クルマに「窓ガラス」はもう古い―透明で強い「樹脂窓」つき電気スポーツカー

クルマに「窓ガラス」はもう古い―透明で強い「樹脂窓」つき電気スポーツカー

GLMのスポーツEV製品写真

窓ガラスならぬ、透明な「樹脂」の窓をフロントに備えたスポーツ仕様の電気自動車(EV)が登場した。

開発したのは京都大学発のベンチャー、GLM。国産スポーツEVを矢継ぎ早に送り出し、話題を呼んでいる企業だ。今回は代表モデルの1つである「トミーカイラZZ」に、ポリカーボネート(PC)樹脂製のフロントウインドウを採用した。

樹脂製フロントウインドウは従来に比べ3割以上軽い。従来の標準装備である枠(Aピラー)やガラス窓、ルームミラーを合わせた重量は18.4kgだが、樹脂製にすると6.6kg減らせるそう。環境規制が世界的に強まるなか、航続距離を高めるために軽量化は不可欠としている。

樹脂製だけにガラスに比べ強度が高く、Aピラーを必要としないため、運転中の視界を遮る要素がなくなるのも利点だ。

一方で、弱点はガラスに比べて耐摩耗性が低い点で、窓の開閉やワイパー等により表面が傷つきやすかった。そこで化学大手、帝人と協力し、表面に「保護層」を作る技術を加えて、耐摩耗性を0.5〜1.5%に向上した。強化ガラスの耐摩耗性0.5〜1.0%だから、あまり遜色のない水準といえる。

国の自動車保安基準改正で、7月1日から樹脂製窓をフロントウィンドウに搭載できるようになるため、GLMは市販車としての初採用を目指して開発を進めている。

近く公道を走行するための国内認証を取得する予定。2017年秋をめどに販売を始める計画。なお試作車は愛知県名古屋市で開催中の「人とくるまのテクノロジー展名古屋2017」で6月30日まで展示中だ。

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