コクヨ『測量野帳』が50年以上愛され続けている理由

コクヨ『測量野帳』が50年以上愛され続けている理由

@DIME アットダイム

■連載/文具ソムリエール菅 未里の「誘惑文具」

 コクヨに、『測量野帳』という緑色の小さな手帳があります。発売から実に半世紀以上が経っていますが、デザインはほとんど変わらずにずっと売れ続けています。

■アウトドア向きの測量野帳

測量野帳は、その名の通り、本来は野外での測量業務のために作られたものです。ポケットに入るコンパクトなサイズに、ハードカバーの表紙。ハードカバーは、ヘビーな使い方に耐えるためでもありますが、立ったままメモを取りやすくする狙いもあります。頑丈なので、アウトドアでの使用にはぴったりです。

さて、この測量野帳ですが、実は測量士以外にも大人気。「ヤチョラー」と呼ばれるファンがたくさんいるんです。

■カスタマイズで自分だけの一冊に

ファンが多いのは、シンプルで飽きのこないデザイン以外に、色々な使い方ができることが理由のひとつでしょう。100人いれば100通りの野帳の使い方がある……ということで、コクヨのHPに「100人、100の野帳」というコーナーがあるくらいです。

私は職場で、新聞記事をまとめるのに使っていました。面白そうな文房具についての新聞記事を見つけたら、切り抜いて野帳に貼り、いつでも取り出せるようにポケットに入れておくんです。コンパクトな野帳ならではの使い方ですね。

使っているうちに角が傷ついていくのですが、それがまた愛らしい。こうやって、測量野帳は50年以上も愛されてきたのです。

■自分だけの思い出の本を作る

測量野帳にはほかにも特徴があります。

それはページ数が少ないことです。40ページしかないんですが、それがいい。というのも、あっというまに使い切れるので、ひとつのテーマにつき一冊、という使い方ができるんです。ハードカバーなのに価格は200円(税抜き)とお手頃ですから、たくさん買っても懐は痛みません。

たとえば、旅行に出かけるときに新品の測量野帳を一冊、携えてはいかがでしょうか。その一冊にまるごと、旅行の思い出を詰め込むことができます。あとで見返すときにも便利です。

このようにいろんなシーンで野帳を使っていくと、手元には使い古しの野帳が溜まっていくでしょう。それもまた、楽しみです。まるで本のように、一冊一冊の野帳にはそれぞれ違う思い出が閉じ込められているんです。

菅 未里

文具ソムリエール。毎日の生活がちょっと楽しくなる文房具を紹介するウェブサイトhttp://misatokan.jp運営。大学卒業後、文具好きが高じて雑貨店に就職しステーショナリー担当となる。現在は会社員として働く傍ら文具ソムリエールとしてメディアで文房具の紹介、執筆、撮影協力などの活動を行っている。

構成/佐藤 喬 撮影/干川 修

■連載/文具ソムリエール菅 未里の「誘惑文具」

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