人気アンティークウォッチ専門店『FIRE KIDS』がリニューアルオープン 新作時計とは違う時計の楽しみ方を聞く

人気アンティークウォッチ専門店『FIRE KIDS』がリニューアルオープン 新作時計とは違う時計の楽しみ方を聞く

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東急東横線の白楽駅のすぐそば、六角橋商店街のアーケード内に、時計ファンから一目置かれるアンティークウォッチ専門店『FIRE KIDS』はある。3月26日(土)にリニューアルオープンした同店に、新作時計にはない、時計ライフの楽しさを聞いた。

使えるアンティークウォッチの店

デジタル機器の発展により時計に「時を知る」という実用性があまり求められなくなって久しい。また、動産としての価値を持ったメジャーブランドの高級時計の話題も、以前にも増して世間を賑わわせている。

とはいえ時計好きは、リアルな時計、使える時計を求めていることに変わりはない。ちゃんと時間がわかり、装いを引き締め、おなじ時計好きに出会ったときには話題にもなる時計。そういう時計好きたちにとって使えるアンティークウォッチが並び、そのケアまで任せられる店として、高い評価を受けているのが、2022年3月にリニューアルオープンした『FIRE KIDS』だ。

大人3人が横並びで歩くのがやっと、といった昭和のアーケード街然とした六角橋商店街に、その店は、突如として現れる。

創業者は鈴木雄士さん。フリーマーケット好きで、フリーマーケット仲間の中村昌義さんが川崎で『スイートロード』という時計店を始めたことをきっかけに、自分も店を持ちたい、と考え、1995年にこのFIRE KIDSを立ち上げた。店名の由来は「火の玉小僧」。バイクとクルマが大好きだったことと、サラリーマンを辞めて趣味の店を持つ、という向こう見ずな自分を茶化してつけた。

とはいえ、趣味人。鈴木さんの確かな目利きと販売する時計の調子のよさは評判になった。鈴木さんは、この店をはじめるにあたり、世界に800人しかいない時計職人最高峰の時計技術試験をクリアしてC.M.W.(Certified Master Watchmaker)の称号を得ていた、高柳誠一朗氏を前線に呼び戻していた。

お金がない若者でもおしゃれな時計を買えた

時代も味方した。

「当時はお金がない若者でも、おしゃれな時計を買えたんですよね。」

と鈴木さんは言う。

「機械式時計が趣味として認知されてきた時期でもあって、『アイビールックにロレコンがオシャレ』(ロレコン=ステンレススチールのロレックス『デイトジャスト』にイエローゴールドか、エバーローズゴールドを組み合わせたコンビモデル)みたいな時代がやってきました。セイコーやシチズンの70年代のクロノグラフがブームになったこともありますね。90年代の末に古着ブームが来て、古着のデニムなんかを着たときに、日本の70年代のクロノグラフがマッチするんです。」

「しかも、まだ、一般的には機械式時計の評価は低くて、中古ともなれば安かったんです。ロレックスでも手巻きの6694(1950年代から1980年代後半まで製造されていた『ロレックス オイスターデイト』)なんかだと、80年代後半の時期は5万円あれば買えました。チューダーも安かったし、オメガのシーマスターなんて70年代のものなら、2万円くらいで買えたんじゃなかったかな……」

今からすると夢のような時代ではないか!

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