「ハコスカ」こと3代目スカイラインのCMは「愛のスカイライン」だったってホント?

「ハコスカ」こと3代目スカイラインのCMは「愛のスカイライン」だったってホント?

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日産がプリンスを合併吸収した1966年から2年後の68年、3代目となる日産スカイラインが登場しました。

キャッチコピーは「愛のスカイライン」。当時のCMをネット動画で見ると、美男美女がスカイラインを乗りこなす青春の情景が眩しいほどロマンチック。しかも様々なシーンをシリーズ化していますから、否が応でもカーライフへの夢と希望が膨らもうというものです。

しかしながら、語り継がれた通り名は「ハコスカ」。「愛のスカイライン」のラブリーなイメージ戦略に反してあまりにも男前過ぎるあだ名ですよね。正直なところ、これほどメーカーと消費者の間で、イメージがかけ離れたクルマも珍しいと思います。

当時のCMを見ると、日産はリーズナブルな直4搭載車を中心に「愛のスカイライン」を訴求していたようです。実際、直4搭載車はショートノーズのスタイルなので、親しみやすさを感じます。

一方直6を搭載したGT系は、堂々たるロングノーズで力強さに溢れています。男のクルマというオーラを発散しており、まさに「ハコスカ」のイメージそのもの。

ちなみに当時「ハコスカ」の呼称は、4代目の「ケンメリ」との対比で使われ始めたと記憶しています。後述しますが、レースで伝説と化したハコスカGT-Rの強烈なイメージに、引っ張られたのでしょう。

続いて、3代目スカイラインの特徴とモデル構成を見てみましょう。

ボディ形状は多種多様で、セダン、エステートワゴン、バン、そして2ドアハードトップを展開。また直4エンジン搭載車にはショートノーズを、直6搭載のGT系にはロングノーズを設定しました。そして4種類ものホイールベースを用意して、多彩なバリエーションを実現したのです。

またリアサイドには、サーフィンラインを採用しました。特にサーフィンラインは、スカイラインの代名詞的なアイコンとして定着していきます。

エンジンでは、直4は1.5Lを継承し、後にリーズナブルかつパワーのある1.8Lを追加。GT系には、タフで名高い2L直6のL型エンジンを採用しました。ちなみにL型エンジンは、3代から6代スカイラインまでの4世代に渡って、GTの看板を背負っていくことになります。

そして初代となるスカイラインGT-Rは、3代目のハコスカから始まりました。専用の2L直6のS20型は、レーシングカーR380のエンジン技術を移植したレースに勝つためのエンジン。

最初はセダンに搭載し、後にホイールベースの短い2ドアハードトップに切り替えました。リアにアドオンしたオーバーフェンダーが、荒々しい男らしさを象徴していました。

ハコスカGT-Rが、今も伝説として語り継がれているのは、レースの戦績を見れば一目瞭然。なんとレースで破竹の49連勝、通算で50勝を達成! 他メーカーも参戦する中、ハコスカGT-Rは圧倒的な強さを誇ったのです。

ちなみにハコスカGT-Rの連勝にストップをかけたのは、ロータリーエンジンを搭載したマツダサバンナRX-3。孤高のロータリーが絶対王者GT-Rを阻止しました。当時の日本は、モータリゼーション真っ只中の熱い時代だったのです。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

生誕60周年記念 歴代スカイラインのすべて
(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://motorfan-newmodel.com/special/skyline_60th/

「ハコスカ」こと3代目スカイラインのCMは「愛のスカイライン」だったってホント?(http://clicccar.com/2017/05/19/473778/)

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