50代から感じる「漠然とした」将来への不安 それは充実感が薄れてくる時期だからかも...【ひろ子ママの教訓 その87】

きょうは、企業におつとめの50代のSさんがいらっしゃっています。

「コロナ禍で非常事態宣言が出たあの頃(2020年4月以降)は、将来について、仕事について、健康について、改めて考え直しましたよね。ある意味、いろんなことを考えて、新しい生活様式や働き方が変わり、それなりに充実感もありました。2年ほどが経とうとしている今、正直、自分の将来への危機感も薄れてきた感はあります。ただ実際には、経済も不安定ですし、なんとなく息苦しくて、不安だらけなんですけどね。不安がありつつも、危機感が薄れているというか、充実感が減ってきているんですよね」

■安定していると変化を求める習性

これまでの人生を振り返ってみた時、「印象に残っている時期」はどんな時でしょうか。「トラブルを乗り越え大きなプロジェクトを成功させた時」「部活と受験勉強を両立させ乗り越えた時」「家族の問題を乗り越えた時」など、必ずしも「良いこと」ばかりでなく、「悪いことや困難なこと」を思い浮かべた人も多いでしょう。

当時はツライ出来事、大変な出来事だったとしても、「ああっ、あの時は本当大変だったけど、よく乗り越えたなあ」と、この先の昔話に何度も出てくるくらい印象深い思い出になっていくと思います。

人間は、安定している状態だと「何か面白いことないかな」「何か新しいことはないかな」と「ないもの」を求めてしまいます。

コロナ禍でも、目の前の未曾有の出来事や困難に対して「なんとかこの困難を乗り越えよう」「不確かな将来に向けて準備しよう」と、困難を乗り越えるために、新しいことを身につけようと学習意欲が高まった方もいるはずです。このように、目の前にないこと、何か変化を求めてしまうのは、人間の習性らしいですよ。

人生の中には、仕事の昇進、住宅購入、結婚など生活の変化があると思います。これらの変化は、たいてい40代くらいまでに起こることが多く、変化が人生の充実感につながっていることも多いでしょう。

もちろん50代になっても、子供の結婚、昇進など変化も起こりますが、特に仕事の大きな変化は40代くらいまでなのではないでしょうか。

50代は、第一線を退く時期が近づいてきています。思い描いている将来像がなければ、将来をイメージしても夢も希望もないと感じている人もいるのではないでしょうか。頭に浮かぶのは「将来へのお金の不安」「将来の仕事の不安」「親の介護の不安」など心配ごとばかりかもしれません。

でも今、感じている、これらの不安もきっと10年後、乗り切ったという達成感につながっている可能性は高いように思います。そういった充実感はこれまでも困難なことを達成した時に味わってきていますよね。今、夢も希望もないと感じている人も、きっと数年後には「乗り切った達成感」を得ているはずと、ちょっと希望を持ってみてはどうでしょう。

■50代から必要なのは長期的な視点

すぐそばにある困難や大変な出来事に対して、私たちは危機感を感じますよね。しかし、すぐそばに迫ってきていない心配事に対しては、「まだ先のことだから」と危機感が薄まってしまうものです。これは最終日に慌てて宿題をやる、夏休みの宿題に似ていますよね。

これからの将来に対して「自分は大丈夫」「なんとかなるだろう」では「なんとかならない」時代になってきました。「このままの状態で過ごしたら10年後、20年後はどうなるか」「これから先の人生にはどんなことがリスクになるか」と現実から目を背けないことも大事です。

リスクを避けるための目標でもいいと思います。常に危機感を持ち続けることは難しいと思いますが、自分の中で人生に変化を作りだすための長期的な目標は大事だと思います。Sさんも、せっかく2年前に考えた自分の人生を再度考えてみて、長期的な視点を持って目標を立ててみましょう。(ひろ子ママ)

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