慶大がポンドで大勝!プラスに転じる 北大も利益積み上げ、明大が一歩後退(第9節)【FX大学対抗戦 Aグループ】

今週(2021年7月19日週)に躍進したのは慶応義塾大学のトリオネアさん。英ポンド円を、機転を利かした取引で利益を大きな上げた。前週までの損失を一気に取り戻した。

北海道大学の上田晃史さんは、週前半の負けを後半に取り戻す「出入り」の激しい取引に。負けるには負ける理由があると、「負けないためには安易にエントリーしないこと」と反省する。明治大学の佐野快斗さんは米ドル円を買いでエントリーしたが、思うように上がらず、一歩後退。専修大学のめがねちゃんは、「チャートを見る時間だけが増えていたなあ」と取引を見送ったものの、「エントリーチャンスがたくさんあった」と悔しがる。

■自分に甘くなりすぎていた......(北海道大学 上田晃史さん)

◆振り返り(7月19日〜23日)
・損益はプラス5万1700円
・最終残高は125万0448円に

画像は取引内容

上の画像から、わかるように今週(7月19日週)はかなり凸凹な取引となりました。前半負け続けて後半になんとか大幅のプラスをもって、全体でプラスになることができました。

なぜ、前半負け続けたのかというと、この週のチャート=下の画像参照=を見ればわかります。チャートはお皿のような、山を逆さにしたような形をしていて、つまり前半大きく下げて後半でまた戻すといった展開をしています。この前半の下落局面で、私は「上昇に転じるか?!」と思ったタイミングで何度も取引しましたが、結局は下がり続け、そのたびに損切りした形になります。

7月19日週のチャート図

とはいえ一回の取引で7万5000円超の損失を出しているのは、明らかに自分のミスで、酷くても3万5000円程度にOCO取引(2つの注文を同時に発注して片方の注文が約定すると、もう片方が自動的にキャンセルになる注文方法)などを利用して抑えるべきでした。

先々週に大きく勝ったがために自分に甘くなりすぎていました。また3回連続で大きく負けたので、なかなか堪えました。

振り返ってみると、負けるトレードは負けるエントリーをしていたと思います。というのもボリンジャーバンドがくびれるところでは基本的にどちらに行くかわからないと、個人的に思っているのに、そこでなんとなく取引したいから買うといった行為をしていました。方向性さえ合っていることも重要ですが、負けないためには安易にエントリーしないことも重要なのかなと感じました。

ただ、それでも狙い続けて13万円以上の利益を出せたので本当によかったです。来週以降も気を抜かずに取引していきたいと思います!

◆つぶやき
私も20歳を超えて親の許可なく自由に証券口座を作ることができるようになりました!そこでFX大学対抗戦で触発されたのでFXの口座(LINE証券)を開いて1万5000円だけ入れてお試しでやってみました。結果は今のところ1万5000円が1万5804円と804円増やすことができました!!
でも、いざ自分のお金が入ると緊張感が一段と上がって長期で持つというよりスキャルピング的な感じのトレードになりました。これから自分のリスク許容度と相談して徐々にポジションを大きくして行けたらなと思います。
なんとなくで、完全に感覚の話ですが「核を突く」あるいは「違和感を拾う」感覚が鍛えられてきたような気がしなくもないです。とかいって負けて退場するかもしれませんが......。(笑)

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
月曜日に急落して、その後にすべての値を戻すという難しい値動きのポンドでの利益確定、素晴らしい運用です。テクニカル的に水平線が効果的な相場でしたが、予想外の値動きだったと感じるトレーダーも多い相場だったと思います。
ボリンジャーバンドは基本的に順張りのテクニカル指標ですので、ご存知とは思いますがバンドウォークとなるようなトレンドが出ている時に乗る方法がセオリーでしょう。全部の取引で100点はあり得ませんので、肩の力を抜きながら「他人に説明できる取引」を目指すとエントリーにメリハリが出るのではないでしょうか。

前週からの損益    プラス5万1700円
7月23日現在       125万448円

北海道大学 上田晃史(うえだ あきふみ)
北海道大学 上田晃史(うえだ あきふみ) 北海道大学農学部2年。北海道学生投資研究会に所属。趣味はHiphopに登山、読書。高校1年で株取引のゲームを学校で行い、そのおもしろさにハマる。大学に入学後、自己資金で株式投資を始めて、ちょうど1年。現在は主にバリュー株投資と決算プレーを行う。ただ、FXはデモトレードのみの初心者。
大阪府出身。

