クリスタルガイザーはコラボキャンペーン名人【ツイッターは仕事!企業公式「中の人」集合(4)】

クリスタルガイザーはコラボキャンペーン名人【ツイッターは仕事!企業公式「中の人」集合(4)】

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ツイッターで「他社とのコラボキャンペーン実施数が飛び抜けている企業アカウント」といえば、約18.6万フォロワーを抱える「クリスタルガイザー」だろうか。

いつ見てもそのタイムラインはキャンペーンのお知らせで埋め尽くされ、純粋な商品紹介ツイートがなかなか見当たらない。徹底してキャンペーンを続ける理由とは。

ツイッターキャンペーンが売上増に繋がる

【クリスタルガイザー(軟水)】大塚食品(大阪市)のミネラルウォーターブランドで、製品に関するキャンペーン、プロモーション情報をツイートしている。2015年春から現在の担当者である大塚食品社員O氏と、協力会社のS氏が二人三脚で運用。

大塚食品のO氏は飲料事業部製品二課の所属で、クリスタルガイザーのブランディングと製品戦略を行っている。これらの業務を通じて得た、クリスタルガイザーにまつわる情報を協力会社のS氏に共有。SNS運用ルールにのっとったうえで、S氏がツイートやリプライへの返信、他社アカウントとのコラボキャンペーン対応などに当たっている。

クリスタルガイザーが行うキャンペーンの応募条件は原則、(1)クリスタルガイザーとコラボ先のアカウントをフォロー、(2)キャンペーンツイートをRT(リツイート)。その応募者の中から当選したユーザーに商品をプレゼントする。O氏曰く「正直な話、10万フォロワーを突破するまではフォロワー増が目的だった」。だが現在の狙いは、こうだ。

「『クリスタルガイザーのおいしさを直接知っている人』を増やすことです。そのために、リアルで『Sweet Love Shower』や『Greenroom Festival』などの音楽イベントやスポーツ大会に協賛してクリスタルガイザーを配布します。あわせて、ツイッターでもキャンペーンを通じて消費者に商品を渡しています。すると口コミやツイッターでクリスタルガイザーの感想や評判が広がる。それが昨今、売り上げに繋がってきていると感じています」

O氏は、飲料総研出典データにて、2019年1〜7月期の「ミネラルウォーター」カテゴリーの売り上げが前年同期を下回ったなか、クリスタルガイザーの売り上げは前年同期比二桁増だったという。

「今年の7月頭は例年に比べて気温の低い状態が長く続きました。それが各ブランドの苦戦理由だと思います。クリスタルガイザーは取り組みが奏功したのか、若者を中心に認知が広がって日常的な飲み物として受け入れられ、売り上げが気候の影響を受けにくくなってきているとみています」

クリスタル「カ」イザーと間違われて巧みに切り返す

アカウント運用の実務面を担うS氏曰く、コラボキャンペーンの実施数は「1か月あたり平均20件くらい」。クリスタルガイザーはフレーバーや新商品がなく、発信できる情報に限りがあることから、その分フレッシュなキャンペーンを続々仕掛けてアピールしたいのだという。コラボ相手企業についてはどう判断しているのか。

「業種・業界やフォロワー数は問いません。プロフィールや過去投稿を見て、先方担当者とやりとりをした結果、法人格があり、社会的公共性のもとに運用されていて、責任をもってプレゼントを発送してくれる企業アカウントだとわかれば大歓迎です」

とにかくユーザーの目にクリスタルガイザーの情報が触れる機会を増やしたいので、同じ企業と何度コラボしてもいいとの考えだ。ただ、キャンペーン一辺倒の運用ではない。O氏は「S氏がシンプルでわかりやすく、かつウィットに富んだ商品紹介ツイートをすることでアカウント人気を保っている面もある」と明かす。過去には、「クリスタルガイザー」がしばしば「クリスタルカイザー」と言い間違われることを逆手に取り、S氏が自虐混じりにツイートした結果8000RTを超える反響があった。

「クリスタルカイザーさん!いつもTwitterみてます!」
「あっ・・・・いや、ありがとうございます」

あまりに名前を間違われるため、最早指摘を飲み込んで対応しているという事情を嫌味なく伝え、正しい商品名を周知しようとしたのだ。S氏によると、この「クリスタルカイザー」ネタは鉄板。もう5年くらい言い続けており、そのたびにユーザーに面白がってもらえるそうだが、「まったく同じことを繰り返すだけでは飽きられてしまうし、スベる。同じネタでも、ユーザーからの期待を上回る仕掛け方ができないかと考えています」と語っていた。