中途半端は末代までの恥! 新型カムリの開発責任者が語る「TNGAによる前例のない変革」とは?

中途半端は末代までの恥! 新型カムリの開発責任者が語る「TNGAによる前例のない変革」とは?

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歴代カムリは、北米セダン市場で過去20年間のうち、なんと19回もベストセラーを達成してきました。一度はホンダアコードに奪われたそうですが、凄い売れっぷりにあらためてビックリ! しかし新型カムリ開発責任者の勝又CE(チーフエンジニア)は、むしろカムリが一般化しすぎて、機能本位の「白モノ化」になりかねないという危機感を覚えたとのこと。

そこで乗ってワクワクできる上級スポーティHVセダンを目指し、開発方針に「前例のない変革」を掲げるとともに、仕事のやり方そのものも大きく変革していくことにしたのです。

ただ自動車開発においては、同じ技術を何世代に渡って長年使い続けるため、フルモデルチェンジでも、部位毎に新技術を採用する方法が一般的です。そのためプラットホームからエンジン、サスペンションに至るまで全てを同時に更改することは滅多にありません。

今回の新型カムリでは、新世代アーキテクチャー「TNGA」によって全てのメカニズムを刷新した贅沢なフルモデルチェンジを敢行しました。これは開発陣にとっても、まさしく千載一遇のスーパーチャンスだったのです。

ちなみに「TNGA」は「トヨタ・ニュー・グローバル・アーキテクチャー」の頭文字を取ったワードで、新世代メカニズムの呼称と思われがちですが、広義では組織や意思決定プロセス、サプライヤーとの協力体制、設計や実験、性能指標、「いいクルマ」の定義といったトヨタの企業そのもののアーキテクチャーを意味しています。

これまでの開発においては、技術もプロセスも部分最適の傾向が否めませんでした。そこで新型カムリの開発陣は「TNGA」によって開発を進めるにあたり、技術的なメカニズムの性能アップだけでなく、プロセスを含めた総合的な最適化を目指しました。そして技術とプロセスの両面で、部分最適と全体最適を高次元で実現するべく、組織横断的な取り組みが精力的に行われていったのです。

具体的には例えば、慎重さが信条の生産技術側から「とにかくカッコイイクルマにしましょう」と積極的な提案があったとのこと。筆者は、こういう熱い思いの積み重ねが、”いいクルマの源”だと信じていますヨ。

勝又CEの「自分の30年近いトヨタ人生において、生産技術からサプライヤーまでこれほど積極的に”やりましょう”と言ってもらえたことはない。こんな千載一遇のチャンスに中途半端なものをつくっては、末代までの恥でしょう。」という自信に満ちたコメントからも、新型カムリの高いポテンシャルが伺えると思います。

(星崎 俊浩)

【関連リンク】

第556弾新型カムリのすべて(より深く知りたい方はこちらがオススメ)
http://3a.as-books.jp/books/info.php?no=NMS20170805

中途半端は末代までの恥! 新型カムリの開発責任者が語る「TNGAによる前例のない変革」とは?(http://clicccar.com/2017/10/01/516393/)

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