日本で働く外国人の苦難、7割が「ネイティブ級の日本語力を求められる」 職場の不満は「福利厚生がない」「賃金が低い」

日本で働く外国人の苦難、7割が「ネイティブ級の日本語力を求められる」 職場の不満は「福利厚生がない」「賃金が低い」

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日本に在住する外国人向けメディアを運営するYOLO JAPANは12月25日、日本で働く外国人に関する調査の結果を発表した。調査は今年12月にネット上で実施し、日本在住で就労ビザを持っている外国人200人から回答を得た。

同社は外国人労働者の受け入れ拡大に向けた、改正出入国管理法が今月成立したことを挙げ、「日本の企業と外国人双方が共に働ける環境は必ずしも整っているとは言えません」とコメントしている。

「ヒジャブが理由で何度も面接で不採用になる」

日本で外国人が仕事を探す際のハードルを聞くと、最も多かったのは「日本人とほぼ同レベルの高い日本語力を求められる/企業が英語対応できない」(68.8%)だった。次いで「外国人が勤務可能な会社が少ない(外見や国籍でNGになってしまう等)」(51.8%)と続く。具体的には、以下の声が寄せられた。

「外国人の仕事を斡旋する媒体から企業に申し込み面接に進んだにも関わらず、自分が日本語があまり上手でないと分かった途端不採用となった」(建設・住宅・インテリア フィリピン 30代)
「宗教に対して理解が得られずとても悲しい。自分は日本語でコミュニケーションがとれる。しかし、ムスリムだからヒジャブ(スカーフ)を身に付けなくていけないのだが、それは日本の文化に適していないからと何度も面接で不採用となる」(フードサービス インドネシア 20代)

さらに、応募条件が"英語圏の国籍者のみ"など「英語が話せるアジア人もいるのに、差別的な印象をうける」(教育 フィリピン 20代)と指摘する人も。「日本語の履歴書・職務経歴書の用意が難しい」(47.4%)という人も半数近くいた。

また「時間や面接時のマナーが難しい(面接時間よりに前に到着、服装等)」(18.6%)、「海外よりも日本での経歴を重視される」(13.8%)、「日本で仕事する上で必要なビザ情報が分からない/少ない」(13.4%)なども少なくはない。

「社内に外国人が自分ひとりだけだと、時々自分が宇宙人のように感じられる」

現在働く職場のいいところを聞くと、「スタッフがとても親切に教えてくれる」(55%)が最多。次いで「日本語以外でコミュニケーションが取れるスタッフがいる」(45.4%)、「日本人も外国人も平等に接してくれる」(42.8%)と続く。

「マネージャーがとても親切。片言の英語で話そうとしてくれて、仕事だけでなく仕事以外の相談も聞いてくれる」(医療・福祉 インドネシア 20代)
「宗教への理解がある。勤務中であっても宗教的活動などをさせてくれるのでとても感謝している」(教育 マレーシア 30代)

一方、不満について聞くと、「福利厚生がない(特別な手当や休みがない等)」(28.4%)、「賃金に満足していない」(28%)が上位2つを占めた。「保険や年金のサポートがないのはつらい。貯金もできない」(教育 アイルランド 20代)などの声が寄せられた。

また「外国人が非常に少ない、もしくは自分ひとり」(26.6%)、「日本語以外でコミュニケーションを取れるスタッフがいない」(23.1%)という人も少なくはなく、

「調理のお仕事をさせてもらえない。なぜなら、英語で教えてくれるスタッフがおらず自分も日本語が上手ではないから」(フードサービス インドネシア 20代)
「コミュニケーションがとりづらい」(機械・プラント イタリア 20代)
「社内に外国人が自分ひとりだけだと、時々自分が宇宙人のように感じられる」(フードサービス インドネシア  20代)

といった声があがった。同社は職場の英語力向上や外国人スタッフへの日本語教育に取り組むことは勿論、「積極的にコミュニケーションを取る姿勢を持ち続けることが何より重要」としている。そのため「シンプルな交流会や飲み会の機会は有効」と提案している。

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