仏像味わい深く 建長寺で駒澤さん写真展

 仏像写真家の駒澤?道(たんどう)さん(76)の写真展「近江・湖北の御佛」が鎌倉市の建長寺法堂(はっとう)で開かれている。仏像の穏やかな姿を捉えた46点が並ぶ。25日まで。

 駒澤さんは「観音の里」として知られる滋賀県の湖北地方に伝わる約40カ所の仏像を、半年をかけて撮影した。仏像の多くは奈良・平安時代に作られた古いもので、国宝や重要文化財に指定されている。

 地域の人々が代々守ってきた仏像に「京都や奈良といった都の仏様より、素朴で身近に感じられる」と駒澤さん。

 仏像写真をライフワークにして今年で40年。「仏様と語り合えるのが一番の魅力」という。デジタルではなく深みが出せるフィルムにこだわり、ろうそくと自然光で撮影。「見る人の心によって色がたくさん見えてくる」とモノクロで捉えた作品は、深い味わいを醸し出している。

 僧侶でもある駒澤さんは建長寺の徒弟に当たる。拝顔する姿勢で撮影した仏像に、手を合わせ、涙する人もいるという。「見る方が何を感じ取ってくださるか」と楽しみにしている。

 拝観料300円と入場料500円。オリジナルプリントの販売も行う。売り上げの一部を熊本地震の義援金に充てる。問い合わせは、駒澤さん電話090(1654)6943。