【ネオ・クラシックカー グッドデザイン太鼓判!】第9回・人気者に隠れた先進セダン。トヨタ・カローラ 4ドアセダン(5代目)

80〜90年代の日本車からグッドデザインを振り返るシリーズ。第9回は、人気クーペの陰に隠れながらもFFの合理性をグッドプロポーションでまとめた、1983年登場のコンパクトセダンに太鼓判です。

クルマ好きにとって80系といえば、もちろんハチロク。トヨタ自身がリバイバルするほどの超人気車種ですが、一方、FF化を機に「脱80点主義」を標榜したセダン(4ドア)は、空力と居住性を高い次元でバランスさせた秀作でした。

緩いクサビ形のボディはシンプルかつスポーティ。さらに、ここに載せる大きなキャビンも同様のクサビ形とすることで、ボディ全体に強い前進感を与えました。サイド面は、ボディを上下に分けるプレスラインでアクセントを付け、太いサイドモールをバンパーの高さまで下げることで、重心を低く見せることに成功。

ハイデッキのリアは、上下幅のあるコンビランプをブラックのパネルと一体化することで、フロントからの勢いをしっかり受け止めます。また、シンプルなフロントフェイスとリアの組み合わせは実に端正。

一方、上下で色分けをしたインパネは適度な先進感を持つもの。当時のトヨタは、多くのユーザーに「他社よりもチョット豪華で先進的」と思わせるセンスが抜群で、ブラウンの内装色もその一環です。

キースケッチを描いた飯田隆彦氏には、部分ではなくマスやシルエットで前進感などを見せるという意図が明快だったといいます。こういう時には、ほぼ間違いなくいいデザインが生まれると言えるでしょう。

80系は外国人デザイナーの関与が都市伝説的に語られますが、公式的には社内デザイン。つまり、それほどにまとまりのいいデザインだったいう証なのかもしれません。

●主要諸元 トヨタカローラ 4ドアSEサルーン(5MT)
型式 E-AE81
全長4135mm×全幅1635mm×全高1385mm
車両重量 870kg
ホイールベース 2430mm
エンジン 1452cc 4気筒OHC
出力 83ps/5600rpm 12.0kg-m/3600rpm

(すぎもと たかよし)

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