小さな雪玉も転がし続ければ…元手が少なくても始められる少額投資「ソーシャル・レンディング」とは

小さな雪玉も転がし続ければ…元手が少なくても始められる少額投資「ソーシャル・レンディング」とは

@DIME アットダイム

 ひと昔前までは、“投資”というと、お金があり余っている高齢の富裕層が余裕資金で株・債券・投資信託を数百万単位で購入するというイメージがあったかもしれない。

 しかし最近では、数万円の少額からでも投資可能な新しいタイプの金融商品が登場。今までは貯金だけで精一杯だった若い世代にも人気の投資手法として注目を集めている。

■若い世代が投資するメリット「小さな雪玉も転がし続ければ大きくなる」

 熟年の富裕層と比べると、一般的に資産や収入が少ない若い世代は投資には消極的だと言われている。しかし、若い世代には熟年層にはない強みがある。それは、“時間”だ。若い世代には未来がある。

 元手が少ないとしても、時間を味方につけてコツコツ資産を増やすという方法もある。

 “世界最強の投資家”、“オマハの賢人”と呼ばれるアメリカ人投資家ウォーレン・バフェットをご存知だろうか? 現在86歳の彼は、今も現役で世界最大の投資持株会社バークシャー・ハサウェイの最高経営責任者(CEO)も務めている。

 お金に対する並々ならぬ情熱を持っている彼の投資の秘訣はもちろん色々あるが、中でも有名なのは“スノーボール”という考え方だ。

 と言っても、仕組みはかなり簡単。“投資により得たリターンを再投資して資産を雪だるま式に増やす”ということだ。小さなスノーボール(雪玉)も、長時間コロコロ転がせばいつか大きなスノーボールになる。実際に、バフェットは若い頃からこれを実践していたと言われている。

「お金はあまりないが、未来はある」という若い人は、以下で紹介する“少額から可能な投資”を試してみる、というのもひとつの方法かもしれない。

 ちなみに、株式の中にも少額から投資可能なものはある。しかし、株式は値動きが激しく(とくに新興市場)常に見張っていなければならないため、仕事にプライベートに多忙な若い世代には今回紹介するような投資方法のほうが一般的に好まれるかもしれない。

■数万円から投資できて高利率、しかも短期!『ソーシャル・レンディング』

 最近人気が高まっている金融サービスのひとつに、『P2Pレンディング』がある。これは、『Peer to Peer(ピアー・ツー・ピアー)』を意味し、インターネット上で「少額の資金を運用したい個人」と「低コストで資金調達したい中小企業」を結びつける融資仲介サービスだ。日本では、『ソーシャル・レンディング』と呼ばれることも多い。

 大きな特徴は、(1)数万円の少額から投資可能であること、(2)預金や国債等に比べてかなり高利率であること、(3)数か月〜1年未満の短期であること。

 たとえば、国内サービス『maneo(マネオ)』で募集中の案件を見てみると、「不動産担保付きで利回り5〜7.5%、期間6ヵ月、投資可能金額6万円〜」や「無担保で利回り5%〜8%、期間6ヵ月、投資可能金額2万円〜」など、なかなか好条件のものが多数。

 ハイリスクハイリターンの株式投資と違って、『ソーシャル・レンディング』の場合は、融資先が債務不履行(デフォルト)に陥らない限り、基本的に“元本+利息”が丸々返ってくる。さらに、最近では担保付きの案件も増えているため、ローリスク志向の投資家にも人気だそうだ。

 数年前に欧米で火がついた同サービスの人気は、世界中に広まりつつある。日経新聞10月13日朝刊でも、中国では今『P2Pレンディング』サービスを介した不動産投資が人気だと報じられた。

「投資は余裕資金で」が鉄則と言われているが、「その余裕資金がないんだよ」と悩んでいた若者もこれなら今すぐトライできそう。

■今話題のAI(人工知能)に投資をお任せ『ロボアドバイザー』

 近年急速に発達し、すでに様々な分野で実用化が始まっているAI(人工知能)。金融分野でも、“ロボアドバイザー”等に応用されている。

 このロボアドバイザーとは、名前通り人工知能が投資判断をサポートするサービス。最初にいくつかの簡単な質問に答えるだけで、投資家ひとりひとりの年齢・年収・性格・リスク許容度等に応じて最適なポートフォリオを自動的に提案・運用してくれる。

 ロボアドバイザーの登場によって、これまでは超富裕層しか受けられなかったハイレベルな投資サービスを、一般投資家でも10万円程度から利用することが可能となった。

 国内では、お金のデザインの『THEO(テオ)』や楽天証券の『楽ラップ』、エイト証券の『8Now!』などが有名。最低投資価格が少し上がって100万円以上になるが、ウェルスナビも同様のサービスを提供している。

 ロボアドバイザーが投資家の代わりに銘柄の選定・売買判断をしてくれるこのサービスの大きな特徴は、売買手数料・為替手数料がかからないこと。2008年のリーマン・ショック以降、「顧客第一主義を謳いながらも実際には自社利益のための手数料稼ぎをしていた」として、多くの証券会社の営業方法が厳しい批判を浴びた。

 新たに登場したロボアドバイザー・サービスでは、投資一任報酬(預かり資産を基準に年率0.5〜1%程度)のみを受け取るスタイルとなっているため、上記のような手数料稼ぎの心配もない。このように、“顧客利益を最重視した売買”をモットーとする透明性の高さも魅力となっているようだ。

(※この記事は、情報提供のみを目的とし、特定の金融商品の購入を勧めるものではありません。投資判断は自己責任でお願いします)

文/吉野潤子

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