あ、失敗したかも…グチへの上手な対処法

あ、失敗したかも…グチへの上手な対処法

人に愚痴を聞かされたとき、「あっ、しまった! 対応間違えたかも」と、後悔したことも……。

同僚や家族の愚痴を聞いてあげたのに、相手が余計落ち込んでしまった、もしくは怒り出した、といった経験はありませんか? 上手な愚痴の聞き方、聞きたくない時の対処法などについて、具体例を交えて紹介します。


■愚痴への対処を間違うと思わぬリスクが
愚痴を聞くのが好きな人は少ないと思います。しかし「相手のストレス解消になるのなら……」という気持ちで付き合ってあげている人は多いのでは?

相手のことを思って聞いてあげても、対応の仕方によっては「落ち込み感情の増大」「能力不足の認識」など相手をよりネガティブにしてしまうリスクがあります。それどころか、親身になって聞いているのに相手を不快にしてしまうケースや、ただ聞いていただけなのに一緒に悪口を言ったことになってしまうというケースも。

愚痴を聞かされる側にもテクニックが必要です。相手のためになり、自分も嫌な気分にならないための対処法を確認しておきましょう。


■愚痴がストレス解消になりやすい女性
愚痴を話すことでスッキリする。これは女性に多くみられる特徴です。あなたが聞く側になる場合、相槌や質問をしながら聞いてあげることが効果的と言えます。

「大変だったね」「それはビックリするね」といった相槌は、会話を促すだけでなく、共感を伝えられます。また、「その人は他の人にも意地悪なの?」「他にどんなことを言われたの?」といった質問は、会話を促す他に、相手の話を聞く気持ちがあることが伝わります。


■女性の愚痴を聞くときに注意したい「アドバイス」
愚痴を聞いていると、アドバイスをしたくなることもあるでしょう。しかし「○○すればいいのに」といったアドバイスには要注意。

愚痴を言っている女性が求めているのは、解決策より共感のことが多いもの。「わかるよ」「辛いよね」といった共感の言葉よりも先に、「今後は○○したほうがいいよ」といったアドバイスをすると冷たいと思われてしまうことがあります。

特に男性や、女性でも先輩にあたる人の場合、アドバイスをしがちな傾向があります。「なぜわかってくれないの!?」「話を聞いてくれないのは冷たい」などと思われないためにも、アドバイスをするタイミングには十分注意してください。「話を聞いてもらっただけでスッキリした」というのが、女性に多い特徴なのです。


■話すことで逆にストレスになることもある男性
聞いてもらうことがストレス緩和になりやすい女性に対し、男性は恥の感情や自尊心などの影響で話すことが逆にストレスになってしまうこともあります。

無理に開示を促そうとせず、相手が話したくなるのを待つような聞き方をしましょう。「えっ!!」「それ大丈夫なの!?」といった大きなリアクションよりも、「そうなんだ」といった落ち着いた相槌がよいでしょう。


■男性の愚痴を聞くときは「質問」に注意
真剣に聞いてあげているからこそやりがちな「なにそれ! 詳しく聞かせて」といった質問にも注意が必要です。

話すことがストレスに繋がることがある男性にとって、話を促す効果のある質問はネガティブに働いてしまうことがあります。男性は愚痴を言いながら問題を整理し、自分なりの解決方法を考えているということもあります。問題解決のための思考を遮ってしまうという意味でも、質問し過ぎはNGなのです。


■部下の愚痴への対処! 気をつけたい3つのパターン
部下の愚痴を聞くときにやりがちな3つのNGパターンと対処法をご紹介します。

1. 指導するつもりが説教と自慢話に
例)「こういう時は○○しなきゃダメだよ。俺のときなんか」

指導するつもりが、説教や自慢話になっていませんか? 「そうか」といった、気持ちを受け止める言葉をかけ、アドバイスは気づきを促すくらいのものに留めましょう。

2. 励ましたつもりがプレッシャーに
例)「大丈夫できるよ、頑張れ!」

励ますときに多用される「頑張れ」という言葉には、現在は頑張りが足りないようなニュアンスがあります。「大丈夫できるよ」というのも、根拠がなく、無責任に聞こえることもあるフレーズです。励ましたいのであれば「今まで君は○○もやってきたし、××も乗り越えた。今回も大丈夫だと思う」といった言い方のほうがよいでしょう。

3. なぐさめたつもりが落ち込みに
例)「仕方ないよ、大変だったな。元気出せ」

仕事での失敗に対する同情は、能力不足をより強く認識させ、落ち込み感情を強化しがち。特に上下関係にある場合、なぐさめは受け手にネガティブに働きやすいという研究もあります。部下の愚痴には同情やなぐさめの言葉よりも、前向きな言葉を選ぶようにしてみてください。


■聞いてあげただけなのに悪口になってしまうリスクについて
職場の人の悪口や家族の悪口など、人間関係の愚痴を言ってくる人に付き合うと「あの人も一緒に悪口を言っていた」というように思われてしまうこともあります。

こういったリスクを避けるためにも、悪口には付き合わないようにすることをお勧めします。「この人は悪口を聞かない人なんだ」と思われるようになれば、悪口は他の人に話すようになってくれます。

どうしても冷たくできないという人は、聞くことが相手の負の感情を強化してしまうリスクについても考えてみましょう。「ストレス解消になれば……」という気持ちで聞いてあげているうちに、最初はさほどでもなかった負の感情がどんどん強くなっていくということも、実はよくあるケース。

悪口を聞かされ続けることは、こちら側にも少なからずダメージが伴います。長期間良好な人間関係を保っていきたい相手だからこそ、我慢し過ぎず、あえて聞かないという選択も必要なのではないでしょうか。


■愚痴を聞きたくないときの3つの対処法
「この人は愚痴を聞いてくれない」とわかってもらえるような態度が大切です。以下を試してみてください。

1. 同調するような相槌をしない
「わかるよ」といった相槌は使わず、「そうなんだ」といった相槌に留めましょう。それでも話をやめない場合は、「そういう考え方もあるんだね」といった相槌に変えていきます。

2. 会話の方向を変える
「そういう考え方もあるんだね」といった相槌をしても愚痴が止まらない場合は、話題を変えることに挑戦してみてください。お勧めは「ところで+質問」です。質問はYESかNOで答えられるものより、相手が考えて話さなければならないようなものを選びましょう。

例)「いろんな考え方があるね。ところで、来週の同期会には何着ていく?」

3. 一旦席を離れる
それでも愚痴をやめない相手の場合、一旦席を離れるといった方法を試してみてください。「ごめん、ちょっとトイレ」「あ、電話してこなきゃ」「今日はそろそろ帰らなきゃ」など、離席して話を中断します。

これらの方法すべてを試しても改善しない場合には、前向きに考えてほしいこと、こちらも話を聞くのが辛いことなどを伝えるのも良いでしょう。我慢のし過ぎはお互いのためによくありません。適正な距離で、よい人間関係を続けられるよう行動してみましょう。
(文:藤田 尚弓)

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