クロス円が軒並み上昇、一橋大が「コツコツ方式」で巻き返し 同志社大と明大もガッチリ!(第5節)【FX大学対抗戦 Bグループ】

クロス円が軒並み上昇。前週(2021年6月14日週)に大敗を喫した一橋大学のボンゴレさんはその反省を踏まえて、米ドル円を中心の取引でこまめに決済して利益を積み上げ。1週間でプラスに転じた。

明治大学の佐藤諒さんは、前週から持ち越していたオーストラリアドル円とユーロ円で利益を確保。一橋大学を追う。同志社大学のFOXさんも着実に利益を積み上げ、上位にプレッシャーをかける。

コロナ禍でワクチン接種が加速するなか、慶応義塾大学の2Gは学内接種を受けたものの、その後の体調がすぐれず、取引を見送り。早稲田大学のNAKAMURAさんも取引をお休み。来週に向けて体調を整える。

■ワクチン接種の副反応、思いのほか大きかった(慶応義塾大学 2G)

FX大学対抗戦5週目。今週(2021年6月21日週)は、結論から言うと取引できなかった。相場の動きとしては非常に興味深く、参入したかった気持ちは大きかったが、大学のワクチン接種の副反応が予想より大きく出てしまったことで、きちんと分析することは困難だと感じ、今回は見送った。

現状としてほぼ運任せのような取引により、少し利益を出すことができただけなのでしっかりと自信を持ってトレードできるようになりたい。

そのため、今週もおおまかな動きについて考えていきたい。

◆ 今週の動き
6月21日週は、ドル買い・円売りの動き。先週(6月14日週)の米FOMC(連邦公開市場委員会)を受けてドル買いが強まるとともに、ショック的な株安の動きが広がった。しかし、次第にその動きも落ち着きを取り戻したように感じる。
米FRB(連邦準備制度理事会)のパウエル議長が議会証言で、予防的な利上げを否定。インフレ上昇は一時的、労働市場の不平等是正に焦点などと述べたことが、市場に好感を持たれた。米国株は再び最高値を更新している。
市場のムードが改善したことで、為替市場ではドル円とともにクロス円が上昇。結果としてドル円は111円台を付けた。ただ、111円台では売りが交錯し、110円台後半に落ち着きどころを探っているように思える。

◆ まとめ
 来週(6月28日週)は7月2日(金)に、6月の米雇用統計が発表される。4月分の雇用統計、非農業部門雇用者数(NFP)がサプライズな弱さとなり、市場を驚かせた。一気の改善が期待された前回5月分のNFPも、4月よりかなりましな数字になったとはいえ、予想を大きく下回る結果となった。4月は失業率も改善予想に反して悪化。5月は予想以上の低下を示したが、労働参加率が低下したことが背景にあるとみられ、強い数字とは捉えられなかった。
上記のとおり、2回続けて期待を裏切る形となった米雇用統計だが、米国景気の回復期待自体は継続しており、物価の上昇傾向も著しいなか、雇用の回復に勢いが出るとテーパリング(量的緩和の縮小)の開始につながると期待されており、今回発表される6月分の数字にも注目したい。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
経済の本格的な回復がなされるかどうか、明確に反映されるのは6月の雇用統計ではないでしょうか。事前の関連指標の数値は非常に良く、5月の数値のリバイズアップ(上方修正)も期待できます。
市場はこれらを織り込みにいっているようで、111円が重かったドル円は6月末に突如として上昇し111円半ばまで値を伸ばしています。しかし、ユーロドルは横バイとなっており、この間のドルインデックスも92.45円から92.60円まで上昇率はわずかといった様子。ドル高というよりも、円安である可能性が考えられそうです。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
6月25日現在        101万6800円

慶応義塾大学 2G
慶応義塾大学 2G 慶応義塾大学商学部2年。FXは高校生の頃に少し触ったが、損失が膨らみ休止。今回のFX大学対抗戦を機に学び直し、利益を出せるように励んでいきたい。

■豪ドルとユーロでガッチリ!(明治大学 佐藤諒さん)

今週(2021年6月21日週)は、クロス円ペアが軒並み上昇。前回、下落局面で大きく利益を上げましたが、今週は利益を伸ばすことができませんでした。今週は反省点がたくさんありました。これを書き残し、以後繰り返さないようにしたいと思います。

・取引1
前週から持ち越していたAUD/JPY(オーストラリアドル円)のショート(売り)ポジションを21日にプラス4万円で利益確定しました。理由は二つあります。一つは初期投資額である100万円が目の前にあり、早く利益を確定させたかったという思いです。
前週に根拠をもってトレードをすると決めたので、前回高値を超えたというタイミングで利益確定しました。このトレードは間違ってはいませんが、目の前の利益に目がくらみ、逃げ場をあえて探していたような取引だったと思います。

