減税追い風に缶ビール健闘 健康志向でノンアルも好調 上半期ビール類

減税追い風に缶ビール健闘 健康志向でノンアルも好調 上半期ビール類

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今年上半期(1〜6月)のビール類市場は、コロナ禍の影響を強く受け業務用を中心に大きな打撃となり前年同期比約6%減とみられるが、狭義のビールを中心に缶商品が健闘している。また、ノンアル・低アルにも期待がかかる。

苦しかった昨年をさらに割り込んだが、昨年1〜2月はコロナ禍の影響が少なかったこともあり、その反動との見方が大勢だ。キリンビールは2%減、アサヒビール8%減、サントリービール13%減、サッポロビール5%減(販売数量、アサヒは金額)。

その中でも狭義のビールは缶が好調だ。昨年10月のビール減税・第3のビール(新ジャンル)増税で両者の価格差が縮まりビールへの関心が高まったこと、各社がビールで積極的な施策を打ったことなどが奏功した形となり、上半期のビール市場は約2〜3%減にとどまった。特にキリンは10%増と好調な動きで、上期ビール計が前年を超えたのは6年ぶり。昨年投入の「一番搾り 糖質ゼロ」は上半期販売目標の約1.3倍にあたる250万箱(633?×20本/箱)を突破するなど好調に推移。「一番搾り」缶も9%増。同ブランド缶計では45%増と市場を牽引した。3月発売の「スプリングバレー豊潤〈496〉」も目標を上回っている。

アサヒ「スーパードライ」は10%減だったが、缶は店頭活動の強化や「工場できたてのうまさ実感パック」などの取り組みが奏功し7%増(数量)。サントリーは5%減だったが、缶は4月発売の「パーフェクトサントリービール」が牽引して33%増。サッポロは5%減だが、「黒ラベル」缶(単体)は13%増、「ヱビス」ブランド缶は5%増。

一方、新ジャンル市場は11〜12%減。酒税改定後の落ち込みが長引いていることを懸念する声もあるが、「昨年上期の新ジャンルは好調だったことの反動だろう」との見方もある。キリンの新ジャンルは11%減。「のどごし〈生〉」17%減、「本麒麟」5%減。アサヒ「クリアアサヒ」は13%減。サントリーは13%減だが、「金麦〈糖質75%オフ〉」は4%増。サッポロは11%減だが、「ゴールドスター」は10%増と躍進した。

発泡酒市場は、コロナ禍でより高まった健康志向が後押しして3%増。キリン「淡麗グリーンラベル」4%増。アサヒ「スタイルフリー」も5%増と好調だ。

健康志向はノンアルにも追い風となり、市場は12%ほど伸び12年連続で拡大した。飲食店での酒類提供自粛による代替提案もあり市場は活性化し、酒類提供自粛期間中におけるキリンのノンアルは約130%と好調。うち「零ICHI」びんは同期間中、350%と高い伸びだった。アサヒ「ドライゼロ」は13%増。微アルコール「ビアリー」も寄与して、微アルを含むアルコールテイスト飲料は20%増と上半期としては過去最高を更新。サントリーも13%増と好調で、「からだを想うオールフリー」は40%増と高い伸び。

ノンアル、低アルは各社が新商品の投入などを積極的に行っており、今後も活性化が見込まれている。

減税追い風に缶ビール健闘 健康志向でノンアルも好調 上半期ビール類は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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