GT-RとフェアレディZの半世紀 日産・旧プリンスの「切磋琢磨」が生んだ2大スポーツカー

GT-RとフェアレディZの半世紀 日産・旧プリンスの「切磋琢磨」が生んだ2大スポーツカー

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日産を代表する看板スポーツカーGT-R(当初は日産スカイライン2000GT-R)とフェアレディZは、いずれも1969年の発売で、生誕50周年となる。GT-RもZも、オイルショックなどで生産を休止した時期もあったが、半世紀にわたり日本を代表するスポーツカー。これが2車種も世界に君臨するのは、紛れもない日産のヘリテージ(遺産)といえる。

同じ会社の中に「ライバル」が共存

歴史的なルーツをたどれば、スカイライン2000GT-Rは日産と合併(1966年)する前の旧プリンスの系譜を受け継ぐスポーツセダンだ。一方のフェアレディZは日産が生んだ戦後のスポーツカー「フェアレディSP」の後継モデルで、いずれも1969年にデビューした。合併直後の日産社内は旧プリンスと従来の日産がライバル関係にあり、同じエンジンを積みながらも、違うボディーとシャシーを使ったGT-RとZが切磋琢磨して技術的な進歩を果たした。

旧プリンスは現在のSUBARU(スバル)と同じく、戦前は日本最大の航空機メーカーだった中島飛行機の流れを汲む自動車メーカーで、優秀なエンジニアを抱えて技術力に優れたが、販売が振るわず、日産が吸収合併した。旧プリンスはスカイラインのほか、日産初のFF車チェリーを開発。「技術の日産」を自認する本流の日産はブルーバードやサニー、フェアレディZで旧プリンスに対抗した。

同じ日産社内でライバル関係にあったGT-RとフェアレディZが、今日まで日本を代表するスポーツカーとして世界で愛されている。トヨタやホンダにも、これほど長寿の二枚看板は存在しない。

50周年限定モデルの内容は?

50周年を記念して、日産自動車は日産GT-RとフェアレディZの「生誕50周年」を記念した限定モデルを発売する。GT-Rの50周年モデルは、GT-Rの2020年モデル「プレミアムエディション」をベースに、デビュー当時のスカイライン2000GT-Rが日本グランプリで活躍したレーシング仕様のエクステリアをモチーフとしている。

2020年モデルの新色「ワンガンブルー」と専用ホワイトステッカーを組み合わるなど、3種類のツートンカラーで、往年の日産のレースチームカラーを再現している。GT-Rの50周年モデルは6月に発売し、20年3月末までの限定発売となる。

フェアレディZの50周年モデルは、1970年にアメリカのSCCA(スポーツ・カー・クラブ・オブ・アメリカ)のレースで優勝した「ダットサン240Z」(フェアレディZの米国仕様車)のデザインを今日風に再現。2種類のカラーリングで、今夏に発売し、GT-Rと同じく2020年3月末までの限定発売となる。

日産はGT-RとフェアレディZの50周年を記念し、中日本高速道路(NEXCO中日本)と東名高速道路で特別イベントを行なう。5月25、26日には東名高速の足柄サービスエリア(神奈川県)を起点に、新東名の駿河湾沼津スマートインターチェンジ(静岡県)をGT-Rの2020年モデルで折り返す約50キロの試乗を23組限定(事前予約制)で行なう。

また、5月26日まで、東名高速足柄サービスエリアで初代スカイライン2000GT-R、静岡県の牧之原サービスエリアで初代フェアレディZ、同じく静岡県の新東名清水パーキングエリアでR32型スカイラインGT-Rを展示。足柄サービスエリアでは5月26日まで日産のオリジナルグッズを販売する。