飲料事業、「健康」シフト=機能性「生茶」年内に―磯崎キリンHD社長

飲料事業、「健康」シフト=機能性「生茶」年内に―磯崎キリンHD社長

インタビューに答えるキリンホールディングスの磯崎功典社長=23日、東京都中野区

 キリンホールディングス(HD)の磯崎功典社長は29日までにインタビューに応じ、飲料事業子会社のキリンビバレッジについて、「ヘルスサイエンスを飲料で担う会社に再定義する」と述べ、「健康」を前面に打ち出して競合メーカーと差別化する考えを表明した。主力の緑茶「生茶」に独自素材「プラズマ乳酸菌」を配合した新商品を開発。免疫機能の維持をうたう機能性表示食品の届け出を既に済ませており、年内発売を目指す。

 清涼飲料業界は人口減にもかかわらずメーカーが乱立し、シェア争いが厳しい。単独での生き残りに向けて磯崎社長は、新型コロナウイルス感染症の影響などで関心がさらに高まった「健康」をテーマに商品を開発すれば、「大きく差別化できる」と判断した。既存ブランド「午後の紅茶」などについては「やめる考えはない」と述べた。

 また、飲み過ぎによる健康被害が指摘される高アルコール酎ハイについては「積極的な展開、拡大は避けたい」と表明。消費者や取引先の飲食店に適正な飲酒を呼び掛ける方針だ。

 このほか、ミャンマーでのビール事業をめぐり、国軍系企業と合弁解消の手続きを進めていることに関し、軍に資金が渡らないよう「配当を全て凍結している」と強調。その上で、「合弁先にこちらの要望を伝えたが、それに反対するとは聞いていない」として、引き続き粘り強く交渉を続ける考えを示した。 【時事通信社】

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