トランプ氏、関税撤回「合意していない」=中国発表を否定

トランプ氏が中国発表を否定

 【ワシントン時事】トランプ米大統領は8日、米中両国が互いの輸入品に課している追加関税を段階的に撤回することで一致したとする中国政府の見解に対し、現時点で「何も合意していない」と否定した。貿易協議の「第1段階」合意をめぐる認識の違いが表面化した形で、年内の実現を目指す首脳会談を米国で開催したい意向を改めて示した。ホワイトハウスで記者団に語った。

 トランプ氏は、既に導入した対中関税全ての撤回には応じないとする自身の考えを、中国は理解していると主張。「中国はいくらかの関税の引き下げを望んでいる。完全撤廃ではない」と述べたが、部分的な撤回を受け入れるかは明らかにしなかった。安易な関税取り消しに反対する米政権関係者や議会に配慮したためとみられる。

 中国商務省の高峰報道官は7日の記者会見で「協議の進展に合わせ、追加関税を段階的に撤回することに合意した」と述べていた。トランプ氏が否定したことを受け、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報編集長はツイッターに「確かなことは、関税を撤回しないなら第1段階の合意はないということだ」と投稿、米国をけん制した。 【時事通信社】