明大、イーサリアム売却が奏功! 買いのタイミング計る職業大、ビットコインに賭ける同志社大(第26節)【暗号通貨バトル Aグループ】

今週(2021年11月15日週)のビットコインは過去最高値を更新した後に急落。これを、明治大学の城正人さんは「下落は一つの調整局面としてうまく機能したように感じます」と冷静。それもそのはずで、乱高下したイーサリアムに影響されず、先週の売却が功を奏したからだ。激しい相場の動きに、今週は静観した。

ビットコインの下落に、同志社大学のしがないトレーダーさんも、「目立った悪材料もないので、大幅な調整だと考えている」と見る。「最後までビットコインをホールドし続けたい」と、ビットコインの動きに賭ける。

職業能力開発総合大学校のさっちんさんは、児山将さんのアドバイスをもとに、ドル円相場の動向と米10年債利回りを見て、買いのタイミングを探っている。

■イーサリアム売却、絶妙なタイミングだった!(明治大学 城正人さん)

先週、イーサリアム(ETH)を全額売却していたのが功を奏し、今回の下落には巻き込まれることなく耐えることができました。

ビットコイン(BTC)もイーサリアム(ETH)も過去最高値を超えた後で、かなりチャートも悪かったためで、今回の下落は一つの調整局面としてうまく機能したように感じます。

しかし、少々気になるのがビットコイン価格の戻りがいま一つだという点です。そんなビットコイン(BTC)の伸び悩みをヨコ目に、アバランチ(AVAX)をはじめ数多くのアルトコインが上昇を続けています。イーサリアムもアルトコインほどでは有りませんが一たん4000ドルを割れたのを底値に回復を続けています。

このビットコインの価格の伸び悩みには、Taprootの実装によってスマートコントラクトが利用しやすくなったとはいえ、処理速度の遅く実質的に利用が難しいという点が考えられます。昨今、分散型金融(DeFi)やNFT(非代替性トークン)、メタバースなどといった言葉をよく耳にします。しかし、これらはビットコインで利用することは非常に困難でイーサリアムをはじめとするアルトコインの特徴を利用したもので、直接的にはビットコイン価格へは影響しません。

しかし、こうして次第に価格が安定してくることによって、これまで参入が難しかった機関投資家の投資需要や現実世界での決済需要を満たすことができるでしょう。

◆今週のニュース

先ほどは「ビットコインでDeFiを扱うことは困難である」といいました。しかし今週、Twitterなどの創業者でもあり、Bitcoin好きとしても知られるジャック・ドーシー氏が率いるスクエア社が興味深いホワイトペーパーを発表しました。内容は法定通貨(fiat)から暗号資産に「分散的な方法で」交換することを可能にする「tbDEX」についてでした。

現在、暗号資産から暗号資産へ交換することは非常に容易にできますが、法定通貨というアナログなお金から暗号資産というデジタルなお金に変換することは、コインチェックなどの中央集権的な取引所を利用する以外に手段がありません。

しかし、今回の発表によるとDID(分散的なID)を用いることによって法定通貨を暗号資産に変えることが可能だというのです。ビットコイン好きのジャック・ドーシー氏が推進しているプロジェクトですので、おそらくビットコインでの利用を想定していると考えられます。

もし、これが実現したならば、より気軽に日常生活で暗号資産を利用することが可能になり、現状金融へのアクセスが閉ざされている途上国の人々にも金融へのアクセスを開放することになるといえそうです。

◆まとめ

「Bitcoin is KING」との言葉もあるように、王として長い間君臨し続けたビットコインですが、今後その立場がどうなっていくのか不透明です。もちろん、すぐにその座から転落する可能性はかなり低いと考えていますが、なによりアルトコインのその開発速度の凄まじさには圧倒されます。そんな状況のビットコインですが、今回の「tbDEX」によって巻き返しを図ることができるか、期待ですね。

今週は取引なし。総資産は2万52円(先週比プラス・マイナスゼロ)で変わらず。

児山将のワンポイントアドバイス

注目度が低いスクエア社の分散型取引所に注目しているとは、さすがです。材料難で動意がなくなりつつあるビットコイン相場で、次に大きい材料がこれだという声もあります。

スクエア社が昨年11月に50億円ほどビットコインを買った際には大きく上昇しましたし、米コインベースが上場した際に、当時の最高値を付けました。ジャック・ドーシーは何かをやってくれるという期待の声が業界内でもあるようで、新しい追い風が吹くことが期待できそうです。

前週からの損益  プラス・マイナスゼロ
11月19日現在        2万52円

明治大学 城正人(じょう まさと)
明治大学 城正人(じょう まさと) 経営学部2年。明治大学投資サークルBreakouts!に所属。暗号資産が今後の社会に与える影響に魅力を感じ手当たりしだい勉強中。これまで暗号資産のトレード経験はほぼなくETH(イーサリアム)ガチホを続けてきました。ポテンシャル、技術の面を中心にそれぞれの通貨の特徴を見極めて投資していきたいと思います。

■買いのタイミングを見計らう(職業大学校 さっちんさん)

みなさん、おはようございます。さっちんです。

今週(11月15日週)は取引を行いませんでした。

先週、児山将さんのアドバイスに、米10年債利回りとの関係について触れていたので参考にしながらチャートを分析しました。なるほどと思い、ドル円の動向と米10年債利回りを見て買いのタイミングを見計らっています。

