止まないロシアのウクライナ侵攻 欧米日にザポロジエ原発攻撃ショック!(3月7日〜11日)【株と為替 今週のねらい目】

ロシア軍がウクライナに侵攻して10日が過ぎた。停戦協議がはじまっているものの、両国の隔たりは大きく、ロシア軍が欧州最大の原子力発電所であるザポロジエ原発を攻撃したことに、欧米日に動揺が広がっている。

そうしたなか、2022年3月4日からは北京冬季パラリンピックが開幕(13日までの10日間)。国内では、新型コロナウイルスの変異株、オミクロン株の感染拡大の影響がくすぶり、東京都や愛知県、大阪府、京都府など18の都道府県でまん延防止等重点措置が21日まで延長されている。

暗い話題ばかり。どうなる!? 今週の株式・為替マーケット!

■東京株式市場 強まる世界経済の悪化懸念

日経平均株価予想レンジ:2万5500円〜2万6500円

2022年3月4日(金) 終値 2万5985円47銭

今週の東京株式市場の日経平均株価は、引き続き神経質な展開か。

前週の日経平均株価は、大幅に続落して3週続落となった。週末には、ロシア軍がウクライナにある欧州最大の原子力発電所であるザポロジエ原発を攻撃し、火災が発生したことでリスク回避の動きから日経平均株価は2万6000円を割り込んで取引を終えた。

今週の日経平均株価は、ウクライナ情勢を巡り、引き続き神経質な展開となりそうだ。ロシア軍が原発を攻撃したことは、市場でも大きな衝撃を受けた。停戦協議が進められているとはいえ、目立った進展はなく、引き続きウクライナ情勢が相場を左右することになりそうだ。

加えて、先進国によるロシアへの経済制裁によって、世界経済が悪化する懸念が強まっており、注意が必要だろう。15〜16日に開催される米FOMC(米連邦公開市場委員会)で、米国の利上げが決定する見込みだが、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が議会証言で、現時点で0.5%の大幅な利上げに否定的な姿勢を示したことで、米国の金融政策については予想を覆す結果にならない限り、相場の材料とはならないだろう。

■東京外国為替市場 ウクライナ侵攻で米ドルの上値重く

ドル・円予想レンジ:1ドル=114円00銭〜116円50銭

2022年3月4日(金)終値 114円78銭

今週の外国為替市場でドル円相場は、上値の重い展開か。

前週のドル円相場は、ドルが急落した。週末には、ロシア軍がウクライナのザポロジエ原発を攻撃し、火災が発生したことでリスク回避のドル売り・円買いが活発化し、ドルは1ドル=115円台半ばから1ドル=114円台半ばへ急落した。

今週のドル円相場は、上値の重い展開が続きそうだ。ロシアとウクライナの停戦協議が進められているとはいえ、目立った進展はなく、引き続きウクライナ情勢がドルの上値を抑えることになりそうだ。

加えて、ロシアに対する先進国の経済制裁で、世界経済の悪化懸念が強まっている。一方で米国の利上げに関しては、FRB(米連邦準備制度理事会)のパウエル議長が議会証言で、現時点で0.5%の大幅な利上げに否定的な姿勢を示したことで、ドルの買い材料となる可能性は低下している。

経済指標は、国内では8日に1月の景気動向指数、2月の景気ウォッチャー調査、9日に10〜12月期GDP(国内総生産)改定値、2月の工作機械受注、10日に2月の国内企業物価指数、11日にメジャーSQ、1〜3月期の法人企業景気予測調査などが予定されている。

海外では、7日に中国の2月の貿易収支、8日に米国の1月の貿易収支、9日に中国の2月の生産者物価指数と消費者物価指数、10日にECB(欧州中央銀行)定例理事会、米国の2月の消費者物価指数などが予定されている。

(鷲尾香一)

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