スカGの伝統は、2代目の「羊の皮を被った狼」から始まった!【スカイライン生誕60周年】

スカGの伝統は、2代目の「羊の皮を被った狼」から始まった!【スカイライン生誕60周年】

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初代プリンススカイラインのモデルチェンジでは、上級車グロリアとの差別化や、普及し始めたファミリー層への訴求強化を目指し、高級志向からの方向転換をはかりました。開発目標は「信頼性が高く、手のかからない車」。エンジンは、直4OHVの1.5L を改良して搭載。ファミリー層向けにサイズを縮小するとともにフルモノコックボディを採用して軽量化をはかり、大幅なダウンサイジングを実現しました。

またエンジンンオイル&エレメントやエアクリーナー、ミッション&デフオイル等の交換サイクルを、現在と変わらない水準まで延長して、大幅なメンテナンスフリー化を達成。

スタイルも大幅に変わり、ボンネットやトランクを平らに仕上げた「フラットデッキスタイル」を採用。初代に残るクラシックカー的なイメージから、現代的なシルエットに転換したのです。

そして現代から遡って見ると、歴代スカイラインのターニングポイントとなる機会が訪れます。1963年に第1回日本グランプリが開催され、スカイラインとグロリアで参戦するも惨敗してしまいました。翌年の次戦で雪辱を晴らすにも、1.5Lエンジンの2代目スカイラインでは、到底太刀打ちできません。

そこで開発責任者の櫻井真一郎氏は、軽量な2代目スカイラインにスーパーグロリア6用の直6OHCの2Lエンジンを搭載することを決断。そしてフロントを200mmも伸ばして直6を押し込む大改造を施し、ホモロゲーションのために送り出したのが「プリンス スカイラインGT 」でした。

そして迎えた1964年第2回日本グランプリでは、4ドアセダンのスカイラインGTがレーシングカーのポルシェ904を追い抜き、大歓声の中トップを疾走! 残念ながらレースでは負けたものの、スカイラインの活躍は、その後日本におけるモータリゼーションの大きな原動力になりました。

https://youtu.be/mN9rAlSHmlU
更に「ポルシェを追い抜いたクルマが欲しい!」という強いニーズに応えるために、量販モデルとして標準仕様のスカイライン2000GT-A と、3連キャブレター仕様のGT-Bを発売。こうして、ここから「スカGの伝統」が始まったのです。

ちなみに「スカG」の代名詞となった「羊の皮を被った狼」という有名なワードは、かつてTV番組「新車情報」等で活躍し、今も現役モータージャーナリストの三本和彦氏が、新聞記者時代に表現したもの。

箱型のファミリーセダンがレーシングカーを従えて走る当時の様子は、ネット動画で見ることができます。この「羊の皮を被った狼」を象徴する劇的なシーン以後、スカイラインは人気も販売も拡大していきました。

こうしてファミリー層向けに、大幅なダウンサイジングを敢行した2代目プリンススカイラインは、日本グランプリに向けた大改造と参戦、そしてポルシェとの接戦をきっかけに「GT」の道を歩み始めたのです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

生誕60周年記念 歴代スカイラインのすべて
(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://motorfan-newmodel.com/special/skyline_60th/

スカGの伝統は、2代目の「羊の皮を被った狼」から始まった!【スカイライン生誕60周年】(http://clicccar.com/2017/05/15/472449/)

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