デザインと機能性を両立!スタイリッシュな災害用グッズ6選

デザインと機能性を両立!スタイリッシュな災害用グッズ6選

@DIME アットダイム

■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪

災害用グッズが備えるべき要素のひとつは、もちろんいざという時に活躍する実用性であることには誰も異論を挟まないだろう。だが、日常の場面に溶け込めるかどうかも見逃せない要素だ。というのも、低いデザイン性や大きなかさは、そのグッズを目の届かない場所に追いやる原因になるからである。そこで注目したいのが「スティック型」というカタチ。収納する際の床面積は少なくて済むし、洗練されたデザインは手元に置いておきたくなる姿をしている。そのことが非常時に命を守る確率を上げるかもしれない。

■非常時以外はフットライトとしても使える『rcube LED トーチライト』

 

『rcube LED トーチライト』は自立する懐中電灯である。本体を握って持ち上げれば懐中電灯として使用できる反面、床やテーブルに立てておけば、フットライトやスタンドライトとして使用することもできる。円筒型の本体はスライドさせる構造になっており、フットライト、スタンドライトとして使用する際は、露出するライト部分の面積を変えることで調光できる仕組みだ。ライトのON、OFFは本体後部のスイッチで行う。電源は単4電池3本を使用。充電切れの心配はない一方で、日常的するとなると乾電池交換の手間が気になるところではある。カラーラインアップはホワイト、シルバー、ブラックの3種類。価格は税抜3900円で楽天市場で購入することができる。

■初めて目にするスタイリッシュな消火器 『SAVIOR』

 

馴染みのある消火器のデザインとは一線を画する消火器『SAVIOR』。シンプルな見た目に比例して使用方法もいたってシンプルで、上部の蓋を取り外した後は、続いて現れたボタンを押して消火液を火に吹き付けてやるだけだ。ピンを抜いたり、ホースを持ち上げるといった動作は必要ない。もちろんこの体積なので噴射される消火液は多くはないし、ホースがないので消火の際は火に近づく必要がある、というデメリットもある。だが、初期消火もしては充分耐えられるものだと思うし、消火のタイプも水溶性泡消化剤を使用しクラスA〜C(通常火災、可燃性液体火災、電気要因火災)と、幅広く対応できている。消火器はないよりはあった方が良いし、その点ではこれだけコンパクトなら、手元においておくハードルは下がるに違いない。予定価格は2万9190円で、現在は予約注文を受け付けている段階だ。気になった人は「rakunew」のサイトを覗いてもらいたい。実際に使用している動画も視聴することができる。

■非常用持ち出し袋ならぬ非常用持ち出し筒? 『MINIMAID』

 

 

スティック型というのはこれまで何度も紹介してきたように活躍の場面が広いカタチだが、災害キットに反映されるのは新しい展開だと思う。 『MINIMAID』は4つの災害用グッズがセットになった製品である。含まれているグッズは懐中電灯、ケース、手回しラジオ、水筒(中にはポンチョが収納されている)の4つ。これら4つが縦に連結して筒型の専用ケース内に収納されている。なお、このケースの蓋裏側にはホイッスルも内蔵されているとのこと。手回しラジオはUSB充電の機能も備えており、付属のケーブルを使用して携帯の充電のほか、グッズのひとつである懐中電灯の充電を行うことができる。

個人的に面白いと思ったのはケースの存在だ。わざわざグッズとして含める必要があるのか?他に有用なものを含めればいいのでは?ちょっと手を抜いてないか?などと思ってしまうが、こうしたケースの有用性は意外と高い。例えばだが、私のようにコンタクトではなくメガネを使用してる人間にとっては、メガネが割れたりでもしたらその後の行動は大きく落ちる。避難所で寝るときに、外したメガネを裸のまま置いておくなど心配で仕方ない。そんな時にこのようなケースがあれば心配は軽減する。このような用途以外にも、予め常用薬を入れておく、という使い方も考えられるだろう。カラーラインアップはブラック(ケースはシルバー)、グレー(ケースはブラック)、アイボリー(ケースはホワイト)の3種類。価格は税抜1万8000円で楽天市場で販売されている。

■敬遠される理由を逆手にとった『明かりこけし』

宮城県仙台市で製作される 『明かりこけし』はセンサーを内蔵したLEDライトである。本体が倒れると自動的にセンサーが反応しライトが点灯する仕組みとなっている。そもそも、この製品が作られた背景には地震との関係が隠れている。こけしというもの、地震により倒れてしまうことから敬遠されることが多かったという。この地震で倒れてしまうデメリットをセンサー付きのLEDライトという機能でカバーすることによって、これまでにない製品に発展させている。まさしくアイデアを見事に転用した例だと言える。

製作者の話によればおおむね震度3以上で横転するとのことである。電源は単3電池2本を使用し連続点灯時間は約50時間とのこと。地震という非常事態に暗闇という要素が重なると、ただでさえ不安な心理に追い打ちがかけられる。そんなときに灯りが灯っていればそんな不安も和らぐというものだ。価格は税抜7800円から。こけしのデザインも数種類用意されているので、気になった人は「しまぬき」のHPで確認してみるといいだろう。

■何よりも命を守ることを重視した『Saver Portable』

家庭で起こる火災によって命を落とす人のうち、実に80%が煙の吸入が原因だそうだ。消火ももちろん大切だが、まずは何より自分の命を守ることを優先するべきだ。そのような動機から開発されたのがこの簡易マスク『Saver Portable』。3つのフィルターによって、煙、二酸化炭素、有毒ガスを取り除くマスクである。非常時においても簡単に使えるように、操作方法はシンプルなものになっており、口にくわえる側のキャップを外して取り出した鼻クリップを装着した後、フィルター側のキャップも外したら製品をくわえるだけ。自分はもちろん、子どもに渡す際もスムーズに行なうことができるだろう。

なお、2人分がセットになったバージョンからはLEDライトもセットになっており、不使用時は縦にジョイントしたスティック型の形状として保存する。2016年9月19日時点で販売されているものは2人分がセットになったバージョンからで、価格は169ドル(約1万7000円)で「SAFETY iQ」のHPで販売されており、日本への配送も行なっているようだ。場所も取らないし、デザインも一見すると緊急グッズとは思えないくらい洗練されているので、家に備えておいてはいかがだろうか。

■火災、水難と活躍の場面は多い『Air Rope』

 

最後に紹介するのは2013年に「RED DOT Design Award」を受賞したデザインコンセプトの『Air Rope』 。トンネル本体と空気挿入機がセットになっており、トンネル本体を空気で膨らませて延長することで、川の対岸やビルの屋上同士をトンネルで接続し、安全な避難を実現する製品のコンセプトだ。梯子や、ましてやローブなんかよりは格段に安全に避難できるし、何よりトンネル状なので避難の際に周りの風景が見えないから高所でも直に光景を見なくて済むのが利点である。台風がやって来るたびに、自衛隊のヘリによって中洲から救出される人をテレビで目にすることがあるが、このような製品があればその場にいる人たちでもできることがありそうだ。

text/Wataru KOUCHI

趣味は合唱、読書、語学、旅行、美術館巡り、雑貨屋探索etc...日本、海外の雑貨やガジェット、デザインコンセプトの中から思わず「それ、いただき!」と言ってしまうモノ達を紹介するライター。

■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪

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