転職をする時、給与交渉をしてもいい人・NGな人

転職をする時、給与交渉をしてもいい人・NGな人

転職時の企業面接でお金の話はしにくいもの。同業界への転職でもそう思う人は多いのでは? とはいえ給与交渉した結果「アップした」という人も。


■年収アップは可能? 転職時の給与・年収交渉
転職して新しい会社に入社する際、給与・年収交渉をしたことがある、という人はいったいどのくらいいるのでしょう。お金の話をすると「お金が全てではないし」「そんなことをしたら嫌がられそう」といった声も聞こえてきそうです。

しかし一方で、「なぜ自分は給与交渉をしなかったんだろう」と後悔する人も多いようです。ならば、とにもかくにも交渉をすればいいのかというと、そうではありません。なぜなら、給与交渉については、していい人としないほうがいい人、ふたつのパターンがあるからです。


■給与交渉をしないほうがいいパターン:未経験職
元の仕事から他業界にいく、職種を変えるなど、転職先の企業の即戦力となれない人、すなわち、すぐには会社に貢献できない人。この場合は、会社に入ってまずは勉強させてもらう部分が大きいわけです。つまり、年収の交渉についてはしないほうが無難ということですね。

ちょっと考えてみればわかることですが、企業からすれば、畑違いの仕事となると、採用後、半年程度のスパンで成果を出すのは難しいかもと思われているわけです。それに対して、年収も現職以上に欲しいといった、強い要望を面接の際に出してしまうと、内定はかなり出にくくなります。


■給与交渉をしたほうがいいパターン:転職先企業に「お土産」がある
転職先企業にお土産があるといっても、決して賄賂などではありません。転職先が現在の仕事(企業)の競合であるといったように、採用することで、企業側に付加価値を提供できるような場合や、自分の強みがほぼ100%生かせ、自分を採用することで明確に企業に貢献できる、と断言できる場合がこれにあたります。

例えば、営業職であれば、「自分に」顧客がついていて、ほかの会社に転職しても、顧客を連れてくることができる。WEBマーケティングのプロであれば、転職先の業界をマーケットとして捉えて成果を出した経験があり、具体的にどうやれば集客につながるのか明確に話をすることができ、マーケティングの目で、今後、働く会社の集客などについて語れる。

このように、転職先の企業になんらかの「お土産」を持っていけるのであれば、給与交渉をして損はないかもしれません。


■「転職エージェント」に協力してもらって給与交渉する
とはいえ、お金の話はやはりしにくいという方! なにも、自分で交渉するばかりが手段ではないのです。

一番は、転職エージェント(人材紹介会社)に頼むことでしょう。転職エージェントは、まさにその道のプロ。交渉をすることが仕事ですし、そこにノウハウを持っているわけですので、委託するのが一番ラクなはず。面倒な交渉は任せてしまうというのも賢い方法です。

自分で年収の交渉を全部しようとすると、転職先に対して角がたつ場合もありますし、いつ切り出せばいいのか、メールで切り出していいのか等、迷うこともあるでしょう。

転職エージェントを使っていない、等の理由で自分で給与交渉をする場合は、あくまでも「貴社に大変興味がある」「お金が全ての要素ではない」という2点を伝えておきましょう。これを外してしまうと、入社前にイメージを落としたり、下手すると、内定を取り消される可能性も否めません。


■給与交渉のタイミングは最終面接時? 内定後? メールでもいい?
さて、年収を交渉するタイミングですが、最終面接の前に行えば、落とされてしまいそうな気もするし、最終面接の後(内定後)では、遅すぎる気もします。

悩ましいところですが、ズバリ、最終面接の終了前までに、給与の話をしておくのがいいでしょう。まずは、面接中に、給与についてアピールや探りを入れておくことです。

例えば、「貴社は給与や年収、評価については、どのようにされてますか? 例えば私ぐらいの年齢やスキルではいかがでしょうか?」といった投げかけをしてみると、その話の流れのなかで、どのくらいの年収を希望しているか、といった話になりやすくなります。

よく誤解されがちなのは、「面接官はプロだから、こちらのことはよくわかってくれている」と思っている場合。

正直なところ、面接官がすべてプロの面接官であるわけでもなく、面接する側もアマチュアであることは往々にしてあります。つまり、聞き逃しやポイントがずれていることもあるというわけ。アピールできるポイントはきちんと伝え、要望があれば、それも伝えておくべきです。

先ほど、お話した給与交渉をしても良い経験がある方に関しては、まず現職の年収についてきちんと伝え、その上で希望給与について伝えるといいでしょう。

転職エージェントを通す場合も、転職エージェント側にしてみても、同じ紹介するのであれば、年収が高いほうが、自分たちの手元に入る、最終的なフィーも高くなるわけです(採用決定した人の年収の20〜30%のフィーが支払われる場合が多い)。

ですので、最終面接の前には、希望給与、年収と希望最低給与、年収を企業側に伝えておき、他社状況もきちんと報告。そして、自分は、他の会社でも通用するし、売れる人材であることをアピールした上で、面接に臨めば、最終面接はより有利に働くことでしょう。

最後に、年収は、なかなかデリケートな問題で、転職後にもめる原因となることもあります。給料を確実にアップさせたいのであれば、その点も含め、転職エージェントに相談するのがいいかと思います。

給与面でうまくいかずに、適職につけないことは本当にもったいないことです。年収交渉も含め、皆さんにとって納得のいく転職活動をしてください。
(文:高野 秀敏)

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