・取引2
次にEUR/JPY(ユーロ円)をショート(売り)しました。このペアを選択した理由は、他のペアに比べ戻りが遅かったためです。頃合いを見計らってショートしましたが、大きく上昇しました。ショートで利益を上げたせいか、下がることに固執していたように思います。
さらに第1週目で犯した逆指値をしないということを、またやってしまいました。「勝って兜の緒を締めよ」。この言葉が心に響きます。マイナス3万5000円です。はい、完全にやらかしてしまいました。せっかく100万円に戻したのにまたマイナスです。

・取引3
今度はペアを変えCAD/JPY(カナダドル円)をショート(売り)しました。こちらもうまくいかず逆指値注文に引っかかり、マイナス1万5000円でした。今回は逆指値を設定したので、前回の反省がうまく機能して良かったと思います。

・取引4
EUR/JPY(ユーロ円)のロング(買い)です。いつまでも下がる下がると言っていられません。トレードの世界は意見を変えてナンボです。過去に固執しているとマーケットに置いていかれてしまいます。6月22日22時30分ごろにレンジ相場を上抜けたタイミングでロングしました。

https://jp.tradingview.com/

この取引により、プラス4万5000円になります。利益確定も下落が始まった価格帯で上げ止まるという予想が当たり、良い場所で決済することができました。

◆ まとめ
取引根拠は全体感を把握するために4時間足を確認した後に5分足でエントリーポイントを探します。利益確定のメドは1〜3日程度を予定しています。基本的には損小利大になっているのですが、逆指値忘れによる損失が大きすぎて残高がなかなか伸びません。
先週に続き今週も値動きが激しかったため、肉体的にも精神的にも疲れてしまったことと、確定ベースで100万円を超えた安堵感から水曜日以降はトレードをお休みしました。来週から「兜の緒」を締めて取り組みたいと思います。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
損失が大きく動きながら、着実にプラスになりましたね。
初期投資額に戻すための行動は正しいと思います。なぜなら、運用においてはどれだけ相場を読めても資金管理がうまくいかないと破産することは、大成功した後にいなくなったヘッジファンドを見れば明らかです。メンタルを安定させ、正しく判断するための行動は理にかなっているといえます。ユーロ円のロングは、ドル円、ユーロドルともに上昇局面でのレンジブレイクであったため、通貨ペア選定とタイミングが抜群という素晴らしい取引でした。最近の相場では、ユーロ円が大きく変動する場面が多いため、波に乗るために目が離せない通貨ペアといえそうです。

前週からの損益    プラス4万円
6月25日現在        107万円

明治大学 佐藤諒(さとう りょう)
明治大学 佐藤諒(さとう りょう) 明治大学商学部2年。投資歴2年。よくトレードするのはUSD/JPY(米ドル円)。東京在住です。

■米ドル円ですかさず巻き返し!(一橋大学 ボンゴレさん)

今までは中長期的な上昇を見込んで利益確定ラインを高めに設定していたのですが、前週の反省を踏まえ、利益を確定するまでの幅を実験的に狭く設定して取引をしてみました。クロス円の動きはもう少し見極めてからエントリーしたかったので、今週の取引は米ドル円が中心となりました。

6月21日(月)【決済損益 プラス1万5000円、スワップ損益 プラス24円】
先週実施していたカナダドルとニュージーランド(NZ)ドルの買いの指値注文(1カナダドル=88円、1NZドル=77円)が約定されていた。クロス円の動きを読むことに自信がなかったので、カナダドルは88.35円、NZドルは77.15円と狭い幅で決済し、合計1万5000円の利益を得た。
目下の悩みは先週、操作ミスで損切りし忘れたカナダドルとNZドルの1万通貨分ずつの買いポジションだ。幸いにも買いポジションで得られるスワップポイントはプラスのため、もう少し両通貨の様子を見てから損切りラインと利益確定ラインを設けようと思う。

6月22日(火)【スワップ損益 プラス27円】
取引なし

6月23日(水)【決済損益 プラス5万3000円、スワップ損益 プラス30円】
1米ドル=109.25円で保有していたポジションを110.85円で決済し、4万8000円の利益を得た。先週まで1米ドル=111円に利益確定ラインを設定していたが、こまめに利益確定をする方針にしたため、一度110.85円で決済し、110.80円や110.70円に下がったときに再び買いポジションを保有するように指値注文を入れた。1米ドル=110.8円で得た買いポジションを110.85円で売るといったこまめの利益確定で5000円の利益を追加で得た。

6月24日(木)【決済損益 プラス12,000円、スワップ損益 プラス11円】
1米ドル=110.8円以下の時に買いエントリーし、110.9円で売るということを繰り返した。この手法をする際はIFD注文が使いやすかった。

