冬のキャンプも車中泊も要注意!一酸化炭素チェッカーが売れている理由

冬のキャンプも車中泊も要注意!一酸化炭素チェッカーが売れている理由

@DIME アットダイム

■連載/大森弘恵のアウトドアへGO!

◆ちょっとくらいが命取りテントや車内での火器使用

 モノが燃えるには大量の酸素が必要で、密閉された空間でモノを燃やし続けると不完全燃焼を起こして、一酸化炭素が発生するのはご存じのとおり。ところが、テントや車内での一酸化炭素中毒事故がなくなることはない。

 ファミリーキャンプ用テントは、ゆったりサイズと言われるタイプでもフロア面積が300×300cm程度。高さは200cmほどあるが、六畳間よりもやや狭い空間だ。しかも、冬対応のテントはすき間風を遮断するスカートが付いていて気密性が高い。「ちょっとだけならいいだろう」と思っても、うっかりランタンやバーナーを点火したまま眠ってしまうと、いつしかテント内の一酸化炭素濃度が高まり、中毒症状を引き起こしてしまう。

 だから、テント内は寒くても火気厳禁。

 ただし、一部のインポートブランドのコットン製大型ワンポールテントは、煙突穴を設けて室内で煮炊きできるようになっていて非常に人気が高い。こうしたテントは煙突効果によりスムーズに換気できるのだが、そうはいっても一酸化炭素がまったく発生しないわけではない。

 こうした背景から一酸化炭素チェッカーの需要が高まっており、ドッペルギャンガーアウトドアのキャンプ用一酸化炭素チェッカーは「初回完売」という売れ行きだ。


ドッペルギャンガー 『アウトドア/キャンプ用一酸化炭素チェッカー』(1万5000円+税)約50g、W46×H72×D15mm。コンパクトでテント内や車内に吊り下げてもジャマにならないサイズ。多湿な日本のフィールドを考慮し、湿気の多い環境でも動作安定性が高い三電極方式の電気化学式センサーを採用している


コンビニでも手に入るCR2032を2個装着して使用開始。使用状況によるが、電池交換は1年に1回程度


ストラップリング付きなので、テントのフックに吊しておける。落下や振動、衝撃に強いセンサーだというのは頼もしい


操作は簡単。丸いボタンを3秒長押しすれば、電源オン/オフ。電源が入れば、自動的に一酸化炭素濃度を測定しはじめる。5分以上一定基準に達すると、ライト点滅(一酸化炭素濃度200〜299ppm=2〜3時間内に軽い頭痛)、点滅+遅いアラーム(300〜399ppm)、点滅+早いアラーム(400ppm〜。400ppm=2.5〜3.5時間で頭痛。800ppm=2時間で失神、1600ppm=2時間で致死、1万2800ppm=1〜3分で死亡)の3段階で危険を知らせる。アラーム音はhttp://www.doppelganger-sports.jp/product/cg1_478で確認できる

問い合わせ先:ビーズ 06-6732-4310
http://www.doppelganger-sports.jp

◆小型テント内に炭火を置くと2分で700ppmオーバーに

 ためしに屋外に建てたひとり用テントの中に、木炭を燃焼させたコンロを置いてキャンプ用一酸化炭素チェッカーで2分間のみ計測してみたところ、インナーとフライシートのドアパネルを全開にした状態でも1分後の一酸化炭素濃度は115ppm、2分後には378ppmに。インナーのドアパネルは開放したまま、フライシートのドアパネルを閉めた状態では1分後に399ppm、2分後には700ppmを越えていた。

 コットン製大型ワンポールテントにストーブをインストールしている様子を見て、見よう見まねで一般のテント内でストーブを使うことがいかに危険かわかる。また、ひとり用テントと似たサイズのワカサギ釣りテントでの事故が多いのもうなずける。


ドアを全開にしていても、2分後には一酸化炭素濃度は378ppmに達していた


使用した木炭はこの程度。以前東京都が行なった試験では、0.4kgの木炭を室内で燃焼させたら、1分で800ppmに達したとか


フライシート全閉で2分後。ドアをあけて写真を撮る間に656ppmになってしまったが、あけたばかりの時点で708ppmになっていた

◆キャンプ用一酸化炭素チェッカーは車中泊にも役立ちそう

 気軽に持ち運べるキャンプ用一酸化炭素チェッカーだから、スキー場での仮眠時にも役立ちそう。アイドリングのまま仮眠していて、マフラーが雪でふさがれてしまうこともあるからだ。

 ただし、キャンプ用一酸化炭素チェッカーがあるから、テント内での火器使用やアイドリングのままで就寝しても安全とは限らない。1年間は電池がもつというが、もしかしたら電池切れになっているかもしれないし、アラームは高音なので耳の老化などで聞こえにくい場合もある。テント内では火器を使わず、車内での仮眠も寝袋で寒さに対応するのが一番。ストーブ対応のコットン製大型ワンポールテントユーザーも、キャンプ用一酸化炭素チェッカーの数値を参考に、こまめに換気をするなど対策が不可欠だ。

取材・文/大森弘江

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