芸能プロダクションがコーヒー発売して喫茶文化を発信 FM BIRDの黒江美咲さんの“好き”が高じて「喫茶冷子」から新規事業へ発展

 DJ・タレントのマネージメントや放送番組制作などの事業を展開する芸能プロダクションのFM BIRD(東京都新宿区)は、新たに立ち上げた公式オンラインショップで12月9日にオリジナルのドリップバッグコーヒー「FM BIRDオリジナル珈琲ドリップバッグ」を発売する。

 コーヒーを受託製造するのは、1918年(大正7年)に創業し103年の歴史を持つ松屋珈琲店(東京都港区)。
 FM BIRD所属のラジオパーソナリティー・黒江美咲さんの“アイスコーヒー好き”が高じて、松屋珈琲店に白羽の矢が立った。

左から取材に応じたFM BIRDのシン ドーン制作部マネージャーと松屋珈琲店の畔柳一夫社長
左から取材に応じたFM BIRDのシン ドーン制作部マネージャーと松屋珈琲店の畔柳一夫社長

 取材に応じたFM BIRDのシン ドーン制作部マネージャーは「マネージメントのお仕事は人の人生を扱うのと同じ。黒江のやりたい気持ちに精一杯応えようとしたところ、黒江からコーヒーという発想があり、そこから新規事業へと発展していった」と振り返る。

 黒江さんはコーヒーの中でもとりわけアイスコーヒーを愛飲し、かねてから考案していた「喫茶冷子(きっさ・れいこ)」ブランドのアイデアを具現化させていく。

グラスやステッカーのノベルティを付けて物販された「喫茶冷子」
グラスやステッカーのノベルティを付けて物販された「喫茶冷子」

 19年に新宿歌舞伎町の料飲店を間借りして「喫茶冷子(新宿冷子)」1日限定で開業。そこで「LIGHT UP COFFEE」(東京都武蔵野市)のアイスコーヒーセミナーで学んだドリップを披露し氷で急冷されたアイスコーヒーを提供した。

 これで黒江さんのやりたいことはひとまず実現したが「継続して好きなことを形にしていきたいと考えた」。
 しかしその翌年はコロナ禍でリアル開業できず、デジタルコンテンツを制作・配信しグラスやステッカーのノベルティを付けて「喫茶冷子」を物販するアイデアに辿り着く。

 「当社社長の長倉とのつながりで松屋珈琲店の畔柳社長に相談を持ちかけたところ前向きに応じて下さった。その頃は当社で販売のノウハウがなく、また通販の販売網も整っておらず、製造から販売までをお願いをして当社はデジタルコンテンツを用いた事前のPRに徹した」と振り返る。

松屋珈琲店の人気商品「B-Round Blend」のドリップバッグコーヒー(左)
松屋珈琲店の人気商品「B-Round Blend」のドリップバッグコーヒー(左)

 相談に応じた松屋珈琲店の畔柳一夫社長は、コーヒー豆の選定にあたり売れ筋の「B-Round Blend」を黒江さんに推奨した。

 「B-Round Blend」は、Round(丸み)のあるBitter(苦味)のブレンドで「マンデリンなどの深煎り豆に、モカやブラジルのやわらかい味わいの豆を合わせることで、冷やしても最初にアイスコーヒーらしい苦味がありながらも、あとから酸味が出てきて香りもしっかり残るということをお伝えした」と畔柳社長は述べる。

「B-Round Blend」が選定され、8月6日の発売日まで黒江さんのYouTubeチャネルやメールマガジンで告知したことが奏功して発売開始から1時間で初回分が完売した。

12月9日に発売されるオリジナルのドリップバッグコーヒー「FM BIRDオリジナル珈琲ドリップバッグ」3袋(税込580円)5袋(税込950円)10袋(税込1900円)10袋・ケース入り(税込1950円)をラインアップ。
12月9日に発売されるオリジナルのドリップバッグコーヒー「FM BIRDオリジナル珈琲ドリップバッグ」3袋(税込580円)5袋(税込950円)10袋(税込1900円)10袋・ケース入り(税込1950円)をラインアップ。

 この反響が後押しとなってFM BIRDは通販事業に乗り出す。

 10月28日に所属タレントのグッズを取り扱う公式オンラインショップを立ち上げ12月9日に「FM BIRDオリジナル珈琲ドリップバッグ」を新発売する。

 「ドリップバッグコーヒーは、黒江と、同じく所属タレントでコーヒー好きの坪達也の2人が監修した。タレントのクリスマスカードなどを付けてギフト需要に対応し、当社の営業活動にも活用していきたい」(シン マネージャー)と期待を寄せる。

 ドリップバッグコーヒーの選定は、FM BIRDの創業を記念して11月3日に開催されたファン向けオンライン配信イベント「BIRDFESTA 2021 ON LIVE!」の1コーナーでリスナーが見守られながら行われた。
3つのオリジナルブレンドを用意し、チャットでファンと会話を交わしながら黒江さんと坪さんが1つに絞り込んでいった。

左から黒江美咲さん、畔柳一夫社長、坪達也さん
左から黒江美咲さん、畔柳一夫社長、坪達也さん

 畔柳社長は、そこでのやり取りをみてコーヒーの新たな可能性を感じたという。「嬉しかったのはコーヒーがネタになったこと。パーソナリティーとリスナーが即応し合っている光景は、今どきのコミュニケーションだと感じた」と語る。

 シン マネージャーも「喫茶店に常連さんがいるように、メディアにも常連さんがいる。『喫茶冷子』をきっかけに当社の常連さんの間にオンラインの喫茶文化が生まれたような感じがする。これから当社も喫茶文化の発展へ貢献していきたい」と意欲をのぞかせる。

芸能プロダクションがコーヒー発売して喫茶文化を発信 FM BIRDの黒江美咲さんの“好き”が高じて「喫茶冷子」から新規事業へ発展は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。

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