金融系企業の8割で学生のエントリー数が減少 メガバンクの採用抑制やリストラ発表が大きく影響

金融系企業の8割で学生のエントリー数が減少 メガバンクの採用抑制やリストラ発表が大きく影響

金融系企業の8割で学生のエントリー数が減少 メガバンクの採用抑制やリストラ発表が大きく影響の画像

ディスコは7月27日、「2019年卒者の採用活動状況、2020年卒者の採用活動予定」に関する調査結果を発表した。調査は今年6月25日〜7月3日にインターネットで実施し、全国の主要企業1329社から回答を得た。

2019年卒者向けの自社セミナーの開始時期を聞くと、「広報解禁直後の3月上旬」(36.3%)が最多で、前年調査(32.2%)より 4.1ポイント上回った。「2月以前」が昨年度の13.7%から21.1%に上昇しており、採用活動が早まったことがうかがえる。

内定辞退が多いのは従業員 300人〜999人の中堅企業

エントリーシート(ES)受付開始時期も 3 月上旬が47.1%で最も多く、採用広報解禁と同時に一斉に動く企業が増加した。

面接開始時期について聞くと、6月の選考解禁を待たずに面接を開始した企業は前年(85.0%)から 2.9 ポイント上昇し、87.9%。3月下旬から4月中旬が面接のピークとなった。選考解禁直後の 6 月上旬は 7.7%に留まった。

内定出しの開始時期を聞くと、昨年同様、6月上旬(15.6%)が最も多く、次が4 月下旬(15.1%)だった。大手企業では 6 月上旬(21.9%)が多く、中堅・中小企業は分散している。

前年度に比べ、エントリー数が「減った」という企業が50.9%と過半数に達し、減少が著しい。業界別では、人気に陰りが見られる「金融」は「減った」(77.9%)という企業が8割近くにもなった。メガバンクが採用人数を抑制することが明らかになったほか、昨年リストラ計画を発表したことが影響していると考えられる。一方で、「IT・情報」では「増えた」(38.5%)が「減った」(35.3%)を上回り根強い人気が浮き彫りになった。

選考段階での辞退者が、前年度と比べ「増えた」という企業は 27.8%で、「減った」は 21.1%だった。内定辞退者については「増えた」が 28.8%に対し、「減った」は 22.9%で、増加傾向が目立つ。採用予定数を確保したい企業が苦慮している様子がうかがえる。内定辞退が多いのは、従業員 300人〜999人の中堅企業で、「増えた」が3 割を超えた。

「インターン参加組」と「3月開始組」とでは、もう差がついている?

採用活動のフェーズごとに、学生への満足度を聞くと、エントリー者と選考応募者において「質・量ともに不満」が約4割に上り、人数だけでなく質の面でも不満が強い。内定者に対しては「質は満足だが量に不満」(38.7%)が最多で、量に対する不満が目立つ。

今年の就活生に対して感じたこととして、

「インターンシップ参加学生と3月から動き出す学生の間での意識や面接時の質などの差が、年々浮き彫りになっていると感じた。」(建設・住宅・不動産)
「売り手市場に甘んじて、なんとかなると思っている学生の数が年々増えている一方、このような市場だからこそ、一歩上の企業への就職を意識して、しっかりと研究している学生の差が顕著になっている」(専門商社)

といった声が寄せられた。

選考終了状況を聞くと、「採用選考を終了した」という回答が26.4%。また、採用予定数に対する内定者の割合は60.6%だった。採用戦線の後半へ向けて、「危機感がある」と答えた企業は8割を超え、担当者は採用計画数充足のため、大学・研究室への訪問などあらゆる方策を講じている。

インターンシップ実施企業の74.1%が採用活動への効果を実感しており、「インターンシップは採用の一手法として重要」と答えた企業が80.4%にのぼった。

2020年卒者の採用見込みについて聞くと、「増える見込み」(15.3%)が「減る見込み」(4.9%)を大きく上回った。3月より前の企業広報活動については「実施する」(93.1%)と回答が大多数で、多くの企業がいち早く学生への接触をはかる見込みだ。

キャリコネで企業の口コミを見る

関連記事(外部サイト)