初代「アイスナビ」の登場から20年目を迎えたグッドイヤーのニューモデル【グッドイヤー アイスナビ7】

初代「アイスナビ」の登場から20年目を迎えたグッドイヤーのニューモデル【グッドイヤー アイスナビ7】

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アメリカでグッドイヤーが創業したのは19世紀末、1898年のことです。日本でいえば、日清戦争と日露戦争の間の時期で、来年には創立190年を迎えます。

そして、1959年にはスノータイヤを日本に紹介するなど、古くから雪道に関する知見を持っていた企業でもあります。

グッドイヤーのスタッドレスタイヤ「アイスナビ」が登場したのは今から20年前の1997年のこと。初代からシリカを配合したスタッドレスタイヤをリリース、2代目からはグラスファイバーの混入、6代目となった先代では基本性能はもとよりロングライフにも着目したモデルとして評価されました。

そして今年、2017年。グッドイヤーは新たな「アイスナビ」となる「アイスナビ7」をリリース。ニューモデルに冠されたキャッチフレーズは「プレミアムスタッドレスタイヤ」で、氷上、雪上、ライフ性能を高次元でバランスしたモデルとして登場しました。

さまざまな部分がリニューアルされている「アイスナビ7」ですが、まずはタイヤの材料となるゴムから説明していきましょう。

タイヤのゴムはコンパウンドという名前で呼ばれます。「アイスナビ7」のコンパウンドは、初代と同じくシリカを使っていますが、単なるシリカではなく「分散シリカ」と呼ばれるものです。

じつはシリカはシリカ同士が結びつきやすい性質で、そのままだとシリカが大きな塊になってしまうことがあるのですが、「アイスナビ7」ではその塊になることを防止できる分散シリカと呼ばれるシリカを採用。

シリカが細かいままでコンパウンド内に散在するため、コンパウンドの柔軟性が向上し、ミクロレベルでの路面(氷面)追従性が向上します。このコンパウンド性能は氷上ブレーキ性能に大きく影響、20km/hからのABS作動フルブレーキングで7%の向上を果たしています。

トレッドはスタッドレスタイヤらしくたくさんのサイプ(細かい切れ目)が存在するデザインとなっています。

中心部分は「セブン・エフェクティブ・デザイン」と呼ばれるもの。中間部分のブロックが横方向の剛性を確保し氷上、ドライ性能の走安性を向上。センター部分に配されたブロックリブは、氷上、雪上、ドライの縦方向に有効に作用します。

横方向のグルーブ(溝)はバイティング・スノー・デザインと呼ばれる折れ曲がったラグ溝。このラグ溝に雪が入り込み、タイヤが変形することで雪を踏み固め、そして排出することで雪上でのトラクション性能を確保しています。

当然ながら縦方向にもグルーブは刻まれています。4本刻まれたストレートグルーブ(縦溝)は「アクア・スプラッシュ・グルーブ」と呼ばれています。名前のとおり水(アクア)つまりウエット路面に対応するためのグルーブで、タイヤと路面の間にある水膜を積極的に除去、ウエット時のグリップを確保しています。

氷上のグリップでもっとも効果的に威力を発揮するのがエッジ効果と言われるもので、その多くはサイプ部分から生み出されます。「アイスナビ7」に採用されたサイプ部分は「エキストラ・マルチプル・サイプ&ウルトラNAVIブレード」と名付けられました。

「エキストラ・マルチプル・サイプ」は従来よりもサイプの数を増やしたことがポイントで、従来で5本だったサイプを6本にしている部分もあり、エッジ成分は「アイスナビ6」に比べて13%の増量。

「ウルトラNAVIブレード」と呼ばれるのは、サイプの刻み方。トレッド表面から見ると、カッターナイフで刻んだようにみえるサイプですが、断面で見るとじつはギザギザとした形状をしています。サイプを垂直に真っ直ぐ刻んでしまうと、ブロックの剛性が落ちて、ブロックが倒れてしまいますが、ギザギザとした形状とすることでブロック中のそれぞれのパーツが支え合ってブロックの倒れ込みを防止しています。

「アイスナビ7」は8月1日に13インチから19インチまで全67サイズが発売され、軽自動車からハイパフォーマンス車までさまざまな車種をカバーします。

(諸星陽一)

初代「アイスナビ」の登場から20年目を迎えたグッドイヤーのニューモデル【グッドイヤー アイスナビ7】(http://clicccar.com/2017/07/11/487910/)

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