ワンチャンスをものにした北大、明大は負けを抑えて利益確保、首位を猛追する専修大(第16節)【FX大学対抗戦 Aグループ】

今週(2021年9月6日週)の外国為替相場は、レンジ相場であまり動きがなかった。そうしたなか、北海道大学の上田晃史さんは「あまり時間がとれず決済したのは1回だけ」だったが、負けなかった! 指値を用いたのが奏功したようだ。

エントリーのタイミングを計っていた慶応義塾大学のトリオネアさんは、9月10日に「売り」で入った。明治大学の佐野快斗さんは、オーストラリアドルに挑戦。「自分の予想とは違う線ができた時には、潔く切るほうがいい」と、負けを小さくしてプラスを確保した。ポンドでもコツコツと稼いだ。

専修大学のめがねちゃんは週をまたいで保有したユーロ円を決済。「レジサポラインを少しブレイクしていて、慌てて利益を確定した」ものの、大勝。トップの明治大学を猛追する。

■1回の取引で「勝つ」!(北海道大学 上田晃史さん)

◆振り返り(9月6日〜11日)
取引結果は表のとおりです。

9月6日週は3万3165円の利益が出て、最終残高は108万5739円となりました!

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この週はあまり時間がとれず決済したのは1回だけです。それが3万3000円の利益が出た取引で、今週は負けていないだけよかったです。これまではずうっとチャートに張り付いて成行で注文することが多かったのですが、もっぱら指値を用いるようになり、そのおかげか精神的にも随分と余裕ができたように思えます。

また、週をまたいでポジションを一つだけ持っています。9月11日(土)の終値ベースでマイナス2400円の含み損が出ていますが、決済していませんので今週の利益には含んでいません。依然として1位の大学との差は大きく開いていますので、なんとか利益を確保していきたいと思っています。

今週もポンド円は大きな動きを見せませんでした。しかし、ポンド円はわずかながら買いが優勢であるように思えます。というのも、9月10日に1ポンド=152.632円と先週の高値ラインよりも一段上のところに値をつけており、今後も長期的には円安方向へと動くのではないかと予想します。

チャートをみると、200日の長期移動平均線を抜けるかどうか? がカギになってくると思われ、ここを抜けると上値は軽いのではないかと思います。そのため、9月13日週は基本的にロングポジションを意識した立ち回りになるかと思います。

◆つぶやき
この前、ネット上で有名な岐阜暴威さんという方がネットでトレードの様子を配信していました。重要なイベントにかけ五分五分の勝負を仕掛けたわけですが、外れてしまい一瞬で30万円以上の含み損を抱えていました。それを見ていたツイッターで有名なトレーダーの人たちがいろいろと言われていたのですが、特に印象的だったのが「トレードで勝つことではなくて、予想が当たることに快感を得ている」という内容の言葉です。

私は思わずハッとしました。長期投資(特に株)では伸びる方向を予想すること、市場予想と実態の差を予想することが重要だと個人的には考えています。しかし短期ではそういったことはかなり無視でき、方向を予想し、たまたま当たったことを喜ぶより、「期待値を積む」ことを意識するべきであるのだなと思いました。当然こうなるだろうと予想はするのですが、それが外れる前提での立ち回り、リスク管理が短期ではより重要になってくるのかと考えました。

来週もどうぞよろしくお願いします!

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
他の人の取引は、客観的に見ることができるため学びが多いものです。相場の予想は、短期になればなるほどブレが多くなるため難しく、よって取引においても勝率は低くなる傾向になります。そのため、少しでも期待値が高い取引エントリーを行うことが重要となります。
また、予想が当たっても利益が出る人と出ない人がいることにも気づけたのではないでしょうか。これは、予想が外れた場合の対応策やシナリオを描いているかどうかの差が出ます。例えば、ある経済指標では良い結果が出ると予想しています。しかし、発表された数字はかなり悪いかったため、○○円まで下落するシナリオが見えてきて売ってみるという感じです。
短期的な相場で勝率100%は有り得ないため、常にプランBや出口シナリオを用意しておくが大切です。

保有する通貨         英ポンド
前週からの損益   プラス3万3165円
9月10日現在      108万5739円

北海道大学 上田晃史(うえだ あきふみ)
北海道大学 上田晃史(うえだ あきふみ) 北海道大学農学部2年。北海道学生投資研究会に所属。趣味はHiphopに登山、読書。高校1年で株取引のゲームを学校で行い、そのおもしろさにハマる。大学に入学後、自己資金で株式投資を始めて、ちょうど1年。現在は主にバリュー株投資と決算プレーを行う。ただ、FXはデモトレードのみの初心者。
大阪府出身。

