クラリオンがフランスの自動車部品メーカー「フォルシア」の傘下入り。買収先が評価した技術力とは?

クラリオンがフランスの自動車部品メーカー「フォルシア」の傘下入り。買収先が評価した技術力とは?

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●「フォルシア クラリオン エレクトロニクス」が2019年4月1日付けで発足
長年、カーナビ/カーオーディオのメーカーとして日本を中心に世界でビジネスを展開してきたクラリオン。

同社は2019年3月に上場廃止となり、フランスの自動車部品メーカーであるフォルシアの100%子会社になりました。「フォルシア クラリオン エレクトロニクス」という新事業部が2019年4月1日に発足し、4月2日に記者会見が行われました。

2019年4月2日、フランスのフォルシア、日本のクラリオンなどによるFEC「Faurecia Clarion Electronics(フォルシア クラリオン エレクトロニクス)」を4月1日に新たに立ち上げたと発表し、フォルシアのパトリック・コラーCEOと、旧クラリオンの川端 敦取締役社長による記者会見が都内で行われました。なお、川端 敦取締役は、FCEのExecutive Vice Presidentに就任。

記者会見でフォルシアのパトリック・コラーCEOは、フォルシアについて、世界トップ10に入る自動車部品メーカーで、「シーティング(シート)」、「インテリア(インパネやドアパネルなど)」、「クリーンモビリティ(排気系)」の4分野で世界トップレベルにあると紹介。

世界で3台に1台がフォルシアの技術を採用している計算になり、11万5000人の従業員を抱え、37カ国300カ所以上の拠点を構えているそう。

フォルシアが最も強みをもつのがシートで、第1の事業部。シートフレームメカニズムで世界市場1位、コンプリートシートで同3位、グループの売上げの42%に上っています。

第2の事業部門は、インパネやドアパネル、センターコンソールなどのインテリア部門で、こちらも世界トップクラス(1位、2位)を占めています。グループ売上げのうち約31%。

第3の事業部門が、クリーンモビリティ(排気系)で、排熱回収、電気触媒、商用車向けの排気ガス浄化システム、燃料電池システムなどにより世界市場1位、グループの売上げの27%に達するそうです。

今後のフォルシアは、コネクテッド、自動運転、ライドシェア、電動化に対応することとしていて、ゼロエミッションと大気汚染改善を実現する技術の「サステナビリティ・モビリティ」、常時ネット接続により多目的なユーザーエクスペリエンスを提供する「コクピット・オブ・ザ・フューチャー」という2つの成長戦略を掲げています。

クラリオンの技術が活かされるのは、サウンド面に加えて、近年力を入れてきた画像(映像)と解析技術を使った自動駐車機能など。

サウンド面では、次世代の「没頭型(没入型)」と呼ばれるカーオーディオ(従来の爆音を響かせるのではなく、低音、ローコストでも高音質を実現するなど)などで、自動駐車機能は、低速ADASと呼ばれる駐車(完全無人化を目指すバレーパーキングなど)を含めた運転支援などになるそう。

近年のクラリオンは「リモートパーキングシステム」を開発し、日産リーフの「プロパイロットパーキング」に採用されるなど、低速ADASの開発力が高く、買収先としてフォルシアの目にとまったそうです。

FCEのExecutive Vice Presidentに就寝した川端 敦氏は、技術力はありながらも、最近少し伸び悩んできたカーオーディオ(次世代カーオーディオを含む)にも再び力を入れていきたいと語っています。

(文/写真 塚田勝弘)

クラリオンがフランスの自動車部品メーカー「フォルシア」の傘下入り。買収先が評価した技術力とは?(http://clicccar.com/2019/04/04/733508/)

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