■1ポンド=149.628円でドテンしたら......(慶応義塾大学 トリオネア)

7月19日(月)

先週、ポジション取りをした1英ポンド=152.722円での売りポジションなのだが、週明けから、さっそく朝から夜にかけてかなり下落してきてくれていた。深夜に確認してみると決済したい位置にいたので、1ポンド=149.678円で決済した。

その後、決済した位置に強い抵抗があると感じたので、1ポンド=149.628円でドテン(保有するポジションを決済して反対のポジション建てにすること)として買いポジションを取った。プラス30万8780円。

7月20日(火)

月曜にドテンした買いポジションだが、夜に確認したところ強い下落トレンドを作っていたので1ポンド=148.835円で損切りした。ここらあたりで反転するだろうと見ていたのでかなり広めに損切り位置を持たせていたが、反転ポイントの見方が甘くかなり担がれてしまう結果になった。マイナス7万9100円。

7月23日(金)

下の図1のように下目線で見ていたので、1ポンド=151.715円で売りポジションを取ったが、その後も下がる気配がなく若干早めにポジションを取りすぎたなと感じている。もともと今の上げを取るつもりで火曜日に買いポジションを取っていたのだが、見事に損切りした後から上げ始めており、狙っていた上げを完全に取り逃がした焦りもあったなとポジションを取ってから反省した。

今回、エントリーに使ったラインの角度もかなり急な角度であり、担がれるのをある程度想定しているとはいえ、トレードや分析が雑であったことは否めない。週明けの動きを観察しつつ損切り位置をかなり広めに取る事で来週のポンド円の動きにも対応していきたいと思う。

図1:2021年7月23日の閉場後のポンド円15分足

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
天井で売って底で買い戻すという素晴らしいトレード。火曜日の損失は大きいですが、利益先行ですし、良いでしょう。勝っている時は攻めれることは収益拡大につながるハズです。
それにしても、トレーディングの腕が鳴る相場でした。前週に英金融政策委員会の何人かは、金融緩和の一部解除がかなり早期に、1〜2か月のうちに金融刺激策の縮小を検討する必要などとポンドの後押しとなる発言がありました。
そんななか、デルタ変異種の感染拡大が深刻化し、新規感染者数が2日連続で5万人を超えるする英国でロックダウン解除という当局の対応にポンド安が加速したようです。ハスケル英中銀委員が、時期尚早な引き締め策は英経済回復へのリスクとなる、とハト派姿勢を維持したことで下落は加速。しかし、極端に売りに偏ったポンドは3月の安値付近で下げ止まると、ドル円の上昇もありストップロスを巻き込んだショートカバーを誘発し急騰。これは、チャートの向こうのトレーダーの心理が分かっていないと乗ることが難しい相場だったかと思います。

前週からの損益   プラス22万9680円
7月23日現在       122万295円

慶応義塾大学 トリオネア
慶応義塾大学 トリオネア 慶應義塾大学商学部3年、神奈川県出身。FX自体を知ったのは約3年前。尊敬するトレーダーの方の某ブログを見てから真剣にFXに取り組み始め、実際の取引歴は1年半ぐらいの初心者。今回のFX大学対抗戦での目標は、利益率100%の200万円! 口だけ番長にならないよう頑張ります!(笑)

■米ドル、思うように上がらず(明治大学 佐野快斗さん)

今週の相場(7月19日〜23日)

7月21日(水)、日本銀行(BOJ)の金融政策決定会合の議事録公表。22日(木)に欧州中央銀行(ECB)が政策金利発表がありました。特に米国で相場を大きく動かすような指標は出ませんでした。

ECBの政策金利は、0.0%で据え置き。日本経済新聞の7月23日付の記事によれば、物価上昇率が一時2%超えたことを受けて、現行の超低金利政策をより長くして、物価目標を「2%未満でその近辺」から、「2%」へと変更したとのこと。ユーロ円は22日9時からの1時間足で最高値1ユーロ=130.022円、最低値129.890円とあまり大きくは動きませんでした。