■英ポンド、「売り」でエントリー(慶応義塾大学 トリオネアさん)

9月6日(月)
先週から目線は変わっておらず、直近の高値を超えていくことができずに下落するというシナリオを有力視している。大きく下落する動きを狙っているわけだが、そのためにどこで全力エントリーするかを、ずうっと探している。

最近は大雑把に相場の環境認識をするための検証ばかりしているせいもあって、エントリーの正確な場所が定まっていない。今の時点ではもう少し上に引き付けてからエントリーしていきたいところなのだが、見方によって候補が2〜3個もできてしまっている現状である。

9月10日(金)
夜ごろ、下の図1のようにトレンドラインに引っ掛けてくるような動きをしてきたため、1ポンド=152.400円で「売り」でエントリーした。目標は先週から変わらず下の右肩下がり水色ラインまでは持ってみようと考えている。エントリーはもう少し上で狙っていたのだが、下落に乗り遅れるほうが嫌であったので、慌てて飛び乗る形になった。

ぴったり値幅を計って反転ポイントを見られるようになれるまでの道のりはまだまだ遠いということを痛感させられた日になった。

英ポンドを保有して越週。

図1:閉場後のポンド円15分足のチャート図

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
ドル円のように動きが鈍ってきている英ポンドですが、経済指標を見ると下値を固める数値に見えてきました。8月の英消費者物価指数は前年比3.2%と7月の2.0%から急上昇。事前予想を上回り、小売物価指数や生産者物価指数の上昇も加速しています。
また8月の英雇用統計は、前月比24万800人の雇用増加数と過去最大の増加を記録。求人件数も6〜8月に35%増加し、初めて100万件を突破したそうです。EU(欧州連合)離脱やロックダウンの人手不足解消が明らかとなっており、さらに現在一時帰休者向け支援策を受給している160万人が今月末で終了しても、吸収できるとの分析も出ている模様。
イングランド銀行(英国中央銀行)のベイリー総裁は、インフレ高進は一時的との認識を崩してないため、9月23日に開催される英中銀金融政策委員会(MPC)が焦点となるでしょう。市場の注目は、政策金利や債券購入に関する各委員の票割れのため、5対4などと拮抗の結果となれば、英ポンド買いとなる可能性がありそうです。

保有する通貨         英ポンド
前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
9月10日現在      110万5075円

慶応義塾大学 トリオネア
慶応義塾大学 トリオネア 慶應義塾大学商学部3年、神奈川県出身。FX自体を知ったのは約3年前。尊敬するトレーダーの方の某ブログを見てから真剣にFXに取り組み始め、実際の取引歴は1年半ぐらいの初心者。今回のFX大学対抗戦での目標は、利益率100%の200万円! 口だけ番長にならないよう頑張ります!(笑)

■豪ドル、英ポンドでプラス確保(明治大学 佐野快斗さん)

今週の相場(9月6日〜10日)
先週は、7日にオーストラリア(豪州)政策金利、8日にカナダ政策金利、9日に欧州中央銀行政策金利が発表された。

・オーストラリア政策金利
REUTERSによると、オーストラリア中央銀行は政策金利を市場の予想どおり0.10%で据え置くことを決定し、債券の買い入れを予定どおり縮小した。これはワクチン接種の拡大とともに、ロックダウンが緩和され、経済の回復が加速する見通しということだ。

しかし、債券買い入れ自体は2022年2月まで延長すると発表。連邦政府は11月にはワクチンの接種率が80%を達成し、それにともなって大規模なロックダウン解除を行う予定である。

9月7日13時からの1時間足では、最高値で1豪ドル=81.989円最低値81.602円の上ひげの大きい陰線をつけ、その後は短期的な下降トレンドに入っている

・カナダ政策金利
REUTERSによれば、カナダ中央銀行は政策金利を0.25%で据え置き、毎週の国債買い入れ価格を20億カナダドルで維持することを決定。カナダ中銀は2022年下半期に最初の利上げを計画しているが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で輸出が思うようにいっていないことを考えると、この計画も延期されても不思議ではない。特にカナダは自動車部品などが輸出品目の上位に位置するため、利上げのタイミングには注目していきたい。

