これはスゴい!辻口博啓氏がプロデュースした確チン犯的駄菓子『私のチョコバット』の完成度

これはスゴい!辻口博啓氏がプロデュースした確チン犯的駄菓子『私のチョコバット』の完成度

@DIME アットダイム

■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長

『勝手に宣伝部長』の連載をしていて、最もうれしいことは原稿に反響があるとき。コラムにはフェイスブックの”いいね”カウンターが付いている。その数が自分が押しただけの1のときもあれば、100を超えることも。当然、多ければ多いほどに喜ばしい。

近々の記事で最多の312“いいね”を獲得したのが『私のチョコバット』のコラム。

日本で一番名前が通っているパティシエ辻口博啓氏が駄菓子界のアベレージヒッター『チョコバット』をプロデュースした神商品だ。

コラムでは、『私のチョコバット』の名称から分かるように辻口氏のアッチのセンスをピックアップ。つまり、新宿2丁目的な感覚の爆発具合を取り上げた。

1、『私のチョコバット』という商品名そのものがあっちのギャグだ。
2、パッケージに描かれた辻口氏のイラストには「私のトッピングだよ!!」の吹き出し。
3、”ラズベリー&ナッツとダブルち・よ・こ・れ・い・と”(原文ママ)と味の説明文がしつこい。
4、ロゴマークの「私の」が金ピカに光っている

過去に2丁目的センスを感じる菓子があっただろうか。特に1は確チン犯と言っても間違いはない。商品企画中に誰も気づかなかったとは言わせないぞ。ネットで話題になることを考慮した上で作り上げた菓子が『私のチョコバット』。

自らプロデュースした菓子でカミングアウトをする試みとしての『私のチョコバット』。

私的な菓子と云える。

味のほうは通常の『チョコバット』(30円)に比べて50円ほど高いだけの価値はある。表面にまぶされたラズベリーチップスとチョコの相性は抜群。カリッと歯ごたえも効く。

「流石は辻口氏」と言いたくなるクオリティの高さ。

そして先月、めでたく30歳の誕生日を迎えた僕。友人の一人が『私のチョコバット』のコラムを読んだのだろう、自由が丘にある辻口氏の店「モンサンクレール」の焼菓子セットをくれた。

そのなかで、フリーズドライのフランボワーズを使ったメレンゲ菓子『モンフリュイルージュ』(175円)が特に気に入った。キレイなピンク色の菓子には木苺チップスがまぶされる。

「うまい、うまい」と食べていると『私のチョコバット』の源泉は『モンフリュイルージュ』にあると気がついた。

『私のチョコバット』で使われていたラズベリーチップスと『モンフリュイルージュ』の木苺チップスの味がほぼ同じ。さらに、菓子のアクセントとして苺の酸味と歯ごたえを使うアイデアが共通していた。自分の持っている菓子のアイデアを駄菓子にも流用する。こういった箇所からも見える辻口氏の『私のチョコバット』への情熱、なんだか嬉しくなったね。

そして先日、スーパーを見ていると『私のチョコバット』を発見。手に取ると78円から43円に値引きされていた。45%OFFである。辻口氏のカミングアウト&情熱を分かっているので、少々わびしくなった。

『私のチョコバット』僕ならどう宣伝するか?

分かる人だけに買えば良い。自由が丘の「モンサンクレール」でも売っちゃえば良い。

文・イラスト/ヨシムラヒロム

武藏野美術大学在学中に泰葉「お陽様よほほえんで」のCDジャケットイラストでイラストレーターとしてデビュー。その後、雑誌やウェブ等でイラスト、執筆、デザインを行なう。

■連載/ヨシムラヒロムの勝手に宣伝部長

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