日本市場が連休入りしたこともあったのか、それ以降も金曜日にかけて動きは大きくはなく、130.200円から129.600円を推移しています。週明けは日本が連休明けと言うことも考えて、はっきりとした方向付けが成されることが期待できるかと思います。

◆ 物価目標
物価目標は各国中央銀行が定める、物価の安定を目的とした数値。急激なインフレは社会を混乱させ、深刻なデフレは消費の鈍化や経済の縮小を招きます。そういったことを防ぐため、物価がどの程度であれば安心して経済活動ができるのかを具体的な数値で表し、家計や企業の助けになっているのです。現在、日銀、ECB、FRB、イングランド銀行の主要な中央銀行は2%を設定しています。日本は2013年の安倍政権時から2%を目標として掲げていますが、達成された年はなく、達成期限も明瞭ではありません。

◆ 今週のトレード
今週はドル円が週明けの下落から一転して上昇トレンドを形成していたので、7月22日に110.200円で10lotロングエントリーしましたが、思うように上がらず、110.100円で損切りしました。マイナス1万円。

◆ 来週(7月26日週)の戦略
米ドル円は短期で上昇トレンドですが、前回7月14日あたりで意識されていた1ドル=110.600円のラインにタッチしているので、反発を狙おうかと思います。ユーロ円は1時間足で見ていますが、はっきりとした方向感がなく、静観が無難かと考えています。ポンド円は7月21日に逆三尊を形成してから上昇しているので、押し目がきたらロングエントリーを考えています。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ドル円は値動きが縮小し夏枯れ相場の様相を呈してきました。ここから1か月ほどの相場は動きがなく難しくなるかもしれません。
さて、欧州中央銀行(ECB)ではビルロワドガロー仏中銀総裁が「インフレ目標2%に達して、利上げを開始するまで12〜18か月程度かかる見通し」と発言。市場コンセンサスは、早くても2023年前半ということになります。特にECBなどは多くの国の集まりですので、好調なドイツの動向を見ながらも政策決定に時間が掛かります。しばらくは、適度なハト派が継続するのではないでしょうか。

前週からの損益   マイナス1万円
7月23日現在    114万4632円

明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学 佐野快斗(さの かいと) 明治大学文学部2年 所属サークル:明治大学Break outs!

■エントリーチャンスがあったのに......(専修大学 めがねちゃん)

こんにちは、めがねちゃんです!

今週(7月19日週)は、通貨ペアの取引がなかったのが反省点です。先週に取引を増やすと言っていながら、チャートを見る時間だけが増えていたなあ、と思います。今週は土日にある程度の筋道を立てていなかったため、少しだれていました。

ただ、チャートを見直してみると、エントリーチャンスがたくさんあってとても悔しいです。ポジポジ意識しすぎるのは良くないですが、ある程度は気にしないとちょっとしたマイナスが月次に響くことがあるので、まずは自分が納得いくまでポジションを保有したいです。

自分の得意なパターンが少ないこと、いまだにチャートを見るのに労力を要すること(慣れている人みたいにパパッと考えることができていない)、自分の得意なパターンにも自信を持ち切れず、大きくポジションを張れていないことが利益をあまり出せていないことの原因なのだと考えました。

FX大学対抗戦を始めた際に自分なりの目標を設定してやっているのですが、このままでは難しそうなので、対処を考えたいと思います。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
トレードバトルではありますが、個人投資家はマイペースで取引できるという最大の利点があります。1日に何度も取引する必要がないですし、チャートを見たくないときは見なくても良いのです。取引することにストレスが掛かると判断がブレてしまうため、無理のない取引回数、ポジションの大きさ、保有時間で運用していけば良いと思います。
試行回数が少なく、成功・失敗体験が乏しいと何が適切か難しいかもしれませんが「納得いくまで」というコメントが出てくるめがねちゃんは優秀なトレーダーとしての素質がある気がします。

前週からの損益   プラス・マイナスゼロ
7月23日現在       116万6585円

専修大学 めがねちゃん
専修大学 めがねちゃん 頑張ります! よろしくお願いします。

◆100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはクロス円取引とします。
・レバレッジは25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で資産が「ゼロ」(元本割れ)になった場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。

学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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