既得権への固執と離脱への欲望がもたらす災禍 映画と旅する歴史の舞台〜米国篇(9) 南北戦争への道

既得権への固執と離脱への欲望がもたらす災禍 映画と旅する歴史の舞台〜米国篇(9) 南北戦争への道

イスラム教徒被害のロンドン車突入、トランプ氏は沈黙

 「国民を守る厳粛な義務を果たすため、パリ協定を脱退する」

 グローバリズムから自国の労働者を守ると公約し当選したドナルド・トランプ大統領は、世界第2の温室効果ガス排出国、米国のパリ協定離脱を表明した。

 「米国の利益にならず、他国の利益になるだけ。米国の労働者や企業に公平な内容になるなら再交渉を行う」と公言する自国第一主義の超大国に対し、独仏伊はすぐさま再交渉には応じられない姿勢を強調する共同声明を出した。

 一方、最大の温室効果ガス排出国、中国は、「パリ協定を守るべき」とコメント。時をほぼ同じくして、中国を訪れたジェリー・ブラウン・カリフォルニア州知事と、習近平国家主席が、異例とも言える会談を行った。

盛り上がった「カリフォルニア独立運動」だったが・・・

 会談後、ブラウン知事は、「California’s leading. China’s leading.」と、温暖化対策への本気度を語り、トランプ大統領当選後、「Calexit」とも呼ばれるカリフォルニア独立運動「Yes California」が熱を帯びるなど、独自性際立つカリフォルニアの存在感を見せつけた。

 もっとも、大統領の「ロシアゲート」が世を騒がせるなか、「Yes California」を創設した代表とロシアとの関係が弊害となって、「Yes California」自体はしぼんでしまったが・・・

 オレゴントレイルを進む人々で賑わうフォート・ブリッジャー。

 カリフォルニアへの最短ルートを探す米軍大尉ジョン・C・フレモントは、同行する開拓者一行のガイドを、キット・カーソンに依頼、ショショーニ族の地を通る困難な道のりの末、ようやくカリフォルニアにたどり着いた。

 しかし、その地は、カリフォルニア軍事総督ホセ・カストロ将軍が、米国開拓民追い出しを図り、戦いの場となってしまう。

 そんななか、開拓民は、合衆国旗を掲げられないのなら、と、独立国家としての旗「Bear Flag」を掲げ・・・。

 当時から新聞を賑わし、安価な大衆小説「Dime novel」で「冒険」が語られた、著名なマウンテンマンの冒険行『荒野の勇者キット・カーソン』(1940/日本劇場未公開)は、荒唐無稽なB級西部劇で、歴史的事実を無視したところも多いが、カーソンのみならず、フレモントも、カストロも実在の人物。「共和国」も実在した。

 1846年6月、メキシコ領だった北カリフォルニアの米国開拓民密集地ソノマで反乱が起き(Bear Flag Revolt)、「共和国」が宣言される。

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