6月25日(金)【決済損益 プラス1万500円、スワップ損益 プラス44円】
25日は米個人支出が前月比横バイと市場予想より弱い結果だったため、発表後はドル売りが広がった。1米ドル=110.5円での指値注文が約定され、それは110.85円で売ったので1万500円の利益を得た。指標発表直後の相場を利用して今回は利益を得られたのは良かったものの、まぐれ感が否めないのでもう少し慎重に取引をするべきだと反省した。
こまめに利益を確定する手法は米ドル円ではやりやすかったが、クロス円との相性は見極め切れていないので、今後も試しながらやりやすい方法を考えていこうと思う。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
まぐれだろうかと思われていても、相場では利益を出せば正義です。ナイストレード!
ドル円のゆるやかな上昇と111円台での上値の重さの値動きにちょうどハマりましたね。細かな値動きもモノにし、大学生とは思えない機動的な動きです。
さて、ドル円は111円に乗せるかどうかが焦点となっていました。需給の判断として、日本時間は仲値後に、売りが出てくるかどうか。月末のロンドンフィックスに向けてどう動くかで、ある程度判断できます。結果的に月末はドル高(ユーロドルも下落)となったため、今後ドル高が進むと考えているグローバル企業も多いのではないかと考えられます。

前回からの損益   プラス9万636円
6月25日現在      107万1981円

一橋大学 ボンゴレ
一橋大学 ボンゴレ 一橋大学商学部2年。ふだんはファンダメンタルズ分析を通じた株式投資を勉強しており、FXは今回が初めてです。FX大学対抗戦を通じて実力をつけたいと思っています。
神奈川県出身。

■しっかりとV字回復(同志社大学 FOX)

◆ 今週(2021年6月21日週)の相場
今週は、自分的にはなかなかつかみにくい相場となった。先週の米FOMC(連邦公開市場委員会)からタカ派が示され、株価暴落からのクロス円の暴落。クロス円は全般的に週足で見ると、先週は大きな陰線をつけているので、今週はその陰線につられて少し下落ぎみの相場になると予想していた。
月曜(21日)と火曜(22日)がたまたま用事があったため、ノートレードだったことが功を奏した。下落目線だったがしっかりとV字回復した。スイング的な目線では正直掴めない状況にあると判断し、スキャルピングで利益を取る戦略に変更した。
傾向として、アジア時間がレンジ状態である時は、ロンドンオープンで上や下方向に急なトレンドが起きることが多いということを検証済みであったため、今週はそれを実践した。そして、特にそれはポンド円やポンドドルによく起きることなので、英ポンド関連を注視して臨んだ。1日に何度かスキャルピングを行った。
一番しっかり利益を取れたのは25日(金)のロンドン市場のオープン直後のショート(売り)である。1ポンド=1.3917円で入り、1.3905円で利益を確定。水曜から金曜日までの合計で22pips取ることに成功した。プラス2万2000円。トータル103万4040円になった。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
アジア市場でレンジ相場の場合、欧州のトレーダーは、その時間にできた損切りをヒットさせにいく(ストップハンティング)という取引を行なうといいます。特に相場に材料がない場合に多く、欧州株式市場が始まり、為替の取引量も増えると一気に動き損切りが多い価格帯まで動かします。そしてポジションを閉じるため、相場はまた元に戻り、さらに昼休みの時間帯に入るため動きが徐々になくなっていくということがあります。
そのため、ストップハンティングの背景を知らなければ、わけがわからず、相場に翻弄されることになります。こういった背景を知っていると、謎の値動きもイメージしやすくなるのではないでしょうか。

前回からの損益   プラス2万2000円
6月25日現在      103万4040円

同志社大学 FOX
同志社大学 FOX 同志社大学経済学部3年。好きな言葉は「人の行く裏に道あり花の山」。ワンピースと宇宙兄弟好きです。投資経験はほぼなく、初心者。20歳になって少し経って取引口座を開き、FXを初めて3か月目くらい。資金をゼロにしないようにしたい。
福岡県出身。

◆ 今週は取引を休みました(早稲田大学 NAKAMURA)

今週は、体調が芳しくなく、トレードできなかったのでお休みさせていただきました。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
6月25日現在        100万930円

早稲田大学 NAKAMURA
早稲田大学 NAKAMURA 早稲田大学法学部3年。株式投資クラブforwardに所属。経験不足で至らない点も多々あるかと思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。初心者なりに試行錯誤してみますので、FXに触れたことのない方や、ぼくのようにほぼ初心者の方には親近感を持って読んでいただけると思います。よろしくお願いします!

◆100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはクロス円取引とします。
・レバレッジは25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で資産が「ゼロ」(元本割れ)になった場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。

学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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