紅茶飲料 無糖に活性化の兆し 「午後の紅茶」牙城に挑む「ジャワティ」「紅茶花伝」

生レモンと抽出した新商品も

紅茶飲料市場の無糖カテゴリーで活性化の兆しを見せている。コカ・コーラシステムの「紅茶花伝」ブランドが参入し、伊藤園からは生のレモンを紅茶と一緒に抽出した無糖のレモンティーを新発売するなど、大手各社の取り組みが加速している。

同市場でトップシェアを握るキリンビバレッジの「午後の紅茶 おいしい無糖」は2011年の発売以来、10年連続で販売数量を拡大している。キリンビバレッジの調べによると、無糖茶紅茶市場は20年、コロナ禍の外出自粛による影響で外飲み需要を失い前年比7%減と推定。その中で、「おいしい無糖」は落ち込む市場を尻目に前年を超えて市場を上回る成長を果たした。

これには長年取り組んでいるフードペアリングの活動に加えて、セブン&アイグループ限定で昨年新発売した「おいしい無糖レモン」やECで拡売した「おいしい無糖」大型容器9本入りが寄与した。この手応えを受け、今年も引き続き「緑茶やほうじ茶のように、より気軽に食事と一緒に飲んでいただけるような戦略を今年も継続していく」(加藤麻里子マーケティング部ブランド担当担当部長シニアブランドマネージャー)。

シンビーノ ジャワティストレート(大塚食品)

フードペアリングは19年からカレーに照準を合わせて活動。20年は、エスビー食品のカレー全品と初めてコラボして紅茶とカレーの訴求を強めていき、今年も2月に新宿中村屋とコラボしたキャンペーンを展開するなど、カレーとの訴求で拡大を図っていく。

無糖紅茶飲料のパイオニアである大塚食品の「シンビーノ ジャワティストレート」も「赤と白」の食卓をテーマに掲げて家庭内需要を掘り起こしていく。昨年は無糖やポリフェノールを豊富に含んだ価値が浸透した模様で、コロナ禍の巣ごもりによる家庭内需要の増加に伴いネット通販での販売が好調となった。

この勢いを加速すべく、今年は「昨年から食の楽しみ方が変化している中、家庭内での食生活をさらに楽しめるように『ジャワティストレート』の『レッド』と『ホワイト』でさまざまな食卓シーンを提案していく」(大塚食品)。

自宅での食事シーンの増加・多様化を受けて、新たに制定したブランドビジョンは「Eat with JAVATEA.JAVATEAで、食卓をもっとおいしく、もっとたのしく。」

紅茶花伝 無糖ストレートティー(コカ・コーラシステム)

4月13日までツイッターで「JAVATEA赤の食卓/白の食卓キャンペーン」と題した消費者キャンペーンを展開。SNSなどで人気の料理研究家夫婦、五十嵐ゆかりさんとイガゴーさんが「ジャワティストレート」の「レッド」と「ホワイト」に好適な料理レシピをそれぞれ開発し投票で競わせるもので、これにより「人気料理研究家のレシピをきっかけに『レッド』『ホワイト』双方を飲み比べていただき、そのおいしさをお試しいただく機会を創出していきたい」。

「ジャワティ」は無糖、無香料・無着色、インドネシア・ジャワ島産茶葉100%使用、透き通る鮮やかな琥珀色を特徴とした無糖紅茶飲料で、クセのないすっきりとした味わいと穏やかな香りが特徴。昨今の家庭内消費の高まりで引き合いが強まっているのが1本(500?)当たり300r含まれるポリフェノール量で「茶葉と抽出の組み合わせの妙で生み出される特殊なポリフェノールで、摂取量は1本でワイン1杯分に相当する」という。

TEA'sTEA NEW AUTHENTIC 生レモンティー 無糖(伊藤園)

「おいしい無糖」や「ジャワティストレート」など既存の無糖紅茶飲料と差別化を図るべく、コカ・コーラシステムは3月8日に「紅茶花伝 無糖ストレートティー」を新発売した。同品は150回以上の試作を繰り返し、茶葉と製法を追求。茶葉は華やかな香りが特徴のダージリン茶葉を60%使用し、奥行のある風味を打ち出すため3種類のアッサム茶葉をブレンド。製法では高圧・短時間の「エスプレッソ製法」を採用して、雑味の少ないおいしいところを抽出。圧力や温度、時間など紅茶に最も適した抽出条件の見極めにも腐心したという。

「消費者が紅茶飲料に求めるものとして『紅茶の味がしっかりしていること』と『香りを楽しみたい』ニーズがあるが、既存のラインアップでは応えることができず、『無糖ストレートティー』が重要な役割を果たしてくれる」(日本コカ・コーラマーケティング本部ティーカテゴリー紅茶・機能性茶グループマネジャーのイ・スヒョン氏)と期待を寄せる。

新たな動きとしては伊藤園が「TEAs’TEA NEW AUTHENTIC(ティーズ ティー ニュー オーセンティック)」ブランドからレモンのアプローチで無糖紅茶を提案。4月5日に、生のレモンを紅茶と一緒に抽出した香り広がる無糖のレモンティー「生レモンティー 無糖」を新発売した。

紅茶飲料 無糖に活性化の兆し 「午後の紅茶」牙城に挑む「ジャワティ」「紅茶花伝」は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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