9月8日23時からの1時間足では最高値で1カナダドル=87.249円最低値86.455円の大きめの陰線を付けたが、次の足では実体をほとんど戻した。その後は86.378円まで下げたものの、10日に87.300円まで戻し、週末には再び86.600円まで下げるなど不安定になっている。

◆ 今週のトレード
・オーストラリアドル円
大きい陰線を2本付け、少し戻したところで、1豪ドル=81.300円で10lotショート(売り)エントリーし、81.000円で決済。プラス3万円。その後、再び81.000円で5lotショートエントリーするも損切り。マイナス1万5000円。自分の予想とは違う線ができた時には、潔く切るほうがいいと感じた。

・ポンド円
範囲の広いボックス相場が続いた。細かい損切りと利益を繰り返し、合計でプラス3625円。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
オーストラリア(豪州)、カナダの中央銀行とも、経済政策は予想どおりとなり、大きなサプライズはありませんでした。全体的に動きがないなか、クロス円はドル円の動きを見ながらレンジトレードに徹する人も多いようです。
豪ドル81円台での売りは、直ぐに売られる値動きとなっており、良い判断だと思います。
決済時にポジションを2分割し、片方は利益を伸ばすようにするなど、ポジショニングの最適化のための調整を行ってみても良さそうです。

前週からの損益   プラス1万8625円
9月10日現在      148万3278円

明治大学 佐野快斗(さの かいと)
明治大学 佐野快斗(さの かいと) 明治大学文学部2年 所属サークル:明治大学Break outs!

■越週したユーロ円を決済、大勝!(専修大学 めがねちゃん)

こんにちは、めがねちゃんです!

今週(9月6日週)は先週に比べてチャートが動いてきたような気がします。先週のEUR/JPY(ユーロ円)のポジションは今週、決済しました。利益確定の根拠は、上目線であった中での逆張りだったのでレジサポライン(レジスタンスライン=上値抵抗線、サポートライン=下値支持線)に到達、またはろうそく足のひげや実体部分が止まるような動きがあったら撤退を心掛けました。今回はレジサポラインを、少しブレイクしていて、慌てて利益を確定しました。85.9pipsプラスなので、8万5900円の利益です。

他大学とかなり差がついていたのでロットを増やしたのですが、増やしてから初めての取引がプラスですごくうれしいです。

また、ファンダメンタル分析による取引(指標見て取引)の仮トレード(実際に取引はせず、メモのみしていました)をして練習していたのですが、私が社会情勢に疎くギャンブルから抜けられなかったので指標トレードは一たんやめてテクニカルなどチャートから見ていくことにしました。

今週はかなりチャートが動いたようですが、クロス円ではない通貨も自分の口座で取引してみました。ここに結果は書かないですが、自分で通貨を選定したけど選ばなかった通貨も自分の想像の方向に来て悔しいので、FX大学対抗戦では通貨は選びますが、個人口座でいろいろ手出してみて統計を取ったり研究したりしてみようと思います。

過去の自分の取引履歴のノートを見返したのですが、得意不得意がかなり分かれていて驚きました。ノートを見るたびに驚いているのと同時に、得意な手法の精度を上げて苦手な手法の精度を上げていければなと思います。

通貨同士の相関関係などを語れるようになりたいですが、一つひとつの環境認識が素早く正確になってからの話だと思うので、まず精度をよくしていきたいです。

獲得利益は、プラス85.9pips。

資産合計は、135万2485円。

◆ 児山将のワンポイントアドバイス
130円台で始まったユーロ円は、129円半ばまで下落。週明けはさらに下落し、ナイストレードでしたね!
テクニカル分析中心にトレードしていくということで、最近の動きがないドル円を確認するようにしてみてください。110円を挟んで、近年稀にみる値動きの小ささですが、水平線を引くとキレイに止まっている部分が多いことに気づけるかと思います。
クロス円は、当然ドル円に左右されますので、ドル円の節目を意識しながら取引すると、利益が伸びるかと思います。

前週からの損益   プラス8万5900円
9月10日現在      135万2485円

専修大学 めがねちゃん
専修大学 めがねちゃん 頑張ります! よろしくお願いします。

◆100万円増額計画 FX大学対抗戦のルール
・元本100万円のデモトレードです。
・通貨ペアはクロス円取引とします。
・レバレッジは25倍を上限(法令に基づく上限)とします。
・取引の過程で資産が「ゼロ」(元本割れ)になった場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。

学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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