上原浩治「正座をして見た」工藤公康さんのピッチング 「スタイル」を作るために必要なこと

上原浩治「正座をして見た」工藤公康さんのピッチング 「スタイル」を作るために必要なこと

写真:杉田裕一

今シーズン、ジャイアンツで約21年にわたる現役生活を終えた上原浩治。数々の記憶に残るピッチングと、「雑草魂」と呼ばれた生き方は多くのファンの心を打った。
ピッチングスタイルを築くために必要だったことを上原は「自分を知ること」と言った。では、自分を知るためにはどうすればいいのか。
上原浩治の引退までを綴った新刊『OVER 結果と向き合う勇気』より紹介する。

1年目の20勝に感じた危機感

「自分を知る」ために重要だと思うのが、人に聞く、他人を知るということである。

 これまで多くの先輩や指導者に出会ってきて、そこでいただいた金言が自分の支えになってきた。引退前後で気にかけてくれた原(辰徳/現読売ジャイアンツ監督)さん、村田(真一)さん、斎藤(雅樹)さんの言葉など、数えればきりがない。

 その中でも「自分を知る」きっかけをくれたのが工藤(公康/現福岡ソフトバンクホークス監督)さんの存在だった。

 プロに入団してすぐの1年目、僕は自分で想像すらできない結果を出すことができた。正直に言って、20勝は出来過ぎで、まさかタイトルを獲れるなんて思ってもいなかった(それも、主要4タイトルを含めた8タイトルも……)。

 だから、1年目が終わっても、「自分について確固たる何かを知れていた」わけではない。むしろ、レベルアップをしていく必要性を感じていた。

 何を磨けばいいのか?
 これから生き残っていくためには?
 将来メジャーでプレーするためにはどうすればいい……? 

 僕が出した答えは「球種を増やす」だった。

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