羽生善治の登場がもたらした将棋界の劇的な変化とは 未来の「当たり前」を作り出すのに役立つ3冊の本

羽生善治の登場がもたらした将棋界の劇的な変化とは 未来の「当たり前」を作り出すのに役立つ3冊の本

羽生善治はそれまでの将棋の何を変えたのか(写真はイメージ)

 僕たちが今「当たり前」だと思っていることのすべてが、ずっと「当たり前」だったわけではない。例えば、「秋葉原」という地名は、今普通に「あきはばら」と呼ばれているだろうが、当初は「あきばはら」と呼ばれていたらしい。「あきはばら」というのは、間違った呼称が定着してしまったもののようだ。同じような話としては、「山茶花」という花がある。これも今は「さざんか」と呼ばれるが、元々は「さんざか」という名前だったらしい。

 こういうことは、考え方や価値観でも容易に起こりうる。僕らにとっての「当たり前」が、少し前は「当たり前」ではなかったなどということはよくあることだ。美人の定義は時代によって大きく変わるし、「男は仕事、女は家庭」という考え方も実はごく最近生まれたものだと指摘する本を読んだこともある。

 今の「当たり前」が、かつての「当たり前」ではなかったとすれば、今の「当たり前」からは未来の「当たり前」が生まれない、ということもまた、容易に想像することができるだろう。とはいえじゃあ、未来の「当たり前」をどんな風に生み出せばいいのか、その指針はどこにもないのだ。

 もしかしたら、未来の「当たり前」を作り出すのに役立つかもしれない3冊を紹介しようと思う。

「アイデアを生み出す」とはどういうことか?

アイデア大全――創造力とブレイクスルーを生み出す42のツール』(読書猿著、フォレスト出版)

 タイトルだけ見れば、どこにでもあるような、いわゆる「ハウツー本」に思えるだろう。確かに本書は、ハウツー本として「使う」ことができる本でもある。本書は、アイデアの種がまったくないところから、どうやってアイデアをひねり出していくのか。その具体的な手法が、その手法を使った具体的な例とともに紹介される本だ。そのハウツー本としての存在価値も、本書は高いと感じられる。

 しかし、決してそれだけの本ではない。本書は、「アイデアを生み出すということはどういうことなのか?」という本質的な部分を、「アイデアを生み出す手法」を列挙し、突き詰めることで捉えようとする作品でもある。

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