変異種デルタ株の感染拡大で政局不安も... 株価の上値重く(8月16日〜20日)【株と為替 今週のねらい目】

東京株式市場の日経平均株価は、上値が重い。連日のように史上最高値を更新する米ニューヨーク(NY)株式市場のダウ平均株価や国内企業の決算発表も予想以上に好調だった半面、過去最多を記録する新型コロナウイルスの新規感染者数が、その原因だ。

ドル円相場も同様。米国景気の回復次第でドルが買われたり、売られたり。新型コロナウイルスの感染拡大が重石になっている状況は変わらない。

どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

■東京株式市場 株価大きく崩れる状況にないかも...

日経平均株価予想レンジ:2万7600円〜2万8700円

2021年8月13日(金)終値 2万7977円15銭

今週の東京株式市場の日経平均株価は、レンジ内の取引か。

前週の日経平均株価は、上昇した。連日、史上最高値を更新する米ニューヨーク(NY)株式市場のダウ平均株価を好感して、予想以上に好調だった企業決算が買い材料となった。ただ、2万8000円を超えた水準には、戻り売りが待ち構えており、上値は重かった。

今週の日経平均株価は、レンジ内の取引となりそうだ。NYダウ平均の上昇、企業決算の好調さという好環境はあるものの、企業決算はすでにピークを過ぎた。

半面、新型コロナウイルスの変異種デルタ株による感染拡大が続いており、菅義偉内閣の支持率が急速に低下するなど政局不安も浮上している。相場が大きく崩れるような状況にはないものの、戻り売りが待ち構えており、上値も重い状況だ。

■東京外国為替市場 ドル、積極的な売り込みない?

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円30銭〜111円00銭

2021年8月13日(金)終値 109円57銭

今週の外国為替市場でドル円相場は、ドルが底堅い動きか。

前週のドル円相場は、ドルが下落した。8月10日、米国で約1兆円規模の国内インフラの整備への投資法案が可決されたことで、ドルは一時1ドル=110円台後半まで買われた。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大により、米国景気の回復が遅れるとの見方が強まったことで、ドル売り・円買いが強まり、ドルは1ドル=109円台半ばまで下落した。

今週のドル円相場は、ドルが底堅い動きとなりそうだ。新型コロナウイルスの感染拡大により、積極的なリスク選好のドル買いはひと段落。ドルの上値は重い状況となっている。

ただ、米国の早期の量的緩和策の縮小(テーパリング)に対する懸念は後退しており、ドルを積極的に売り込む状況ではない。ドルは米国の経済指標の結果に左右される神経質な展開となっていることから、経済指標の結果には注意が必要だ。

経済指標は、国内では16日に4〜6月期GDP(国内総生産)速報値、18日に6月の機械受注、7月の貿易統計、20日には7月の全国消費者物価指数などが予定されている。

海外では、16日に中国の7月の鉱工業生産と小売売上高、17日に米国の7月の小売売上高と鉱工業生産、設備稼働率、18日に米国の7月の住宅着工件数、FOMC(米公開市場委員会)議事録(7月分)の発表などが予定されている。

(鷲尾香一)

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