開幕泥沼の阪神タイガース「現場」と「育成」の迷走 なぜこんなにも宿敵・巨人と「育成力」で差がついてしまったのか

開幕泥沼の阪神タイガース「現場」と「育成」の迷走 なぜこんなにも宿敵・巨人と「育成力」で差がついてしまったのか

タイガースファンが歓喜の雄叫びをあげられる日がなかなか来ない。写真は2003年9月15日、リーグ優勝が決まった日(写真:アフロ)

 白星が遠い。阪神タイガースが苦境にあえいでいる。1日の中日ドラゴンズ戦(ナゴヤドーム)も3―6で逆転負け。3連敗で2リーグ分立後では1996年以来2度目となる開幕4カード連続負け越しとなった。

 この日は梅野隆太郎捕手が3回に先制ソロを放って今日こそはと期待が膨らんだのも束の間だった。4、5回と守備の乱れも重なって登板無失点中だった先発の秋山拓巳投手が6失点と大炎上。内野守備陣が凡ミスとしか評せないような適時失策を連発し、足を引っ張られるかのように秋山自身も悪送球から得点を許すなど目を覆いたくなるプレーで虎党のため息を誘った。

 2日現在で2勝9敗。セ・リーグ首位の巨人とは5.5ゲーム差、借金は7に広がった。開幕戦終了後から今の最下位が定位置となっている。今季は新型コロナウイルスの影響によって開幕が遅れ、従来とは大きく異なる変則の過密日程だ。確かに阪神は開幕5カード目まで敵地での戦いが組まれているとはいえ、それは言い訳にならないだろう。

勝てない最大の要因は得点力不足

 とにかく弱い。チーム成績を見ても2日現在で打率2割2厘は北海道日本ハムファイターズと並び12球団最下位タイ。22得点、63失点、防御率5.46の3部門に至ってはセ・パ両リーグでワーストだ。ほぼベストメンバーで臨んでいるにもかかわらず、結果に結び付かない。

 特に低調な打線の得点力不足は深刻だ。筆頭は新助っ人の野手2人である。まずは開幕3戦目で早々と新4番失格の烙印を押され、打順降格となったジャスティン・ボーア内野手だ。開幕11試合目にして苦手の左腕から来日1号をようやく放ち、1日現在で打率2割ジャスト。この程度の働きだけでは、まだまだ不安を払拭できるわけがない。ボーアは阪神が2年越しで獲得に動いていた前ロサンゼルス・エンゼルスのMLB(米メジャーリーグ)経験者だけに、レジェンド外国人選手並みの活躍を期待され「バースの再来」などと持てはやす向きもあった。しかし現状では球団側が推定年俸250万ドルもの大金を投じた価値は見出しづらい。

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