遺族はとても納得できぬ「悪質運転」の「軽い」量刑 「スマホで漫画を読みながら運転で死亡事故」でも「過失」の現実

(柳原三佳・ノンフィクション作家)

 この夏、テレビで繰り返し流された宮崎文夫容疑者による「あおり運転殴打事件」の映像。

 お盆休みの時期と重なったこともあり、「もし、自分や家族があのような状況に陥ったら・・・」と、怒りと恐怖を覚えながら、見ていた方も多いことでしょう。

 ドライブレコーダーが取り付けられていたからよかったものの、あの映像がもし記録されていなかったら、被害者は泣き寝入りを強いられていたかもしれません。そして、宮崎容疑者はその後も何食わぬ顔で同様の運転を続けていたことでしょう。

 もし、大事故が誘発され、新たな被害者が出ていたら・・・、それを思うと、本当にぞっとします。

 私はこれまで、数多くの交通事故を取材してきました。その中ではっきり言えるのは、重大な交通事故には、「悪気のない過失」によって起きるケースと、「極めて悪質な運転」が引き起こすケース、この2つが混在しているということです。

 事故の状況を詳しく取材すると、後者はまさに「起こるべくして起こっている」ことがわかります。つまり、運転者が最低限のルールを守っていれば、絶対に起こりえなかったということです。

高速走行中の「スマホ漫画」で追突死亡事故

 8月21日、新潟地裁長岡支部で「自動車運転死傷処罰法違反(過失運転致死)」に問われていた男に、懲役3年の実刑判決が確定しました。この事故は、最近問題になっている、いわゆる「ながらスマホ」が原因の信じがたいものでした。

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