スバルで新井敏弘が日本人初挑戦するラリークロス「GRC」とは?

アメリカで人気を集めているエクストリームモータースポーツの「GRC(RedBull Global Rally Cross)」が今シーズンの最終戦を迎え、ロサンゼルスの南部に位置するサンペドロの港湾地区に特設コースが設置され競技が行なわれます。

ラリークロスは、欧州で開催されている世界ラリークロス選手権と北米を中心としたGRCがあり、ともに観客席からすべての状況が見渡せるなど観戦しやすさが魅力のモータースポーツとなっています。

GRCは2011年にスタートして今年で6年目を迎えるシリーズで、2016年は8都市で12戦を開催。スーパークラスと呼ばれる最高峰のカテゴリーに参戦しているメーカーは、スバル、ホンダの国内メーカーに加えてフォルクスワーゲン、フォードとなります。競技車両は共通のレギュレーションが設けられ、エンジンは2.0Lターボで駆動方式は4WDです。エンジンは2.0Lながらも600psを発揮し、0-100km/hの加速はわずか2秒といわれています。スーパークラスの下部にはGRC LITESがあり、こちらはフォード・フィエスタを使ったワンメイクレース。スーパークラスへのステップアップを狙っているヤングドライバーがしのぎを削るリーグとなります。

GRCのコースは、ダートとターマック(舗装路)がミックスされた路面で、加えて20mを越えるジャンピングスポットが設けられることが規定となっています。コースの全さは開催地によって異なりますが約1.5kmとコンパクト。特設の観客席から全貌が見渡せるようになっているのです。

競技方法も見せることにこだわっていて、一台づつがタイムアタックを行なう予選以外は、すべてがレースによって競われます。予選でクラス分けを行なったあとは、ヒート1、2、予選レース、敗者復活レースを経て決勝レースを実施。通常の決勝レースは予選と敗者復活レースから勝ち上がった10台が戦いますが、ロサンゼルスラウンドに限っては12台が決勝レースに駒を進めます。

最終戦のロサンゼルスラウンドには、日本人として初出場となる新井敏弘選手が参戦します。国内はもとより世界的な有名なラリードライバーで、PWRCの世界選手権を制覇した新井選手がGRCでどのような活躍を見せるかが見物となります。

また、SRTUSA(スバルラリーチームUSA)からは新井選手のほかに元SWRT(スバルワールドラリーチーム)でWRX STIのステアリングを握ったクリス・アトキンソン選手、マン島TTのタイムアタックでWRX STIを駆りレコードタイムを記録したマーク・ヒギンズ選手の二人がエントリーしています。

マシンはWRX STIをベースにしたスペシャルカー。エンジンはEJ20を600psまでパワーアップさせていて、シャシーはサブフレームをパイプフレーム化しています。外観はWRX STIの面影を残しているのですが、エンジンや内装、シャシーなどはGRC専用のレーシングマシンとなっています。

このように各メーカーが作り上げた600psに迫るモンスターマシンがサイドバイサイドで競い合うエクストリームモータースポーツがGRCになります。ぜひ、新井選手の活躍とともに注目してください。

(真鍋 裕行)

スバルで新井敏弘が日本人初挑戦するラリークロス「GRC」とは?(http://clicccar.com/2016/10/09/406223/)

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