【ヴェラール試乗記】最新のレンジローバーは英国スタイルのクールな仕上がり

現在のSUVは、そのブームも手伝って各メーカーとも差別化に躍起になっている印象を受けます。Dセグメント級のSUVとなると、小手先だけの仕立てではユーザーは振り向いてもらえないはずで、同時期にフルモデルチェンジを受けたレンジローバー・ヴェラール、ボルボXC60、アウディQ5、BMW X3のいずれもそのブランドの最新デザインが与えられています。

その中でもひと回り大きなレンジローバー・ヴェラールは、価格的にも少し上のポジションといえそう。

エクステリアは「引き算の美学」でまとめられ、一見シンプルでありながら質感の高さを抱かせます。非常に凝ったディテールとチリ合わせの見事さ、天地に薄いヘッドライト、テールランプはスポーティでスタイリッシュな雰囲気が漂います。

ショルダーラインが高めでウインドウグラフィックの天地が低めということもあって視界が気になるところですが、悪路での走りを重視するレンジローバーですから、少なくても前方、斜め前の視界に関しては想像していたよりもしっかりと確保されていて、1930mmというワイドな全幅の割には取り回ししやすいように感じられます。

内装は10.2インチの2つのディスプレイを配した先進的な設計。上にナビやオーディオ、下にエアコンや車両設定を配した2つのディスプレイを使いこなすには慣れを要しそうですが、直感的な操作が可能なタッチ式なので、触っているうちに必要な機能は容易に引き出せそう。

気になる居住性は、前後席に身長180cmくらいの人が座っても十分な後席フットスペースが残されています。後席のサイドウインドウが小さいため、開放感はそれなりですが、着座位置が高いので前方への見晴らしの良さは十分に確保されています。

外観同様にシンプルな仕立てで、ウッドパネルに頼って加飾されていません。レザー調や樹脂によるインパネの仕上げは、好みが分かれそうですが、北欧デザインを表現するボルボXC60とは違った味わいで、最新の英国テイストが味わえます。

さらにオプションでウィンザーレザーを用意し、ヨーロッパ屈指というテキスタイルメーカーの「Kvadrat(クヴァドラ)」社とのコラボは自動車メーカーでは初で、特徴的なダイヤモンドカットパターンなど細部にまでこだわりが感じられます。

暖かみのある空間というよりもクールな仕立てになっているレンジローバー・ヴェラール。デザインやクオリティの面でも新たな境地を切り拓くモデルになっています。

(文/塚田勝弘 写真/ダン・アオキ)

【ヴェラール試乗記】最新のレンジローバーは英国スタイルのクールな仕上がり(http://clicccar.com/2017/11/07/529389/)

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