フィフィ「優秀な外国人労働者の流入で日本人があぶれると、敵意が外国人に向く」と危機感語る

フィフィ「優秀な外国人労働者の流入で日本人があぶれると、敵意が外国人に向く」と危機感語る

フィフィ「優秀な外国人労働者の流入で日本人があぶれると、敵意が外国人に向く」と危機感語るの画像

増え続ける外国人労働者。2017年には128万人と過去最高に達した。特に製造業で多いという。エジプト出身のタレント・フィフィさん(42)が、10月25日放送の「モーニングcross」(TOKYO MX)で、外国人労働者の流入によって、職にあぶれた日本人が「外国人に敵意を向ける危険性」について言及した。

外国人労働者の流入について、矢野経済研究所・社長の水越孝(57)氏は、「海外の方が日本で働くのは構造的に避けられない流れ」として、その先にある「弱者を敵視する社会」を、イギリスの「チャヴ現象」を例にあげ解説した。(文:okei)

国内の弱者叩く風潮「本来は社会問題として扱うべき問題が、自己責任論に置き換えられた」

「チャヴ」とは、白人の下層階級のことを指し、「公営住宅に住む乱暴な連中」といった意味で使われる。特徴は、「向上心がなく性にだらしない、10代で妊娠したりアルコールや薬物依存、暴力的、人種差別をし、排外的。カジュアルなスポーツウェアや偽ブランド品を身につける」など。外国人ではなく、イギリス人が自国の一定層に使う、差別的な意味合いの言葉だ。

チャヴが生まれた背景には、サッチャー政権のもと行われた構造改革があるという。炭鉱や製造業が衰退し、民営化や規制緩和、緊縮財政が断行され、貧困や失業は「個人の選択や行動の結果である」とされた。つまり「貧しいのは自分のせい」と弱者が切り捨てられたのだ。

『チャヴ―弱者を敵視する社会』(依田卓巳 訳/海と月社)の著者、オーウェン・ジョーンズは、

「本来は社会問題として扱うべき問題が、自己責任論に置き換えられたのだ」

と糾弾している。生活保護受給者が批判されることがある日本も、既に他人ごとではない。

水越氏は、今後は「日本語が堪能で優秀な外国人労働者が増え、自ずと日本人の中で取り残され、チャヴのようになる人たちが出てくる可能性がある」と指摘。そういったリスクと先々の世代を考えたときに、日本はどうするか岐路に立っていると警鐘を鳴らす。

「あぶれた日本人が、失業したうっぷんから外国人に敵意を向ける」

フィフィさんは、「チャヴっていう言葉があったんですね。私ずっとそれを危惧してましたよ」と口を開き、

「語学も達者でグローバル意識もある優秀な外国人労働者の流入で、日本人があぶれる」

と自筆のフリップを掲げた。

例えばコンビニで働いている外国人店員は、何か国語か話せて、接客対応もいい。そのため、「外国人労働者が増えると治安が悪くなる」という印象で反対することを、フィフィさんは疑問視している。

「私は逆の発想で、あぶれた日本人が、失業したうっぷんから外国人に敵意を向ける危険性を、私はずっと言っている」

と危機感を訴えた。

だから日本人の意識を変えて、グローバルな共生社会を受け皿として作ってからでないと、外国人の受け入れは難しいと語るフィフィさん。「まずそこの意識を教育で変えないと」と話したが、最後は「20年間グローバルグローバルって言ってるけど、何をどう教育してきたんだろ」とボヤいていた。

確かに、グローバル化と言われれば、子供に英語を教えるくらいしか考えてこなかった大人は多いだろう。しかし、多様な文化や背景を持つ人たちと共に生きる知恵や意識を身につけないと、本当のグローバル化には対応できない。他方、水越氏が主張するように、国内の弱者が批判される構造を「俯瞰して見る目」も必要というわけで、課題の多さを感じずにはいられない。

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