「エアビール旅行」が楽しめる!?地名付きクラフトビール6種飲み比べ

「エアビール旅行」が楽しめる!?地名付きクラフトビール6種飲み比べ

@DIME アットダイム

■連載/石黒謙吾のLOVEビール
〜語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話〜

 ビールが好き、もっと知りたい&楽しみたい。でも、マニア向けのものは結構、とは言っても当たり前の話は知ってる。そんな、粋でイケてるビールファンに贈る、なんでもありの読み物です。語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話をお楽しみください。

 ご当地ではよく見かけるクラフトビールを、ビアバーの生ではなく、店頭で缶や瓶を目にする機会が少しずつ増えている実感。コンビニでもちょこちょこ、ナチュラルローソンなどではそこそこ、デパートのお酒売り場ではかなり、という感じ。

 特に、いわゆる<地場もの>とでもいおうか、土地の名前を打ち出している銘柄については、一昔前なら、ご当地ではよく見かけるものの、大都市ではそうそうお目にかからず、ましてや、都市部以外の他地区ではほとんど見かけなかった。

 それがいまは、地場以外でも、唐突!? と思うような銘柄を、普通の街の酒屋で見かけて驚くことも。地場メーカーの地道な営業活動によって、流通しているのだろう。もちろん、全然見かけないものもあって、その差は大きい。もっともっと広がりを見せてほしいが、そのためには、各ブルワリーの努力も期待しつつ、僕たちビールファンが日本人のビール民度をアップさせるべく、意識を持っていきたいところ。

 以前も当連載で書いたが、

●ハイレベルな味が楽しめるクラフトビール三都物語(2016.07.25)

 1990年過ぎ、<第一次地ビールブーム>時には、日本酒メーカーが中心となっていたことは、その成り立ちからして当然であり、今もその名残で日本酒系譜のブルワリーが多いことを書いた。

 土地の名前を冠するビールには、そちらのブルワリーが多い感じで、今回紹介する6銘柄もまさにそのパターン。

 それぞれに、美味しくいいところがたくさんあったが、アルコール度数を無難にまとめていて、冒険してないのが物足りないとも思った。既存のスタイルを踏襲しつつももう少しオリジナリティを出して造れるのではと。

 と言いながらも、十分レベルは高い。土地の名前が付いていると、その土地の食事、特産品、名産つまみなどを思い出し、地元のビアパブで飲んでいるような「エアビール旅行」が楽しめる!

 では、6種のインプレッションをどうぞ。

[クラフト系]


■軽井沢ビール プレミアム・エール
(軽井沢ブルワリー 度数5% 350mi)
http://brewery.co.jp/lineup/pa.html

色はやや濃い目のゴールド。フルーティさの押し出しは強くなく、ピルスナーっぽいエールという印象。スムースな飲み口は、とてもまろやか。全体にドライなのだけど、コクと旨味は見え隠れしていて、甘味が立っている。苦味は主張していないが、あとからそっとやってくる。
★女性タレント見立ては、【内山理名】

[クラフト系]


■軽井沢ビール ダーク
(軽井沢ブルワリー 度数5% 350mi)
http://brewery.co.jp/lineup/pdark.html

上と同じく、軽井沢の名水で仕込みを。ふくよかな発泡感があって、舌が弱くしびれるような、パチパチとした飲み口が面白い。濃い目のブラウンで、そのダークな色合いほどコクは強くない。やわらかな酸味があり、甘味は、時間が経つとだんだん立ってくる。
★女性タレント見立ては、【菜々緒】

[クラフト系]


■安曇野浪漫 しらかば
(麗人酒造 度数5% 350mi)
http://www.reijin.biz/?mode=f3
http://beer-cruise.net/beer/010503.html
http://www.nagano-sake.com/beer/2009/11/post-3.php

苦味が少なく香味豊かなケルシュタイプ。やや濃い目のゴールドが美しい。リンゴのようなフルーティさと、ほどほどなホップの苦味があとからきて、その調和が心地良い。そんな、イヤミがない程度の派手さは、まさに、しらかばのイメージにぴったり。
★女性タレント見立ては、【玉城ティナ】

[クラフト系]


■安曇野浪漫 りんどう
(麗人酒造 度数5% 350mi)

こちらは、ケルシュよりダークなアルトタイプ。口に含んだファーストインプレッションは、クリアで品のいい雑味。紅茶っぽいような栗っぽいような香ばしさもほのかに感じる。やさしい甘味に、わずかな苦味があとからくる。酸味はほぼ感じず、さわやかなのに旨味があるのが特徴的。
★女性タレント見立ては、【夏帆】

[クラフト系]


■宇奈月ビール トロッコ(アルト)
(宇奈月ビール 度数5% 350mi)
http://www.unazuki-beer.jp/beer.html

僕は金沢出身なので、つい隣県、富山はつい身びいき(笑)。安曇野に続いて、こちらもアルト。黒部の名水を使用。なんと、モーツァルトの楽曲をかけながら仕込みするとか!  とにかくアルトらしく、カラメルフレーバーが打ち出されている。一口目に甘味がもわっときて、二口目からその甘味がまったり感じない仕上がりががいい。旨味というか<クリアなコク>という印象。隠れている酸味がたまに顔を覗かせる。
★女性タレント見立ては、【深田恭子】

●<参考>モーツァルト仕込みでビール醸造

[クラフト系]


■夕張石炭ビール
(薄野自麦酒 度数5% 350mi)
http://susukino-jibeer.com/beer/
http://beer-cruise.net/beer/111113.html

「企画ー石炭博物館」と書かれている。色は石炭のイメージそのままかなり濃く、漆黒という感じで、いわゆる<黒ビール>だ。具体的なスタイルで言うと<シュバルツ>。ネーミングや缶のデザインのような、ごりっとした味ではないというか、むしろソフト目で、泡立ちもクリーミー。酸味が強めで、だんだんソフトな苦味が立ってくる。
★女性タレント見立ては、【水川あさみ】

★今日のビール川柳★
土地の名の ビールで想う 土地の食

文・写真/石黒謙吾(いしぐろ・けんご)

著述家・編集者・分類王。日本ビアジャーナリスト協会・副会長、日本ベルギービールプロフェッショナル協会・理事。映画化されたベストセラー『盲導犬クイールの一生』はじめ、『2択思考』『図解でユカイ』『ダジャレヌーヴォー』『エア新書』『分類脳で地アタマが良くなる』『ベルギービール大全』など幅広いジャンルで著書多数。プロデュース・編集した書籍も、ベストセラー『ジワジワ来る○○』(片岡K)、『ナガオカケンメイの考え』、『負け美女』(犬山紙子)、『読む餃子』(パラダイス山元)など200冊以上。twitter: @ishiguro_kengo、facebook:石黒謙吾、blog:イシブログケンゴ

■連載/石黒謙吾のLOVEビール
〜語ってもウザくならない、スマートでコクのあるビールの話〜

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