お茶の可能性、コロナ禍の今こそ発信 顧客接点1000万人に 「とどけ!お茶のチカラ」 伊藤園

伊藤園は「お茶の可能性」の発信を強化して、コロナ禍で苦境に立つ消費者や茶農家に貢献していく方針を固めた。

4月26日に発表した志田光正マーケティング本部長は「コロナで悩まれている方に、お茶の可能性で何かできることはないか。このような思いを『とどけ!お茶のチカラ』のメッセージに込めさせていただき、できればお茶業界の皆さまとともに日本、世界に貢献していきたい」と語る。

中でも茶農家支援を重視。健康意識の高まりでお茶の需要は世界的に増加傾向にある一方、日本国内の茶産地と荒茶生産量は就労者の高齢化と後継者不足で減少の一途にあり、そこへコロナが追い打ちをかけているためだ。シーズン通して最も生産量の多い一番茶が、2年連続で新茶セールなどが思うように行えず活気を失いつつある。

今年はトップブランドの「お〜いお茶」を通じて茶業界ひいては消費者の盛り上げに注力していく。旗艦商品の「お〜いお茶 緑茶」は17年から毎年、その年の新茶を入れて刷新されているが、今年は「かなり早いタイミングからフレッシュな新茶を入れてスタートしていく。お茶のおいしい季節の訪れを茶農家の皆さまを含め世の中に発信していきたい」と意欲をのぞかせる。

パッケージでもこの思いを表現。5月17日にリニューアル発売された「お〜いお茶 緑茶」には「新!」の文字を大きくあしらっている。

発表会で試飲する有村架純さん(お〜いお茶 緑茶)
発表会で試飲する有村架純さん(お〜いお茶 緑茶)

中味も磨かれ、4月26日の発表会でゲストに招かれたCMキャラクターの有村架純さんは、現行商品と飲み比べて「宣伝ではなく、お茶の香りがより感じられて本当においしくなった」と目を丸くした。

新たにDREAMS COME TRUE(ドリカム)が書き下ろした新TVCMを放映してコミュニケーションも強化していく。「有村さんの人を思いやるお気持ちはわれわれがまさにやりたいこと。そういう意味で有村さんを通じてお茶の可能性を届けていきたい。ドリカムさんは躍動感と生命力にあふれるアーティストだと思っており、茶畑の躍動感やみずみずしさを伝えていきたい」(志田本部長)と期待を寄せる。

CM以外には、2千100人強の伊藤園ティーテイスター(社内検定資格保有者)の活動をデジタルシフトし「65万7千375人だった昨年のお客さまとの接点を1千万人に広げていく」。目標の顧客接点1千万人は、動画視聴者数を含めた数字となる。

ツイッターのフォロワー数は、動画コンテンツを充実させたことが奏功して昨年5月の6万人から20万人に拡大した。1千万人目標に向けた直近の施策としては、オンラインワークショップを計画する。茶畑や荒茶工場などからライブ配信し、茶葉作りの工程やおいしさを引き出すコツなどについて農家や伊藤園ティーテイスターのレクチャーを受けながらオリジナル茶葉づくりが体験できる企画を5月下旬に予定している。

「お〜いお茶」の販促もオンラインでの体験に着目。日本の伝統文化や茶産地に目を向けてもらうことも視野に入れて、5月17日から7月10日にかけて、ドリカムの茶畑オンラインフェスが10万人に当たるキャンペーンを実施している。

このようにCM・SNS・商品の全方位で顧客接点を拡大する。「販売数量を拡大することも大事だが、お客さまとの接点がどうしても減ってしまったため、お客さまのそばに少しでも行く機会をつくることが大事。商品力に加えて、お茶の研究内容をお伝えすることで、お茶に興味を持ってもらうようにする」。

お茶の研究では、伊藤園共同研究公募制度を茶カテキンの研究に焦点を当てて推進していく。

お茶の可能性、コロナ禍の今こそ発信 顧客接点1000万人に 「とどけ!お茶のチカラ」 伊藤園は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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