東京で1日4000人超、コロナ禍変異株の急拡大は株価に悪材料(8月2日〜6日)【株と為替 今週のねらい目】

オリンピックが開かれている東京などで緊急事態宣言が発出されるなか、新型コロナウイルスの感染拡大が止まらない。変異株が猛威を振るっている。景気悪化の懸念がくすぶりはじめたこともあり、株価には悪材料になりそうだ。

一方、米国ではテーパリング(量的緩和の縮小)の時期の早期実施観測が遅れるとの見方が強まり、リスク選好のドル買いが後退した。

どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

■東京株式市場 企業の決算発表が本格化

日経平均株価予想レンジ:2万7000円〜2万8000円

2021年7月30日(金)終値  2万7283円59銭

今週の東京株式市場の日経平均株価は、引き続き上値の重い展開か。

前週の日経平均株価は、下落した。新型コロナウイルスのデルタ株感染拡大が進んでいることを嫌気した。米国株が米長期金利の反発を材料に上昇したものの、日経平均株価は新型コロナウイルス変異株の感染拡大に振り回される状態となった。

今週の日経平均株価は、引き続き上値の重い展開となりそうだ。新型コロナウイルスの感染が、東京で1日に4000人を超えるなど、収束の兆しが見えないことが悪材料になりそうだ。

加えて、緊急事態宣言の地域拡大と東京での延長もあり、景気悪化懸念も出始めている。一方で、企業の決算が本格化することから、個別株物色を中心に好業績銘柄には買いが入りそうだ。

■東京外国為替市場 リスク選好のドル買いが後退

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円00銭〜110円50銭

2021年7月30日(金)終値 109円70銭

今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。

前週のドル円相場は、ドルが弱含みに推移した。7月27、28日に開催されたFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果、テーパリング(量的緩和の縮小)の開始時期が来年以降に遅れるとの見方が強まり、リスク選好のドル買いが後退した。

今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。米国の量的緩和縮小時期については、早期の実施観測が大きく後退している。ただ、ここからドルを大きく売り込む材料にも乏しく、ドルの下値は底堅くなりそうだ。むしろ、米経済指標が市場予想を上回る改善を見せた場合には、1ドル=110円台半ばまで、ドルの巻き返しが入る可能性もある。

経済指標は、国内では2日に7月の新車販売台数、6日に6月の毎月勤労統計調査や景気動向指数などが予定されている。

海外では、2日に米国の7月のISM製造業景況指数、4日に米国の7月のADP雇用用統計とISM非製造業景況指数、5日に米国の6月の貿易収支、6日に米国の7月の雇用統計などが予定されている。

(鷲尾香一)

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