ふたつのポイントが貯まるカードで百貨店・商業施設・地域を下支え 業界初・縦型デザインの大丸松坂屋カードとは?
2021年12月29日 12時55分 食品新聞
大丸松坂屋百貨店やパルコなどで使える大丸松坂屋カードが今年1月、業界初となる縦型デザインに改めるなど大幅刷新され、サービスを急ピッチで拡充している。
大刷新の立役者は18年3月から現職のJFRカードの二之部守社長。米クレジットカード大手アメリカン・エキスプレスや米ビザなどでの経験を買われ、J.フロント リテイリング(JFR)の決済・金融事業のトップに招かれた。
取材に応じた二之部社長は、新・大丸松坂屋カードの特徴について「従来と比べて一番ご評価いただいているのがWポイント。一度のお買物で大丸・松坂屋ポイントに加えてQIRA(キラ)ポイントがダブルで貯まるようになっている」と説明する。

QIRA(キラ)の語源は、輝いていることを表す日本語のキラキラ。人生と暮らしに新たな発見や喜びを生み出したいとの想いから命名した。
QIRAポイントは、クレジット払いのみ税込200円につき1ポイントが貯まり優待セール・特選ブランドの買物もポイント加算の対象とする。
加えて、ビザ・マスターカード加盟店でも税込200円につき1ポイントが貯まるようになっている。
ポイントの移行・交換先が多様なのも特徴で、大丸・松坂屋のポイントをはじめ、Tポイント・楽天ポイント・WAONポイント・Amazonギフト券への移行や商品券などとも交換できる。
気になる点は少々割高な税別2000円の年会費だが「従来から年会費を引き上げた分をお客様に還元していく。その一番がWポイントで、次に“おいしい”“きれい”“あそぶ”をテーマにした優待サービスが挙げられる」と述べる。
優待サービスは、30代・40代の女性をメインターゲットに、プラチナカードレベルのサービスをゴールドカードで提供。
ゴールド・お得意様ゴールド利用者のみを対象に、2人以上の利用で1人分が無料になる「プレミアムテーブルby招待日和」などを用意している。
コロナ禍の今は「飲食店のサービスを受けにくいことを考えて、人間ドッグやエステなど女性の健康と美に関する特典を重点的に付加している」。
この中で人間ドッグは20代女性の関心がひときわ高いという。
現在、最も好評なのがオイシックス・ラ・大地の有機野菜の宅配サービスで「オイシックス・ラ・大地が初回に大幅な割引していただき一番好評となっている」という。
大丸・松坂屋やパルコの拠点である栄エリア(名古屋市中区)・上野御徒町エリア(東京都台東区)・心斎橋エリア(大阪市中央区)では、JFRのエリア戦略の一環で、特典サービスが受けられるクリニック・エステ・審美歯科などの提携加盟店を増やしていく。
「10月から開始したばかりで将来的には各エリア100〜150店へと加盟店を増やしていきたい。大丸松坂屋カードで百貨店・商業施設・地域の活性化を下支えしていきたい」と意欲をのぞかせる。
今後は日々の暮らしと将来の暮らしの2つの視点でサービスを拡充する。
「地域の加盟店様とともにお得なポイントプログラムをつくっていくのが1つの大きな柱。もう1つの大きな柱は、お客様のライフステージにあわせて、マネープランやライフプランのご相談にのっていくこと。競合との差別化は難しいが、実店舗を持っているのが当社の強み。人員も増加してお買い物ついでのお客様との接点を強化していく」と説明する。
ふたつのポイントが貯まるカードで百貨店・商業施設・地域を下支え 業界初・縦型デザインの大丸松坂屋カードとは?は食品新聞 WEB版(食品新聞社)で公開された投稿です。
記事にコメントを書いてみませんか?