工場のリモート化を推進 グループのシェアオフィス化も アサヒグループHD
2021年03月08日 13時08分食品新聞

ARグラスの着用イメージ(アサヒグループホールディングス)
アサヒグループホールディングスは、今年下期から国内ビール工場で遠隔監視の検証を始める。また営業拠点を一部で集約して、グループ各社のシェアオフィス化を進め、さらに在宅勤務も進めるといった「リモートスタイル」の取り組みを進める。
生産部門では、国内のビール工場での水や電気などの監視・操作のリモート化を進める。将来的には遠隔業務を集約し、一つの拠点から複数工場を集中監視できるような体制を目指すという。
昨年に通信ネットワークを確立。今年下期から試行を始め、操作性・安全性などを検証する。23年から順次、実際での運用を開始し、25年上期には全8工場での運用を始めたいとする。
リモート化に当たっては、双方向コミュニケーションが可能なARグラスを活用する。既にローマ工場での「スーパードライ」缶製造において、ARグラスを使って日本の技術者がリモートで指導を行っており、アサヒビール四国工場やアサヒグループ食品岡山工場などでもテスト運用中。通信状況や画質、操作の安全性などの検証を行っている。将来的には委託先工場での立ち合いや、業務監査での活用も見込む。
今年4月以降はアサヒビール、アサヒ飲料、アサヒグループ食品の営業拠点を整理してシェアオフィス化を推進。一部は3社のシェアオフィスとする。フリーデスク化なども実施し、アイデア創出や共通の得意先への提案時での新たな視点の獲得といったシナジー効果を目指すという。残る各社の単独拠点でもシェアオフィス化を検討する。
グループでは昨年8月から、事務・営業職を中心にリモートワークを基本としたニューノーマル下での新しい働き方「リモートスタイル」を標準とした。今後もデジタルを活用し、出社を前提とした働き方から職種特性に応じた多様な働き方への転換を図る。
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