歳暮ギフト 帰省してもしなくても 伊藤ハムが両にらみの商品政策 イメージキャラに上野樹里 若年層開拓へ
2021年10月06日 15時48分食品新聞

「至福の和食迎春・おせちセット」(伊藤ハム)
伊藤ハムは今冬のギフト商戦に向け、需要期となる12月のコロナ状況が不透明であるため、帰省の可否に関わらず「どちらにも対応」できる商品を投入する。大人数の「ボリューム感」かつ、少人数対応の「小分け」もできるバラエティ感をコンセプトとした。また、今回からトップブランド「伝承」のイメージキャラクターを二代目松本白鸚さんのほか、新たに上野樹里さんをギフトのイメージキャラクターに起用し、若年層の取り込みを図るとともに、全体の政策面ではコロナ禍で変化した購買動向への対応として
①ネット誘導
②自家需要
③保存・健康
――の三つの柱を引き続き強化していく。
10月で緊急事態宣言が全国的に解除されたものの、歳暮商戦の12月や迎春・おせち需要期のコロナ状況は不透明。同社は「どちらにも対応」できるギフトとして、賛否両論・笠原将弘氏監修の人気ブランド「至福の和食」からは「迎春・おせちセット」(税込1万800円)を投入し、全体のボリューム感があり、個々の商品を小分けしやすいサイズとした。同シリーズは自家需要が高く、人気の「3種の豚角煮」(3千500円)は280g3本入りを、価格を変えずに130g×6本に変更する。
伝承ブランドからは、今年の中元で新発売し好評だった生ハムとハンバーグのセットを歳暮用として、さらに人気のホワイトウインナーなども詰め合わせた「伝承 3種のハンバーグ入りバラエティセット」(税込5千400円)を新発売し、「自家需要」を中心に伸長する調理惣菜ギフト市場向け商品を拡充した。
また、同じく伸長する「健康ギフト」では、「伝承献呈うす塩仕上げ」シリーズが、今中元は前中元比50%増と好調だった。今回は単品新商品の「特選あらびきホワイトウインナー」を加え、よりバラエティ感を訴求していく。
このように「調理惣菜」「健康」「小分け」のほか、「生肉」「ネット限定品」「常温・簡便」などをコンセプトにした商品はギフト需要の新領域として注力している一方、既存領域の「ハム・ソーセージ」ギフトは市場全体が厳しいがボリュームゾーンでもあるため、同様にネットや若年層開拓などを強化し、商品では今年の中元の新商品で好評だったホワイト仕上げのハムギフト「白の伝承」など、新たな提案を継続する。
歳暮ギフト 帰省してもしなくても 伊藤ハムが両にらみの商品政策 イメージキャラに上野樹里 若年層開拓へは食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。
記事にコメントを書いてみませんか?