今週は利益確定による売却が続き、650万円まで下落しました。過去にも同じようなことはあったので、こんなもんかなと楽観視しています。

さて、今週は驚きのニュースがありました。米大リーグの大谷翔平選手がMVPを獲り、国民栄誉賞を辞退したことや、看護師などの賃金の見直しが入ることなどの、いいニュースなどがある中で、ひっそりと11月19日付の新聞にひっそりと米アップルが早くて2025年にも、完全自動運転システムを搭載した電気自動車(EV)を発売することを目指していることが報じられており、驚いていました。

たしかにEV内にあるタッチパネルなどはとても相性がいいとは思いますが、意外でした。何といってもプロジェクト名が「プロジェクト・タイタン」という中二病的な男心をくすぐる名前がセンスあるなと思います。いえいえ、そんなプロジェクト名だけに反応したわけではありません。これまでは、クルマはクルマ専門の企業が開発していましたが、これからはそうではないのです。情報やシステムがある企業がほかの専門分野に枝を広げていき、もともとあった企業は食いつぶされるということです。だから、それを避けるためにトヨタ自動車はスマートシティーを狙ったのではないかと考えています。各方面から後押しされるEVは熾烈な争いの後に、どこが生き残っていくのか――。今から楽しみです。

では、また来週!

児山将のワンポイントアドバイス
米10年債利回りの動向は、株式も為替市場も反応します。株式市場との相関性が高いビットコインは、当然金利を見る必要があるということですね。そのため、月に1度の米インフレ率が発表やFOMC(米連邦公開市場委員会)、米雇用統計などの経済指標は押さえておく必要があります。以前は、それほど反応しなかったものの、2020年あたりから明確に動くようになってきており、その感度は日々増してきています。これは、米国ではビットコイン相場を主導するプレイヤーが機関投資家中心になってきたことを意味するのではないでしょうか。

前週からの損益    プラス・マイナスゼロ
11月19日現在         1万2648円

職業能力開発総合大学校 さっちん
職業能力開発総合大学校 さっちん 職業能力開発総合大学校 電気専攻4年。どうも、おはようございます。2020年度も参加させていただきました。今年度は、みなさんが朝からフフッて笑える取引を目指していきたいと思います。応援のほどよろしくお願いします。

■ビットコイン、最後まで持ち続ける(同志社大学 しがないトレーダーさん)

◆今週の注目ニュース

今週(11月15日週)の興味深かったニュースを二つ紹介したいと思う。まず、一つ目は、米メジャーリーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属している大谷翔平選手が、暗号通貨取引所FTXのアンバサダーに就任したことである。

大谷選手は今後、FTXの認知度を高めるために、アンバサダーとしての報酬は仮想通貨とFTXの株式で受け取ると報じられている。私も、先月まではFTXをメイン口座として使っていたが、日本からのアクセスが制限されたため、現在使えない状態である。日本人の大谷選手がアンバサダーになったのにも関わらず、日本人が使えない状態であることに違和感を覚えた。

次は、ビットコイン(BTC)のセンチメント分析である。センチメント分析とは、AI(人工知能)などの機械学習モデルを利用し、ツイッター上の文字情報を「ポジティブ」と「ネガティブ」に分類し、分析する手法である。Santiment社のSNS分析によると、ビットコインに対する投資家のセンチメントは、10月の上旬以来のマイナス領域に達していることから、一部のBTC投資家が損切りや利益を確定していることを表していると分析している。

◆今週の取引

9月13日に481万4150円で買ったビットコインを、まだ保持している。最高値を更新してから、下落が続いているビットコインだが、オンチェーンアナリストのMatthew Hyland氏の強気な上昇トレンドがまだ継続しているという発言や、目立った悪材料もないので、大幅な調整だと考えている。

◆今後の戦略

この大会も、もう残り1週間だが、私は最後までビットコインをホールドし続けたいと考える。なぜなら、利益を確定して残りの1週間アルトを持つよりは、リスクが低く、大幅な損失を被らないと考えたからである。

今週は3364円の含み益(0.002 BTC保有。先週比マイナス955円)。

児山将のワンポイントアドバイス
暗号資産取引所のFTXのアクセス不可は解消され、ミスであったことが判明したそうですが、まだ取引できないのでしょうか。FTXからは「各国の規制に従ってサービス提供を行う」といった旨の発表がされています。同社は、国内交換業者でもあるLiquid by QOUINEに資本注入をしていることから、「Liquidを買収してFTX Japanを誕生させるつもりなのか?」という見方も再燃しています。その足場固めとして、アクセス制限を行い始めているのかもしれません。

前週からの損益    マイナス955円
11月19日現在     1万3364円

同志社大学 しがないトレーダー
同志社大学 しがないトレーダー 同志社大学法学部2年。茶道部に入っており、趣味は読書と映画鑑賞。父親の影響もあり、幼いころから投資への関心が強く、2017年から暗号通貨市場に興味を持つ。夢は、積立投資で早期リタイヤし、やりたいことをして幸せに生きること。トレード自体は始めたばかりなので、初心者。半年間で暗号通貨を知り尽くすのが目標。

◆ 大学対抗 1万円からはじめる暗号通貨バトルのルール
・元本は1万円です。
・投資する暗号通貨の選定は自由です。ただし、国内で購入できる暗号通貨に限ります。
・レバレッジは、かけられません。
・20%を超えて下げた場合は、強制的に取引を停止(ロスカット)します。
・元本割れは1回まで。リベンジ(再投資)可能ですが、2度、資産(合計で2万円分)を失った場合は、その時点でリタイアとなります。
・順位は、11月26日時点の運用損益で決めます。

学生投資連合USIC

「学生の金融リテラシー向上」を理念に全国26大学1000人以上で構成。企業団体・官公庁との勉強会の開催、IRコンテストの運営、金融情報誌「SPOCK」を発行する。
http://usic2008.com/

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