シート一体型のセンターエアバッグをZFが開発。将来のモビリティに欠かせない理由とは?

6月7日、ドイツのメガサプライヤーであるZFが、シート一体型のセンターエアバッグを開発したと発表しました。ZFといえば、トランスミッションから自動運転システムまで幅広い分野の技術、製品を扱っています。

エアバッグもそのひとつで、今回発表されたシート一体型のセンターエアバッグは、「ファーサイド・センター・エアバッグ」と命名され、未来の車両や新しいモビリティのための先進的なインテリアに重要な装備になるとしています。

新しく開発されたエアバッグは、センターコンソールの有無にかかわらず使用できるのが特徴。

背もたれの車体中央側、側面上部から展開されるため、センターコンソールがなくても乗員を正しい位置に保持できます。これにより、自分から遠い位置(ファーサイド)の衝突時、乗員が車内の中央に移動してしまうのを抑制し、前列の乗員に衝突するリスクを減らすことができるそうです。

同システムの責任者を務めるダーク・シュルツ氏は「ユーロNCAPは、2020年に新しい試験手順を導入することを検討しています。この新しい手順では、側面の耐衝撃性評価として、ファーサイドの衝突保護がますます重要になる見込み」と、「ファーサイド・センター・エアバッグ」の価値を語っています。

この新しいシステムでは、外部エアバッグ・テザーをリヤシート・フレームに取り付け、展開時にエアバッグを正しい位置に維持。また、小型で特殊な形状のエアバッグが採用されていて、乗員の肩部を受け止め、上肢や頭部が極端に内側に動いてインテリア部品やほかの乗員に衝突しないように、必要となる硬さを高圧によって得ているとのこと。

ZFは、今回の新しいコンセプトによって、より多様な乗員や衝突状況に対応可能で、将来、安全性に関して5つ星評価を得るために役立つとしています。

(塚田勝弘)

シート一体型のセンターエアバッグをZFが開発。将来のモビリティに欠かせない理由とは?(http://clicccar.com/2017/06/12/481080/)

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