【新型リーフ試乗02】箱根往復にチャレンジ! 山道上りでの電気の減り方は?

【新型リーフ試乗02】箱根往復にチャレンジ! 山道上りでの電気の減り方は?

【新型リーフ試乗02】箱根往復にチャレンジ! 山道上りでの電気の減り方は?の画像

100%フル充電の状態で航続距離281kmを示していた新型リーフ、横浜を出発して箱根の山を登るロングドライブへ向かいます。

実は筆者、旧型リーフ2015年式(30kWh)のオーナーでもあります。道中の一般道での加減速シーン、加速力は新型リーフの方が上です。体感上だと1.2倍程度、パワフルに感じます。ぐいぐい出るトルク感に魅了されましたが、本日は電費の調査を兼ねていますので、無駄な加速は程々にして、低電費走行に徹していきました。

さて、箱根湯本駅に着いた時点で、すでに80kmを走行。航続可能距離は196km、バッテリー残量68%となっていました。リーフのメーター読みでは、電力は32%を消費し、航続距離は85km減少したことになります。ここまでは、電費計と実走行距離のかい離は小さいです。ここからいよいよ山登りへと移ります。

山登りのルートは、箱根湯本駅から宮ノ下へ向かい、そこから芦ノ湖を目指すルートです。コースの距離は約25km。もちろん、残りの航続距離から推察すると、芦ノ湖まで行き、折り返して箱根湯本駅まで戻るのは余裕の距離ですが、登り道がずっと続く区間では電気消費が何倍も速くなります。旧型リーフの実験では、1km進むごとに航続距離が、5kmも減るようなことがあるのです。

つい一週間前、旧型リーフにて同じ芦ノ湖のルートに挑んだ時は、箱根湯本駅で110kmあった航続距離が、芦ノ湖へ到着した時点で航続距離10kmと、電欠寸前の瀕死状態にまで陥りました。その時と全く同じルートを、新型リーフで挑みます。

さっそく結果ですが、芦ノ湖へ着いた時点で航続距離は残り114km、バッテリー残量は47%でした。実走行距離28.6kmに対して、航続距離82kmの消費ですので、旧型リーフよりは消費が少ない、ということにはなりますが、登り道での電力消費が平地とあまりに違うのには変わりありません。旧型リーフの総走行距離は2000km程度ですので、バッテリーのへたりは起きていないと考えると、新型リーフの方が、若干余裕ある程度。やはり、EVには山登りはきびしいということが再確認できました。アクセルを踏むたびに、みるみる減っていく航続距離を目の当たりにすると、ガソリン車では燃料計がみるみる減っていく感覚のようなものでしょう。インフォメーションとして航続可能距離の表示はEVにとって必要不可欠ですが、慣れないと全く安心感がなく、肝を冷やすことだと思います。

さて、帰りは下り。EVの真骨頂である回生充電を確認します。芦ノ湖から箱根湯本駅付近まで戻ると、航続距離140km、バッテリー残量は52%まで回復していました。ここまでの走行距離は41km。山を登って消費した電力は、山下りの充電で取り戻すという、まるで高校物理にあったエネルギー保存の法則だなあと思い出しました。ただし、登る前の航続距離は196kmでしたから平地を走ったなら残り155kmとなっている計算になります。平地に比べるとやはり消費は大きいと言えますね。

残す行程は、箱根湯本駅から横浜みなとみらいまでの約60kmの工程です。西湘バイパスから国道一号線を上り、首都高神奈川線にて移動。

最終的な結果は、航続距離93km、バッテリー残量は31%。家を出る時の航続距離281kmから約180kmを走ったので、残りの航続距離は100km程度残っていて欲しいことになりますが、山登りをしたことを考えれば93kmというのはまずまず正確な航続距離を表示しているとも感じられます。今回のドライブから推定したTOTALの航続距離は273km程度とも言えそうです。

EVにとって厳しいコースだった今回の箱根-芦ノ湖-横浜みなとみらいドライブ。宣伝でうたっている航続距離400kmに対し、充電率100パーセントで航続距離281kmには閉口しましたが、全工程を終えてみると、早朝にみた281kmのほぼ読み通りとなりました。

航続距離が伸びた新型リーフとはいえ、バッテリーの特徴を知っておかないと、あの山道での航続距離の減り具合は、不安で仕方ありません。「リーフで定額走り放題」キャンペーンがあるとはいえ、この航続距離とにらめっこをする状況に楽しみを見いだせる、M気が必要だなと感じました。

(文:吉川 賢一/写真:吉川 賢一・小林 和久)

【新型リーフ試乗02】箱根往復にチャレンジ! 山道上りでの電気の減り方は?(http://clicccar.com/2017/11/16/529175/)