6速MTとACCを組み合わせたホンダ・フィットRSを首都高で試乗

ホンダ・フィットがビッグマイナーチェンジを実施、幅広いグレードに先進安全装備「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を装備するなど装備を充実させています。

合わせて前後バンパーなどの意匠を変更、スポーティグレードにはロングタイプのバンパーを与え、標準グレードとシルエットを差別化したのもトピックです。

そのフィット、従来通り「RS」という1.5リッター直噴エンジンに6速MTを組み合わせたスポーティグレードも用意されています。スポーティバンパーにオレンジのアクセントが入っているのがRSの特徴です。もちろんMTにもホンダセンシングは組み合わされます。

つまり、ACC(30〜100km/hの追従クルーズコントロール)、約65km/h以上で機能するステアリングアシスト(LKAS=車線維持システム)がMT車にも搭載されているのです。

非常に短い区間ですが、新型フィットRS(6速MT)のホンダセンシングによる高速走行を体験することができました。

先行車をミリ波レーダーで検知、その速度変化に応じて自車の加減速をコントロールするACC、昼間の首都高という一定速で走ることが難しい交通状況において非常に有効なシステムです。しかしMTの場合は適切なギアを選ぶ役割は人間が担うため、こまめにシフトチェンジが必要なようでは本末転倒になるのでは? という疑問もありました。

しかし、それは杞憂でした。5速と6速で迷うような速度域で流れている首都高において、どちらのギアを選んでもフィットは何事もなく先行車に追従していきます。登り坂で全体にペースが落ちてきたようなシーンでも6速のまま登りきるのです。

このあたり、MTのギア比が適切であるおかげもあるでしょうが、なによりエンジンの地力があるおかげだと感じます。

フィットRSが搭載する4気筒DOHCエンジンは、MTを駆使して高回転を維持することで刺激的な加速が味わえる……というピーキーなキャラクターではなく、いかにも現代的なフラットトルクをワイドレンジで発生するタイプ。

ホットハッチ、ボーイズレーサーというオールドファン的なマインドからすると刺激が足りないと感じる部分もあるでしょうが、全域でトルクフルなことでACCとの相性が抜群なことが確認できたのです。実際、発進時はクラッチ操作だけで走り出すほど低速トルクは十分なのです。

また、マイナーチェンジに合わせて直噴燃料ポンプを改良するなど静粛性を向上させたことも、ACCを使った高速巡航でのゆったりした好印象に寄与していることも見逃せません。

せっかくMTを選ぶのだから、すべてマニュアル運転をしたいという気持ちもあるでしょう。しかし、ACCが疲労を軽減してくれるのは間違いないところ。ワインディングなど目的地でマニュアル運転を楽しむために、高速道路の移動区間は運転アシストに頼るというのも、また現代的なホットハッチの楽しみ方かもしれません。

■ホンダ・フィットRS Honda SENSING(6速MT)主要スペック
車両型式:DBA-GK5
全長:4045mm
全幅:1695mm
全高:1475mm
ホイールベース:2530mm
車両重量:1070kg
乗車定員:5名
エンジン型式:L15B
エンジン形式:直列4気筒ガソリン直噴
総排気量:1496cc
最高出力:97kW(132PS)/6600rpm
最大トルク:155Nm(15.8kg-m)/4600rpm
変速装置:6速MT
燃料消費率:19.2km/L (JC08モード)
タイヤサイズ:185/55R16 83V
メーカー希望小売価格(税込):2,050,920円

(写真:門真 俊 文:山本晋也)

6速MTとACCを組み合わせたホンダ・フィットRSを首都高で試乗(http://clicccar.com/2017/07/18/492311/)

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