話が面白くないのは上手な「聞き役」がいないから 客観性を獲得する3冊の本

話が面白くないのは上手な「聞き役」がいないから 客観性を獲得する3冊の本

上手な「聞き役」がいるとグループの会話も歯車がかみ合い、実のある内容になることが多い(写真はイメージ)

 唐突だが、日曜日の朝にやっている「ボクらの時代」というテレビ番組を見るのが好きだ。毎回様々なジャンルで活躍する3人のゲストがキャスティングされ、それぞれ思うところを話すトーク番組である。

 悲しいかな、回によって当たりはずれがあるのだが、はずれの回には共通点があることに気づいた。3人全員が「話し役」の、語りたがりの者たちが集った回は総じて面白くない。反対に、巧みに話を引き出す「聞き役」が1人いる回は、場が回るので面白くなることがほとんどである。

 3人寄れば文殊の知恵という言葉があるが、それぞれが知恵を出し続けるだけでは、出された知恵もまとまらないのではないか。人生において、誰かと話しをする時間はとてつもなく多い。自分のことをあれこれと話すこと、ただただ人の話を聞くことは容易ではあるが、人の話を引き出せる能力を持つ人は意外に少ない。人に気持ちよくしゃべってもらうことは才能ではなく、実はたった1つの心がけ次第なのである。

 その心がけとは、意識的に「一歩引くこと」ではないだろうか。真の意味で、自分を客観的に捉えることは一生かなうことはないが、「ボクらの時代」を見ていて気づいたそのコツを、掘り下げてみたく思った。今回は、客観性を獲得する本を3冊紹介したい。

その場に客観性を持ち込むのがインタビュアー

 数多くのインタビューをこなしてきた著者による「インタビュー術」の決定版ともいえる本である。インタビューに臨む心構えから、質問方法、失敗の捉え方など、微に入り細を穿って書かれる本書『インタビュー』は、インタビュアー&ライターとして独り立ちしようとする者への教科書となるだろう。

 インタビューはなぜ求められるのか。インタビューの魅力とは、一体何なのだろう。そう考えると、途端にその存在意義を説明するのは難しく思える。テーマを決めて語られる講演会や、対談、鼎談といったものと何が違うのだろうか。

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